《夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。》突然の生死の再開

零「え…?心臓が……死んでた……?え、でもなんで今私…」

さ「俺にも分からへん…蘇生を何回もやって、ほんまに…何回もやっても生き返らんかったから………諦めかけてたんよ…」

零「……………」

さ「……ほら、まふ。いつまで泣いとるんや」

ま「だってっ…ヒック……だってぇ……」

零「まふまふさん……泣き止んでください現に私はこうしてあなたと話せているじゃないですか。ね!」

ま「…うぅ……ヒック……うん…」

零「………この腕に沢山ついてる點滴…これ全部病気の元の細胞を破壊する薬品?」

さ「いや、細胞を破壊するのもあるけど、の働きを遅める薬品と赤球のヘモグロビンを増やす薬品もっとる。」

零「…これ、今日中に外せる?」

さ「あぁ…今外したる。」

そういいさかたんは無數の點滴を腕から外し人工呼吸を撤去した。

零「……ん?なんか、手に圧迫がある…」

さ「1度死んだからの循環が止まって溜まってるんかもな。しでもけば圧迫は無くなるで」

零「うーん…よし、じゃぁ中庭でも行くか!」

ま「え!?だ、大丈夫?」

零「大丈夫大丈夫!!それに循環が止まってるならまた倒れちゃう‪w」

ま「じゃぁ一緒に行こ!今エラチオールベゴニアが沢山咲いててね、円の花壇にすっごい大きな彼岸花が咲いてるんだ!!」

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零「彼岸花!!見てみたいです!行きましょ!!」

ま「うん!!」

私たちは夕焼けが沈みかけて夜のが混じっている景が見える中庭へと飛び出した

零「…!キレイ…!!」

彼岸花、カルーナ、ガウラ、チョコレートコスモス、スイートアリッサム…鮮やかな花が中庭を優しく包み込むように咲いている

……ん?待って…彼岸花、ガウラ、スイートアリッサム…?どの花もこれ…

ま「………気づいた?」

零「え?」

ま「…この中庭に咲いている花の殆どがね、とある時期には死んじゃう花たちが咲いてるんだ。もちろん、一年中咲いている花もあるけど大の花が一時期しか咲かない花なんだ。」

零「……どうしてそのような花ばかり?」

ま「……植は…僕達妖怪や人間、とは違って自分の意思ではくことはできないこの世で生きるものの中で1番可哀想な存在…だからくことのできる僕達の手で、僕達よりも短い命を思う存分輝かせたいんだ。…この花たちは僕とうらたさんが毎月植えてるんだ。…植の聞こえないはずの聲が聞こえる僕らは本當に植たちが可哀想な最期を迎えてほしくはないんだよね………」

……わかる気がする…短い命を輝かせたいと思う気持ちが…

夕焼けが完全に沈み夜になってそろそろ中にろう思い玄関へと向かおうとしたとき

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視界の端からなにかくものが見えた

零「?……!!あ…!ま、まふまふさん!あれ……!!」

ま「?…!!!!!噓……咲いてる!!」

私たちが目にしたのは

年に一度しか咲かないことで有名な月下人だった。

零「なんて綺麗な花なの……鶴の羽のようにしい花びら!」

ま「…僕、今まで何度も月下人を花壇に植えてきたけど咲いたのを見るのは初めてだ…そうだ!カメラで…!」

パシャッ

月ので照らされて幻想的な景だ。

こんなにしい花を寫真で撮れたまふまふさんの顔はすごい笑顔で月と一緒に目がキラキラとっていた

ま「幸せ者だ僕は……明日そらるさんにみせよ!!…あ、でも11月にる前に帰ってこなかったことにはしっかりと怒らないと!」

零「ふふっ…さ、あまり長居すると風邪を引くので中にりましょ」

______________________________そらる視點

そ「ハァッハァッ……っここまでっ來れば…撒けたか…?」

あーもうクッソ!結局あの魔集団11月明けまで酒飲み続けるわ頭ガンガンする中必死に帰ってたらモンスターの集団に襲われるわで最っ悪なんだけど!?

そ「…っあ〜……今何時だ…?…………っえ、もう3日じゃん……」

スマホの畫面を見ると既に時間は11月3日午前1時20分を回ろうとしていた

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そ「……Happybirthday to me……」

…母さん……俺、もう16だよ………8年、もう8年も経ったんだよ…妖怪の俺はあとまだまだ何千年何萬年と生きられるけど……會えるものなら會って、また話したいな……

ガウルルルルルルル

そ「!?またか…集団で來る可能があr!?」

後ろから聞こえてきたはずの獣の鳴き聲で振り返ったら不意をつかれ左から襲われてしまった

そ「っクソっ!づぁ來るっな!い”っ!?」

油斷しちゃい獣に思いっきり肩を噛まれた

あ〜……こんな面倒で最悪なこと連続で起きて…そらるさん別にキレても悪くはないよな?一応誕生日っていう案外特別な日にこの仕打ちされてるから怒ってもそらる悪くなくない?

そ「………ヤメロ……ハナセ…ヤメロ……

ウザッタラシイ。コロシテヤル。」

頭の中の沸點を軽く超えた俺はブチ切れて龍の姿へと変えた。

そこから先はあまり覚えてない

獣たちを喰い殺した勢いでそのまま屋敷に龍の姿のまま向かったのは覚えてる。

となると……

そ「…オレ、ヤシキニカエッタノカ?」

見まわすと長30mの龍の俺でもすっぽりるビー玉の中のような空間。そのビー玉の外の下は足の半分が浸りそうなぐらいの水が張ってあり上を見るとこの世のものとは思えないほど幻想的な夜空が広がっている。

ここは、俺の能力で創り出した俺だけの異空間だ。でもこの異空間にった覚えはない。

この空間の口は俺の部屋の真ん中にあり口がリバーシブル型式になっている。詳しく言うと俺の部屋が空間を閉める扉となっていて俺が異空間の口を通ると空間の歪みが発生して異空間自が裏表がひっくり返り俺の部屋自が異空間になる。そして同じ座標だけど外から見たら亜空間の口は見えなくなるってことだ。うん。我ながら説明は下手だな。……とりあえず人間の姿に戻るか……

そ「……16ネンイキテイルトハイエ………………………ふぅ…この姿はやっぱ慣れないな」

肩からダラダラと流れていくはビー玉の側をどんどん紅く染めていった。このまま放ったらかしにしたらこのビー玉の中はの海になるだろう。嗚呼、なんでこんなにもこの肩の傷が小さい傷と思えるようになってしまったんだ………母さんに産んでもらって、助けてもらったこの命、なんで母さんがもういないって自覚してからくだらないとずっと前から思えるようになったんだよっ!

そ「…あれ?なんでだろ…なんで今になって……うああぁぁ…母さん………」

やっぱり思い切ることはできなかった。今日、11月3日は俺の誕生日と…母さんの命日でもあるんだ。

目いっぱいに涙が溜まってポロポロと零れてくる

__________彼方。

そ「……え?…今の、は?」

_________________彼方…!

そ「…どこ………!!!!!!!!」

この一瞬、俺は自分の目を、この異空間を、この世界を疑った。

死んだ母さんがビー玉の外に白のラメがついた黒いワンピースを靡かせて立っていたのだ

そ「……母、さん?母さん、なの、か?」

_______彼方。8年ぶりね。

そ「母さん!!!!!!!!」

今までの怒りや悲しみが一気に消えた。し前に話したいとボソッと願ったことが現にこうやってビー玉の外に母さんがいるのだ

俺は無我夢中にビー玉を破壊して水が張ってある地面をバシャバシャと子供がはしゃぐかのように母さんに向かって走った。

そ「母さん…!あぁ…なんで……夢を見ているようだ母さんにあえるなんて…!」

そ母「…彼方。本當に大きくなったわね…昔は無邪気に山の蛇を食いつかまえて自慢してきたのに……」

そ「もう俺16だよ…あのときみたいに毎日あそんでたときとは違う…今じゃまふまふたちとこの國を守る大事な役目まで貰えるぐらいになって……」

俺は8年前からあとのこと些細な無駄話も母さんと笑いながら長い時間話していた。

そ母「……彼方。私もう行かなきゃ…」

そ「そんな…嫌だ!!嫌だ母さん!俺を置いてかないでくれ!!!!!!!!俺にはまだ母さんが…!」

そ母「……彼方。私があなたを最後に逃がす前に言った言葉、覚えてる?……『時間を創れば未來を救える。恐怖を救えば過去を克服できる。今を克服できたらあなた自が幸福になれる。』これは彼方がこれまで歩んできた人生の道のり。人間も妖怪も、生きているものはこの人生の無限ループするの……彼方、あなたは今、2回目の今が來たの。それを克服しなさい。大丈夫。1度でも人生の道のりを超えた彼方だったらまた越えられる……超えられて得たのが………あなたが必死に助けたまふまふくんなのだから…」

そ「っ!」

そ彼「大丈夫。最後に絶対に上手くいくおまじないの歌、歌ってあげる。絶対覚えられるから………

『空の星屑のような  悲しい涙が寫る

今  勇気の欠片求め走った  年がいた

月明かりに潛んだ  泣きっ面抱えた僕は

屆くはずもない願いを 哀れにんだんだ

悪夢の糸が 桜を絡めたとしても

僕は囚われた過去を 時を超えて未來探すんだ

ねぇ 教えてくれない奇跡は

どこを辿ってここに來たんだ

枯れた大地のびが 真実を探してる

い立った 僕の眼は かに進んだ

小さな早歩きで

答えを作るんだ 選んだ道を

切り裂かれた夢 傷んだ

理を超えろ

フラついた旅路にモノクロの足跡

夜風で崩れた 仮面の今

進むと決めた道も 

どこで見失った 間違えてしまったんだ

ホントの傷 偽りの赤い糸

れ日が小さく泣いた

「何処が初めの歩だったのか」

答えは記憶の上乗せでいい

噓つきの流星群は消え去った

泡沫のように弱い僕が咲かす

       最後のAnswerを

い立たせろ 目覚めさせろ時を使って前を歩け

かき鳴らせ 郷を隣に 今の誰かが願った未來を

い立った 僕の眼はがむしゃらに走った

弱々しい早歩きも それでもいい

答えを作るんだ 選んだ道を

切り裂かれた夢は 水面に置き捨てるんだ

過去を超えろ

今を駆け抜けろ

理を時で壊せ.•*¨*•.¸¸♬』

…はい。彼方、これは私からの最後の助言…泣くなとは言わないけど泣いてたら守れるものも守れないわよ……じゃあね彼方。」

落ち著きのある母さんの聲。でも最後は泣いてるようにも聞こえた

そ「母さん……嫌だよ…嫌だよ母さん……」

母さんが水の音を靜かにたてながら俺から離れていく

嫌だ、嫌だ!!!!!母さん!!!!!!

____あのさぁ

!?一瞬、何があったのか分からなかった

目の前には背が低く全が影よりも黒く、そして傷の部分は赤くなっている姿をした昔の俺が立っていたのだ

____いつまで母さん求めて泣いてるの?母さんがなんで死んだか、1番知ってるはずのお前が忘れたのか?

そ「俺は…俺はただまだ母さんと…」

チッ  おい!!!

そ「!?」

いきなり目の前の俺が怒鳴りぐらを摑んできたのでだいぶ頭の中が混してきた

 

なぁ!?今お前がここにいる理由言えるか!?昔のこの俺がこれだけ傷だらけになってまで生きてる理由、言えるか!?

そ「お前は……お前はまだ、今の俺の気持ちなんぞ知らないからそんな事言えんだろ?そのままで、そのままのお前で未來を歩んでみろよ。絶対今の俺見たくなるぞ。ずっと死んだ母さんにすがり付いて、心の中でずっと考えるほど過去に未練タラタラで…………」

……そうだとしても変えることができるのは今のお前だけだろ?その〜まふまふっいう奴?俺はまだ會ってないだからあいつのこと全く知らないけどさあいつ、お前いなかったら俺から見た未來だと2年後に死んでたぞ?自覚なしでお前はまふまふ助けたんだぜ?いや、まふまふだけじゃない。坂田ってやつもうらたってやつもお前の支えなしだと3年後には死んでた。母さんに対しての未練は殘るけど今のお前はよっぽど仲間に恵まれてるよ。母さんが死んでその先のことは幸せな未來を作れるピースとでも思っとけ。もう今更過去のことなんざまともに考えんな。母さんが死んだことを忘れろなんて言わねぇ。だからさ……笑えよ…今の俺…そらる。

そ「…………」

言葉が出なかった。同じ俺なのに、今の俺よりも知能が低いのに、俺の方が人生の先輩なのに、8歳の先を知らない奴にここまで言われるなんて………

そ「………ありがとな。こんな形で過去の俺と話すことになるなんてな……」

俺がたどり著いた結論はこうだ。

俺は目の前の俺に治療魔法をかけながら言葉を放った。

そ「でもお前には知らないままでいてしい。お前は今の俺とは違って母さんとの思い出は沢山覚えてるだろ?俺は6年も経ってるから記憶が所々抜けてるんだよな…もし、この空間の時間が止まって、ここで過ごせるなら…お前が先老けずにいてしいんだ。」

お前………

ゴゴゴゴォ…

そ「!?なにが…!」

ッマズイ!俺らが時空の歪みからこの異空間に來たから時間の亀裂から崩壊し始めている!そらる!!ここから逃げろ!逃げないと二度とアイツらと同じ時間は居られない!

そ「だけどお前は…!?」

俺は母さんと元の時間に帰る!いいからお前は逃げろ!!!

そ「あ、あぁ。絶対生きろよ。お前の人生がどんなに過酷で辛くても。」

……あぁ…………

お互い強い意志を最後に誓い俺らは逃げた。

……!?そうだそらる!!!待て!最後にお前に言わなきゃいけないことがある!耳かせ!

そ「なんだ!?」

………あの青狐、そろそろ死ぬぞ。

そ「……!?」

目の前が歪み、崩れていく空間の音がフッと消えたような覚に襲われた。

青狐……?俺の知っている青い狐……霊力の膨らんだ9つの尾をもち、右目が隠れながらも表向きはとびきりの笑顔を向けてくれる青い狐…………

零華。

________おい、おい!!早く逃げろ!!

そ「!?」

かなり時が流れてた。

気づけば足の水かさが増し、そこら中に地割れがあった。

上を見上げれば空に理的に黒いヒビがってきてる……早く逃げないとっ!

そして俺はだらけので使いものにならない足を頼りに空間の出口へと一目散に走った

出口のが包まれた瞬間、あの異空間の半分が崩れきったようにじた

目を開けると……に覚えのある天井窓から忍び込む日の。異空間が破壊されたから異空間と現実世界の時間が狂ったのか……

ズキッ

そ「っァ!?……そうか……獣に噛まれた痕………サクッと治すか」

肩に治療魔法をかけて肩の傷を完全に治した

そ「……今の時間は………朝飯の時間…みんな起きてんのかな……食事場行こ。」

疲れきったでフラフラと食事場へと向かった

ガチャッ   ギィィィィィィィィィ

扉の先にはみんながいた。みんな目を丸くしてこっちを見た

「「「「そらるさん!!」」」」」

そ「……へへっ、ただいま。」

「「「「誕生日おめでとうございます!!!!」」」」

そ「ありがと、みんな……!」

俺の誕生日を祝ってくれる中、奧にムスッとした顔をしたまふまふが座ってた。

そ「??…………まふまふ?」

ま「……そらるさんっ…」

俺の名前を呼びまふまふがヅカヅカとこっちに來て

バチッ

そ「もぁに!?(何!?)」

俺の頬をデコピンをする勢いでまふまふの両手で挾まれた。

ま「……今何日だと思ってんだよっ……約束の日から3日も遅れて……こんなに顔とが傷だらけで服もボロボロで……………グスッもう、心配したんですよぉ!?」

そ「……まふまふ…ゴメンな。急いで帰ったつもりだったんだが途中で獣たちに追われて喰われちまって。……なぁいつまで泣いてんだよwお前、そのままだと窒息すんぞ?w」

ま「……そらるさんのせいでしょうが。」

そう言いながら俺のにグリグリと顔を埋めるまふまふ。

そ「…じゃぁこれいらないのかなぁ?ww

まふまふさんが大好きなサルビアのたっぷりのマドレーヌとプリンwww」

ま「マドレーヌ&プリン!?ちょっそれは卑怯ですよそらるさん!!!」

そ「ジョーダンだよ〜wwwwwwはい、もう見た通り山ほどあるからみんなで沢山食え!!」

「「「イェ━━━゚(∀)゚━━━イ!!」」」

……まふまふがいる、俺がいる、みんながいる…………俺が生きてるからみんなが生きてる。母さん、ありがとう。俺に母さんの分まで生きる時間をくれて、生きることを教えてくれて、勇気づける歌をくれて本當にありがとう。今年は…最高の誕生日だ。

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