《魔滅の戦士》序章.絶

舞臺は現代社會で言う、江戸時代に似たもので、この語の主人公はいつも通りの生活をしていた。朝起きて、挨拶をして、食べて、手伝いをして、食べて、手伝いをして、食べて、寢る。そんなどこにでもある生活を、今年15歳になる年、天音は送っていた。15年間もそんな生活をしていた。変わることの無い、平凡な生活を送るはずだった。「天音〜!街に出て、薪を買ってきてはくれないかい?」親に頼まれて、はい!という返事をして、お金をけ取り、天音は街へと走っていった。天音の家は4人家族だ。父と母、ではなく。母と妹2人で暮らしていた。父は、悪魔狩りの仕事をしていて、遠くの地で今日も悪魔を殺している。街に著いた天音は、言われた通りに薪を買い、家へ帰るためにまた走り出した。

悪魔と言う生きは、夜になり人間が寢ている時間に現れ、人間を殺して、喰う。悪魔の唾中にると、染して、悪魔となる。悪魔はそうやって増える。悪魔は簡単に死なない。首を切っても生きていられる。だが、弱點がある。心臓だ。心臓を貫けば悪魔は死ぬ。

いつもより遅く家に帰りついた天音は、いつも通り玄関の戸を開けた。その先にはいつも通り、家族がいるはずだった。天音の目にったのは、ズタボロに食い散らかされた妹2人の死と、今まさに喰われている母と、気味の悪いツノの生えている悪魔だった。天音はび聲を上げていた。天音の頭に響いているのは、天音本人ですら天音の聲とは判斷できない絶だった。び聲を上げてしまったことにより、母を喰っていた悪魔に見つかってしまった。その場にへなへなと座り込み、天音はただ自分の死を待つのみだった。死んでしまった妹たちの死が起き上がり、天音に向かって歩いてくる。あんなに可かった妹たちは、今では醜い悪魔となってしまった。しかし、妹だった悪魔達は、母を喰った悪魔に飛びかかって、そいつを喰い始めた。悪魔同士で殺し合うなんてことはないはずなのに。しばらくすると、心臓のなくなった悪魔の死をまたいで、妹だった悪魔達が天音の元へと走っていった。「ォニィチャん。」それが妹たちの口から聞けた最後の一言だった。妹たちのにはが開き、奧にある母の死にもが空いた。ドチャッという音を立てて、妹たちと母はくずれ落ちた。天音の目の前に立っていたのは、彼の父である悪魔狩りだった。

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