《妹はこの世界でただ一人の味方》迷 奪う
「スー・・・スー・・・。」
結が気を失ってからすでに5時間は経った。正直言って暇だった。かといって、結を放ってはおけないし。それにしても・・・ずっと寢てるな。寢すぎはに毒なんだぞ結。それにしても何か原因があるのか?
睡眠時間が不足してたか?それはないな。いつも俺が後に寢るから起きてたら気づくだろうな。
なら調不良?カフェインの過剰摂取か?・・・どちらも違うな。調はいつも通りだったし、過剰摂取だったら俺も同じように眠いはず。それがないってことは・・・自律神経のれかな。それもそうだな・・・。人は普通急激な環境変化に適応できない。結。お前もだ。表面上は頑張ってるけどまだまだなんだよ。せめてシスコンの稱號を得た俺くらいの目を欺くほどの演技力がないと。
「スー・・・スー・・・。」
「結さん?そろそろ起きてくれません?掃除ができないんですが。」
無駄だろうと分かっていても聲をかけてみる。するとーーーーーーみたいなお約束展開が起きるわけもなく靜かな寢息が一定のリズムで聞こえてるだけだった。
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この寢顔が見れただけでよしとするか。・・・俺も寢よう。
ー學が寢てから1時間後ー
「う、うぅぅん・・・。」
あれ? ここどこだろう? ってお兄ちゃん!? ・・・寢てる。今何時なんだろう? どこかに時計ないかな? お兄ちゃん起こさないようにそっと行かないと・・・。
ふぅ。なんとか抜けれた。それにしても・・・一人でいると不気味な屋敷にしか見えないんだけど・・・。あ、あった。今は・・・23時。私ベッドの上にいたけど何してたんだろう?思い出せない。
・・・お腹減ったなぁ。キッチンに何かってたっけ?
結がキッチンに向かう途中には放置されている瓦礫があった。當然それを見た結は自分のに何が起こったのかを思い出した。そしてその場に座り込んでしまった。
ほんと私何やってんだろう・・・。掃除1つできない。迷しかかけれてない。邪魔者。役立たず。寄生蟲。無能。ダメなところはいっぱい言えるのに・・・いいところなんて何にも言えないっ! 私なんかお兄ちゃんにくっついているただの人形。お兄ちゃんがいないと何にもできない。
一滴。また一滴とどんどん結の顔から涙が溢れでた。それでも寢ている兄を起こさないようにと聲を必死で殺している結のを優しく包み込む者がいた。學だ。
「え? お兄ちゃん?」
上で寢てたはずなのに・・・。それに泣いてるところ見られちゃった。それなのにお兄ちゃんは微笑んでるし。
「結もまだまだだな。俺の目はそれくらいじゃ欺けないぞ。」
「お兄ちゃん。・・・また迷かけちゃった。ごめんなさい。」
「迷? いくらか前に言ったと思うけど、俺に関して迷か否かを決めるのは結じゃない。俺だ。俺は迷なんか思ってないよ。」
あれ? 前に言ったような気がするけどどうだったっけ? 本當に言ってたっけ? これ言ってなかったら恥ずかしいんだけど。
「大人だって失敗をする事はいっぱいあるよ。だからまだ子供の結がしないなんておかしいと思うよ。もし今回の反省を活かさないとただゴミを増やしただけになるぞ。」
だって見るからに強化使った後があるし、多分思いっきり走ったりするからその風圧でいろんなが飛んだんだろうな。これしっかりしないと生活が危ない。
「・・・ごめんなさい・・・。」
怒られちゃった・・・。いつか捨てられるのかな?あの日みたいに・・・。そんなの嫌だ! お兄ちゃんとは離れたくない!誰がなんと言おうと絶対に離れない!・・・お兄ちゃんに嫌われたら私どうなるんだろう?
「・・・でも私思うの。お兄ちゃんが失敗したことなんて調不良時以外にないでしょ。・・・私なんか早く終わらせて褒めてもらおうとしたら・・・こんなんだし・・・別に調も悪くないし、勝手にが倒れたわけでもない。・・・自分がした事なのに悲しくて。」
もう自分自が嫌になってくる。
「結。今度からは一緒に掃除をしよう。結が間違ってたら俺が教えられるし、危ないことがあっても近くにいれば結界が張られるだろ。・・・というかどうして最初から提案しなかった? 別々にやる方が危ないというのに。・・・ごめんな。頭の悪い俺で。」
俺が気づいていたら怪我をすることもなかったのに。ダメだ。結は謝ってら許してくれるだろうけど心の中では苦しんでいるに違いない・・・。こんなんが兄?ふざけてるだろう。
「ううん・・・。お兄ちゃんが悪いわけじゃないよ。全部私のせい。だからあまり自分を下にしないで。」
「分かった。・・・ところで結。もうしこうしていたいんだけど寒いんだよね。ベッド戻らない?」
今更だけど抱きついたままなんだよね。俺としてはもっと堪能したいところだけど寒すぎる。多分亜寒帯の地域なんだろうな。
どうしてこうなったんだろうな?今俺の目の前には結がいる。いるだけならいいんだけど、同じベッドにいるんだよ。さらに俺を何か抱き枕とでも思ってるのか、抱きついて足を絡めているんだよ。
靜かに聞こえる結の寢息。黒いサラサラな髪。ぷっくりしている。俺に押し付けられるらかい2つのあれ。全てに目を焼き付けるほどの価値がある。・・・けどダメだ! なんとかして自分のを抑えるんだ! 
・・・ちょっとくらい抱き返しちゃダメかな?こんな世界の頂點に立つような超絶がいて我慢できるか?いや、それは三次元をさない者でも無理だろう。
そして俺はに流されて結を抱きしめ意識を落とした・・・。
ー學が起きる2時間前ー
「ふぁぁぁ・・・。」
あれ?なんかある・・・・・・うわぁぁぁ! お兄ちゃん!? なんで抱きついているの!? って私もだ!・・・お兄ちゃん。お兄ちゃん。・・・學くん。いい匂いだね。ずっとこうしていたいな。大好きな人と一緒にいれるこんな時間が一生続いてしい。いや・・・一生じゃなくてもいい。なるべく多かったらいいや。・・・お兄ちゃんは誰と結婚するのかな?嫌だなぁ・・・。誰とも結婚してしくないなぁ。
・・・他のに奪われるくらいなら今奪っていいよね?お兄ちゃんのファーストキス。
チュ・・・
へへへ・・・。ご馳走さま。お兄ちゃんは私のものだよ。誰にも渡さないよ。・・・もう一眠りしようかな。お兄ちゃんに抱きついて。
私はさらにお兄ちゃんに抱きついて意識を落とした・・・。
「ああっああ〜〜。よく寢た。」
結の寢顔が可いな。さて、ちょっとばかし良心が痛むが起こすか。
「おーい。起きろー。」
こう言ってほっぺをペチペチすると起きやすいことが最近になって分かった。新たな進歩だ。すると結は目を覚ましたが、まだ寢ぼけているようでボーッとしている。そんな時は・・・ほっとく。これ以上なんかすると朝から不機嫌になってギスギスするかもしれないからな。しでも寢かしてやるか。そう思い一人下に行く俺だったが、それを見る結の顔が赤いのと、罪悪でいっぱいな気持ちを抑え込んでるのまでは分からなかった。
下で瓦礫撤去をしていると結が走ってきた。
「ごめんお兄ちゃん! 遅れちゃった!」
遅れた?何か約束なんてしてたっけな?
「何か約束あったっけ?」
「あれ? ...なかった・・・。」
やっぱり。俺が結との約束を忘れるはずないからな。ところで・・・
「どんな約束をしたと思ってたんだ?」
「えーっと・・・一緒に瓦礫を片付けようって。」
ああー。なら良かった。
「ちょうどやってるし手伝ってもらえるか?一人だと時間がかかりそうでさ。」
「うん。もちろんだよ! 私がしちゃった事なんだから。・・・それとごめんね?」
「何が?」
「ううん。なんでもない。じゃあ始めるね!」
一なんだろう・・・。すごい気になるな。
それから20分間後全ての瓦礫を片付けられた。・・・どこに捨てたのかって?こういう時の無限収納庫だろ。
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以下作者のコメント
悩み事って誰にもありますよね。多分ですけど。最近金欠なんですよ。何も買えなくて家の中にある材料だけでお菓子を作るんですけど、まあ不味くて不味くて。店で売ってるのは味しいんですけどね。
ちなみに作者が作ったのはクッキーです。味が薄すぎてダメダメでした。お菓子作り難しいですね。
今更ありますけど戦闘シーンは下手くそです。言葉で表せられると思いません。作者の語彙力は無に等しいので。
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