《妹はこの世界でただ一人の味方》拐事件
「有難う座いましたー。」
私は店員の聲を聞きながらコンビニを後にしました。手に持ってる袋の中にはポカリ、アイス、冷えピタ、夕食がっています。夕食は食べれるものではなかったので買ってきました。多分お兄ちゃんは熱があります。料理を失敗するときはいつもそうです。
もっと自分を大切にしてほしいものです。
「あ、そうだ。」
私は獨り言を呟いて角を曲がりました。ここはし暗いですが家に早く著けるので昔からよく使っています。お兄ちゃんに教えてあげると
「この道は暗いから通っちゃダメだぞ! 特に結は可い(以下略)」
なんて言ってましたね。隨分と昔のことですがお兄ちゃんは覚えているのでしょうか?
「...っ!?」
結はバッと後ろを向いた。
一瞬誰かの気配がしたような気がしましたが・・・誰もいなかったので気のせいだったのでしょうね。・・・やっぱり嫌な予がしたので走って帰ることにします。
走っていると私と違う足音が聞こえました。後ろを向くと仮面を被った黒ずくめの二人組がいました。
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「ひっ! 」
不覚にも変な聲を出してしまいましたが関係ありません。私は瞬時に前を向き全速力で逃げ出しました。數秒走って後ろを向くと差が広がっていました。
次の角で曲がりましょう。一本道では危ないですね。私はそう思い100mほど先にある曲がり角を想像してさらに加速して走りました。
しかし曲がり角の前にいるのは同じ仮面をした新しい二人組でした。
左はナイフ右はスタンガンを持っていました。スタンガンはお兄ちゃんが持ってろとしつこく言ってきたので寫真を見せてもらっていたのと同じものでした。
しの間佇んでいると後ろの二人組が追いついてきました。同じように手にはナイフとスタンガンを持っていました。
「今すぐ私達に捕まるのなら痛い目には合わせない。どうする?」
前方にいる1人が話しかけてきました。聲が高かったのでどうやらの人みたいです。・・・聞いたことのあるような聲でしたが思い出せません。
それに今はそんなこと考えている時間はありません。ここで大聲を出して騒ぎにすることは可能でしょう。けれどもそれだとお兄ちゃんに迷がかかってしまいます。それだけは避けたいです。
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「分かりました。」
「助かるわ。じゃあ手足縛るから。」
そう言ってきたの袋を地面に置いて手を差し出しました。手足を縛られた後は角を曲がったところにある車に連れて行かれました。目隠しをされ、車が発進しました。
・・・助けてお兄ちゃん。怖いよ・・・。
ブー ブー ブー
結がコンビニに行ってから二十分後俺の攜帯が震えた。俺の攜帯には結しか連絡先がってないため必然的に結のメールだと思った。
だがそれはハズレだった。
「結どこに向かってんだよ! 急いで準備しないと。」
俺は攜帯を置いてすぐさま著替えと々なアイテムをリュックに詰め込み始めた。
メールにはこう書かれていた。
[一定距離から離れています。]
これだけだった。これは結の靴に仕込んであるGPSが一定の距離離れると作するものである。一定距離といっても半徑3kmと歩いて行くには広範囲に設定してある。したがって學は拐かなんらかのトラブルに巻き込まれたと考えていた。
「うーん・・・。あ! タクシー」
ちょうど家を出た時タクシーが見えた。學はラッキーと思いタクシーに乗った。運転手はし歳をとってるような老人だった。
「どこまで行かれましょう?」
「とりあえずコンビニ寄ってその後は俺が進路を教えるじで。なるべく急いで。」
「かしこまりました。」
運転手は俺が言ってくれた通り急ぎめで走ってくれた。
「とりあえずコンビニに著きましたよ。」
「し待っていてくれ。」
ついたコンビニはセブン○レブン。そこでお金を引き出す。一回に五十萬円までしか引き出せない上に1日200萬円までしかできない。
そこで學が取り出したのは5つの通帳だった。それぞれの通帳には結にで俳優の仕事をして得たお金がっている。
「バレたら殺されるな・・・。」
俺は苦笑し、それぞれの通帳から200萬円ずつ引き出し、リュックに1000萬円を詰め込んだ。
そしてタクシーに乗り
「大浜公園方面に行ってくれ。」
と言った。タクシーが走ってる間通帳の殘金を見ていた。
通帳1
314萬9131円
通帳2
4121萬1098円
通帳3
297萬0081円
通帳4
647萬7710円
通帳5
8152萬3199円
計1億3533萬1219円
ちなみに通帳5が結のだ。結構溜まったな。昔はししかなかったのに。これで結が楽になれるといいんだがな。
その瞬間狀況が変わった。ずっと移していたGPSが止まったのだ。それを見計らってリュックからパソコンを出し、イヤフォンをつけた。そして結の靴についている盜聴・・・小型マイクの電源をれた。
あ、その前に場所を言わないと。
「運転手さん! ここから約10kmほど先にある工事現場だ! 急いでくれ!」
「分かりましたが・・・一何事で?」
「妹が拐されてるんだよ! 人生で初めて命をかけてまで守りぬきたいと思えた存在だよ。」
「それは急がないとダメですね・・・。警察には?」
「警察なんぞに通報したら余計刺激するだけだろう。ただでさえ可い妹が傷ついているのに殺しでもさせたら・・・。俺がそいつを殺してやる。」
「ほっほ。それはそれは。死人が出なよう注意しないといけませんね。」
運転手は次々と前の車を抜かして行った。
・・・すごいテクニックだな。
「ザッ  ・・・が悪い  ザッ  ふるからだ  ザッ  よ。自分が       ザッ  てるの? 」
「ちっ! 聞き取れねぇ。」
だが分かったこともある。聲から男1人。1人はいる。最悪結だけ取り返せばなんとかなるだろう。盜撮機・・・小型カメラが畫を撮っているはずだ。・・・・・・どこにつけてるか?ジャージの肩らへんだけど。後は帽子のところの二箇所だな。
殘念なことに取り返さないと見ることさえできないからな。
「あと2、3分で著きますがついた後私はどうすればよろしいでしょうか?」
「帰ってもらって結構ですよ。拐犯は武を持ってるかもしれないので。それとすいませんね。こんな危ない場所にまで連れてきてもらって。」
「別に大丈夫ですよ。・・・それと俳優の大崎 學さんですよね?」
大崎というのは俺が俳優の仕事をする時に使う名前だ。
「あ、バレました?そうですけどあまりうるさいのは好きじゃないんで黙っててもらっていいですか?」
「もちろんいいですよ。それにこっちの世界に友人などいないので。」
「ありがとうございます。」
「著きましたよ。一応裏に停めたのでまだバレてないはずですよ。」
「助かりました。お釣りはいりません。」
そう言って一萬円を出した。
「ありがたくもらっておきますね。・・・死なないでくださいね。」
「當たり前ですよ。なくとも妹がお兄ちゃんと呼んでくれるまでは。」
そう冗談を言い、工事現場に乗り込んだ。
・・・まただ。またお兄ちゃんに迷をかけてしまいます。DVの傷を癒してくれたのはお兄ちゃん。毎日家事をしてくれるお兄ちゃん。いつも私の事を考えてくれるお兄ちゃん。
「おいおい。どうして泣いてるんだよ。」
1人の男が話しかけて來ましたが、その顔には見覚えがあります。昔告白してきた・・・なんとかさんです。それより私が泣いてる?誰のせいだと。
「それよりこの縄を解いてくれませんか?きが取れないのは思った以上に不快なので。」
「お前が悪い。お前がふるからだ。」
「そうよ。自分が悪いって分かってるの?」
そう言ってきたのは加藤 桃子です。
「あなたたちはバカなんですか?こんなところまで拐して発覚したら逮捕ですよ。」
殘りの2人にも聞こえるように大きな聲で言った。殘りの2人も同じ學校の人でした。昔告白してきた・・・なんとかさんとなんとかさんです。
するとなんとかさんBが話しかけてきました。
「その點は大丈夫だ霧崎。ここは三分後に破させる。もちろんお前だけを殘してな。」
「あっそう。じゃあ早く逃げたら?巻き添えになるよ。」
「そうさせてもらおうかな。みんな行こう。」
急ぎ足で4人は部屋を出て行きました。
「ふぅ・・・なんとか行為はされずにすみましたね。ファーストキスも守り抜けましたし。」
私がいなくなればお兄ちゃんは生活しやすくなる。いい事ですね。人生諦めが肝心ですね。
「うぅ・・・お兄ちゃん。・・・お兄ちゃん。怖いよぉ。」
ドカァン!!
し熱風が押し寄せてきました。どうやら周りから発させてるんですね。お兄ちゃん・・・大好き。
「結! 大丈夫か!?」
「えっ?」
顔を上げるとそこにはススだらけのお兄ちゃんがいました。
「お兄ちゃん! なんでここにいるの!? 早く逃げて!」
私は焦りました。こんなところにお兄ちゃんがいるのもおかしいですが、ここにいると死んでしまいます。早く逃がさないと。
そい思っていましたが
「ははは。お兄ちゃん。お兄ちゃんって呼ばれたー! 結! もう一回。もう一回言って!」
・・・助かるものも助からそうですね。
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以下作者のコメント
転生早くさせたいですね。次回はタクシーから降りた後の學の行を投稿します。
・・・柿の種味しい!!
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