《妹はこの世界でただ一人の味方》オカマ
PM9:30
俺たちは再びギルドに向かった。この世界は機械類がなく、當然目覚まし時計もない。ニワトリはいるが、地球地は違い、ニワトリが毎朝鳴くわけではないらしい。なのでみんな明日のために早く寢るそうだ。ちなみにだが、地球のニワトリは品種改良をしているため毎日鳴く。
「なーんかパン屋ったら殺気も消えて行く気失せたんだよね。もう來てるけどさ。」
「まあまあ・・・今後のためにもなるかもしれないでしょ?お兄ちゃん。」
うーん。そうは言ってもなぁ・・・
「一度害蟲の駆除したじゃん。その時みたいに同じことすればいいんじゃねって思うんだよ。」
服屋にいる時だったはず。せっかく2人で買いしてたのに水を差す上に結を連れ去ろうとしたからな。全く害蟲のくせに人間に逆らうなんて。流石は蟲といったところだ。
「お二人は害蟲を殺したんですか?」
カラカラが聞いてきた。そういえばカラカラはまだいない時だったのか。
「お兄ちゃんが私に寄ってきた害蟲を殺してくれたんだよ。あの時のお兄ちゃんはいつも以上にかっこよかったんだよ。カラカラにも今度見せてあげたいな。」
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「あぁ・・・俺もう死んでもいいや。人生に悔いは殘してない・・・。」
だって結にカッコいいって言われたんだぞ。もう生きるどころか、來世の運も全部使い切ったような気がする。まあこう言ってくれるのは地球で新聞やテレビを見てこなかったせいなんだろうな。2人で暮らしてる時も、家族で生活していた時も、ずっと隣にいてくれたからな。寢る時も。最近はなくなったけど。・・・こんないい妹がいるだけで運を使い果たしたと言ってもいいほど恵まれているのにあんなこと言われたら。
いきなり人生終了発言する學に驚き止める結。
「ちょ、ちょっとお兄ちゃん!? まだ死んじゃダメだよ!? 生きて!」
いや、まあ冗談なんだけどさ・・・あまり正面からけ止められると恥ずかしいというか。
「冗談だから落ち著いてくれ結。俺はまだ死なない。結がしっかりと幸せになるまでは死にきれないな。もっともその幸せがなんなのかは俺には分からないからいつ死ねばいいのか分からないんだけどな。」
「・・・幸せ云々は置いといて、冗談?あんまりふざけないでください。怒りますよ・・・。」
い、いやぁぁぁぁ!! もの凄く怒ってらっしゃる! 
「すいません・・・。」
とりあえず謝っておこう。このまま睨まれるような表でいると心が痛む。それでもそんな目で見られてゾクゾクしちゃう俺はもうダメだな。不幸中の幸いで、道端に誰もいなかったのは素直に嬉しい。今度街に出た時噂されなくてすむ。
「冗談でも死にたいと言ったんですから死んでください。その後私も死ぬので。」
なんか話がおかしな方向に進んでるんだけど・・・。
「ちょっと待てぇぇぇ! なんで結が死ぬんだよ!? 意味がわからない!」
おかしい。絶対におかしい。俺が死ぬのならまだいい。自分で言ったことなんだから。
「・・・私のことおかしいと思いましたか?」
「おかしい。今の結はおかしい。」
これだけは斷言できる。ノリがいい結だが、こんな悪ふざけはしたことが無い。特に「死ぬ」というノリは。どれほど人を不安にさせるか一番知っていることだろう。
「・・・なら自分もおかしい事を言ったか分かってますよね? 」
ああ・・・なるほど。それを怒ってるのか。
「はい・・・。」
「もしお兄ちゃんが死んだら私は何に縋って生きていけばいいの? 私にはお兄ちゃんだけなんだよ? どうしてそれを分かってるれないのかなぁ・・・。あ、そうだ! いっそのこと何かに縛り上げて私がお世話するのはどうかなぁ。誰にもらせないし、死なせることもない。お兄ちゃんが全て私のものになれば・・・。」
「俺が悪かったから一度正気に戻れ〜。戻ってきてくれ〜。」
結がおかしな方向に。止めないと。
學は結の肩を摑み、揺さぶった。するとハッとした様子で結は學を見ていた。
「え・・・えと・・・とにかく! 冗談でも死ぬなんて言わないで! 寂しいから・・・。」
「本當に申し訳ありませんでした。」
とりあえずその場で土下座した。2度目だが、本當に人がいなくて助かった。
「反省してるなら最初からしないでよ。・・・ほら。早く行こう。カラカラも気まずそうだよ。」
「ごめんなさい。」
何はともあれなんとかなったな。カラカラにもし謝だ。お前がいなければもうし長く続いてたところだったよ。
「カラカラありがとう。」
「何にもしてませんよ?」
とりあえずありがとう。
気を取り直してギルドの前に來たわけだが・・・。
「準備はいいか?」
「うん。」
「大丈夫です。」
そして俺は今日2回目のギルドにった。
そこには誰もいないーー付しかいないギルドが広がっていた。
「誰もいないんだな・・・。」
「誰もいないね・・・。」
「誰もいませんね・・・。」
まあカラカラに絡むやつや、結に絡む害蟲がいないようなのでこちらからしたらラッキーなんだが。
そこでふと俺は気づいた。付が全員男になっていたのだ。見ていて気持ち悪さすらじた。まあ何はともあれ男なら俺が話さなくちゃいけないので話しかけた。
「あの・・・。」
「あらぁん。いい男じゃない。彼はいるの?よかったらお茶でもしない?」
う、おぇぇぇぇぇぇぇぇ
ー數分後ー
「大丈夫だったかしら?調が悪いなら私が看病してあげるわよ。」
「お、お構いなく。」
あれから數分一回外で調を整えたはずなのにこいつの聲を聞くとなぜか気持ち悪くなってくる。もちろん他の付も試したが意味はなかった。
「大丈夫お兄ちゃん?」
「あ、うん。ありがとうな結。」
ダメだ。早く終わらせないと。
「俺が聞きたいのは1つだけだ! あ、いや、ちょっとまって2つだ。すいません。」
「ふふふ・・・可い子ね。」
あ、目眩が・・・。
「1つ目なんだが、もし道端で絡まれたらそれを追っ払うために、暴力、又は殺してもいいのかを聞きたい。仮に暴力ならいい場合はどこまでが限度なのかも教えてほしい。」
「そうねぇ・・・。薄々じているとは思うけど殺しはダメよ。暴力も相手からしない限りはダメよ。ただし、相手から先にしてきたときは正當防衛として認めてられるわよ。これは殺しさえしなければ大丈夫よ。はぁ・・・たくましい男の子って素晴らしいわね。」
無視だ。無視。
「2つ目。冒険者って夜も付ができるのか?」
「できるわよ。むしろ夜の方がお給料もいいのだけれど・・・ちょうど私たちが変わる時間帯になるとみんな帰っちゃうのよ。きっと疲れてるんでしょうね。」
おい。冒険者。気持ちは分かるがしっかりしようぜ。
「それだけだ。助かった。結は何かあるか?」
「このスライムはお兄ちゃんと契約してるのだけど、この子のが危なくなった時にやむを得なく暴力を振るうのは大丈夫なの?」
「大丈夫よ。ただし気をつけなくちゃいけないのは、契約者しかしちゃいけないってことよ。ここは気をつけて。」
ならば俺しか反撃をしちゃいけないのか。
「カラカラ。お兄ちゃんが守るんだから安心だね。」
「そうですね。これで肩の荷がおりましたね。」
あえて言わなかったが、カラカラってスライムのくせに肩なんてあるんだ。
「よし。用事は終わった!帰るぞ結。カラカラ。」
一目散に俺はギルドを出ようとしたが、出る直前に付の男からこんな事を言われた。
「I love you! またきてね!男の子〜。」
俺はこの時この世界に來て初めてHPが減ったのに気がついた。
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以下作者のコメント
オカマって書くのが難しいですね。何か変なところがあってもスルーして下さい。
最近フォローして下さる方が減って來てるような気がするんですよね。500人超えてるので満足なんですが、コメントと、いいね數だけがびています。それはそれで楽しいんですが(笑)
いいねといえば、この作品を書く前は話を読んでいる最中にいいねを押す一手間がめんどくさいと思ってたんですよ。でもいざ書いてみると、いいねの數が多い時とない時があるんですよね。たった一手間なんだから押せよ! と人のことを言えない作者もいるわけですが、めんどくさいですよね。
この話を投稿した時はいいね數が669でした。結構驚きましたねぇ〜。次は777を見てみたいです。(押してくれてもいいんですよ。チラッ。チラッ。)
そう言えば一昨日急地震速報ありましたね。書こうと思ってたのに忘れてました。確か茨城県でしたよね。
茨城に住んでる方大丈夫でしたか?震度3が二箇所とのことでしたが、危険はいつでもあります。備えをしっかりしておきましょう。
ちなみに作者はいつ何が起きてもいいように、天然水2Lペットボトル×10と、カロ◯ーメイトを100個、缶詰種類は様々×40くらいリュックにれています。リュックと言うよりはエナメルバッグなんですが、パンパンです。そしてちょうどよかったのでこの際見ておこうと思って見てみたら、水の賞味期限が3年過ぎていました。・・・月日が流れるのは早いですね。殘り2つは大丈夫でした。
皆さんもお気をつけて。
いいね、コメント、フォローお願いします。
思ったんですけど、ここでフォローお願いしますって書いても意味ないような気がして・・・。
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