《夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。》幸せばかりがリアルじゃない。

______________________________零華視點

零「ちょっと歌詞太郎さんホントに大丈夫ですからっ…下ろしてください…!」  

ガチャッ

私の部屋にりようやく下ろしてくれた。

バタンッ

歌「はぁぁぁ……大丈夫じゃないでしょ?前みたいにスピリタスを丸々一本飲んだわけでもないのにそうすぐに顔が真っ青になることなんてないでしょ……何かあったの?そらるくんに何か言われた?そんなに顔青ざめてるレベルならヤバいことでしょ…?」

零「っ……」

鋭い人だな……ここまで言われてるならこっちも言わざる負えないな……ごめんね。さかたん、うらたさん、まふまふさん。

零「…………………………………他の人には言わないって約束する?」

歌「うん…」

速い回答……これなら信じてもいいかな。

零「……実は今から5ヶ月以上も前…______」

私は歌詞太郎さんにさかたんたちと隠してきたことを話した。

零「……現に腕のコレ……」

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歌「…腕が木に……」

零「……手しても生きて戻ってくるのと死ぬのはほぼ五分五分、でも手前にこの治療生活に1番神が狂いそうで…せっかくさかたんが治してやるって言ってくれてるから…私が折れちゃいけないって……ずっと……思ってんのに…そう思ってる心が今にも折れそうで……もう…本當は私…死にたい……………」

始めて、心の中でも思わないようにしていた思いを口にしてしまった。「死にたい」、とても重い言葉。

歌「…辛いよね。そんなの辛いよな……しかも結構前から…自分の辛さって表に出さないようにしなきゃって思って苦しい思いが山のように重なっていくから……こんなこと、言えるはずないよな………今まで気づくことが出來なくてごめん。」

歌詞太郎さんは深々とお辭儀した。これが酔っ払った人にできるわけがない。歌詞太郎さんの素なのだ。

零「……顔上げてください。あなたが謝ることじゃない。」

それでも歌詞太郎さんは今の制を崩さない。聞いてもらってる側として申し訳なくなる。

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歌「……僕がきづいてやれなかったとはあの4ヶ月、こもりっきりの君に僕が直接的に話してあげられなかったから…その罪、償わさせてくれ………」

零「そんな……やめてください…!聞いてもらった借りを返さなきゃいけないのはこっちなんですから…」

歌「そうだとしても、君がそれを認めてくれなければ意味は無い。この制もずっと崩さない。」

零「歌詞太郎さん……」

この方に罪などない…!気づかなかったのは私がずっとひきこもってたから…!

零「なぜっ……何故そこまでして…!貴方は悪くないんですよ…!私が4ヶ月もの間ひきこもってたからこうなっただけ!それなのにどうしてそんなことで罪をかぶろうとしてるんですか……!!」

歌「………これ以上、仲間を失いたくないから…」

零「……え?」

歌「……昔、僕が天月くんたちと出會うずっと前、親友を目の前で死なせてしまったから……あのとき僕が気づいて手をばしていれば親友は馬車に轢かれて死なずに済んだんだ…誰かを守るために毎日毎日祈って、神様に力を貰って、人間から妖怪へとなり変わったのに………誰であろうと…一緒にいる時間が短ろうと仲間が死ぬのは…嫌なんだ……」

人間から妖怪になってまで仲間を守るためにそんな無茶を……

軽く涙聲になった歌詞太郎さんに私は近づき

零「…わかりました。貴方が仲間に対するその強い思い……ただ、これだけは覚えてください。貴方が今かぶろうとしてる罪は人間のときの貴方ほどではないですからね…」

歌「……ごめんね。」

零「……私もう寢ます。」

歌「…ゆっくり休んでね、おやすみ」

バタンッ

______________________________歌詞太郎視點

………とりあえずそらるくんのところ戻るか…

ガチャッ

歌「ごめんごめん時間かかっちゃった〜」

そ「隨分遅かったな。零華になんかしたのか?」

歌「さすがにの子に手は出さないよ〜酷いな〜そらるくんは!」

そ「冗談だって…w」

歌「うわ〜みんな完全に潰れちゃってるね〜おーい天月くーん。大丈夫か〜?」

天「('、3_ヽ)_スヤァ」

歌「ね、寢顔がウザイ……」

そ「……歌詞太郎。」

歌「ん?」

そ「お前、やっぱなにか零華から聞こうとしただろ?」

このタイミングでそれ聞くか……

歌「……拠は?そーゆーそらるくんも零華ちゃんになんか言ったでしょ?前みたいにスピリタスを丸々一本飲んだわけでもないのに急に真っ青になるはずないもん。となると、君が何か零華ちゃんを不安にさせるような発言をしたんだろ?」

そ「それは……別にあーゆー風にさせる気はなかったし…」

歌「…チッ…主役にどうのこうの言いたくないけどさぁ……に手ぇ出したんなら話は別だぞ?」

そ「そんな、手はだしてねぇって「なら!!」!?」

歌「君が僕が來る前に零華ちゃんに言ったこと正直に話して。」

そ「……信じては貰える気はしないけどな。」

そっからそらるくんが零華ちゃんに聞こうとしたこと、聞こうとした理由全てを聞いた。

歌「にわかには信じ難いけどこの世界ならありえる話だね。それで?零華ちゃんにはなんて聞いたの?」

そ「まだ酔いの回っていたから「なんか俺らに隠してないか?」って脅しみたいな言い方しちまった…」

歌「……はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」

そ「な、なんだよ…」

歌「もう!の子ってそーゆー尖った言葉に敏なんだから考えてよね!!ったく無駄に怒って損した!!」

そ「損したって……」

歌「フゥ…………とりあえず、潰れたみんなを部屋まで運んで開にする?もう4時回りそうだし」

そ「そだな。……よいしょっと詩人さん地味に重い……」

歌「よっと……あるふぁちゃんと天月くん軽〜」

歌「っとこれで全員しゅーりょう!」

そ「( ̄□ヾ)ファ~眠い……もう寢るわ…おやすみ〜」

歌「おやすみなさーい」

は〜…結構起きたな〜今の時間は…『例の時間』近く、か。なら……

バタンッ

歌「早速、ご挨拶始めるか。」

悠葉、君にまた會えるのはいつですか?

______________________________零華視點

霧が頭の中にまでってくるようなじ、そんな風なモヤモヤとした気分で目が覚めた。

お酒で頭は痛くはないが多の目眩がする。

零「……朝シャンしよ……」

タオルと新しい著替えを持って地下の大浴場へと向かう

零「昨日は…楽しかったな……」

あんなに馬鹿みたいにはしゃいだのは初めてだ。記憶がなくなる前はどうだかは知らないけど………二次會は…酒は飲んでも飲まれるなの狀況だったな…そらるさんやっぱり気づいてるのかな…だとしたらさかたんたちが隠してきた意味が………

零「……今悩んだって仕方ないか。明日には漠っていうの貰いに行くんだし。」

漠ってどんなかたちしてるのかな…やっぱ夢を食べる魔だから変わった形とかなのかな…。

そして朝シャンを終えて30分ぐらい経った時、私はとある異変に気づいた。

ダンダンダンダンッ!!!!!!!

一階のロビーの床から何かを素早く叩く音がするのだ。

おかしい。この屋敷はとても大きな湖の中心にあるんだ。下が水なのだから叩く音なんて聞こえるはずないのだ。

私は即座に屋敷から出て深い深い湖の中を潛り音の在処を探した。

………ここら辺がロビーの真下か…ここら辺に音の原因があるはず……

ダンダンダンダンッ!!!!!!!

!聞こえた………右、か。

ダンダンダンダンダンダンダンッ!!

音がどんどん大きくなっていく。

!!!!????あ、あれは…!?

見た事のある方だった。どのくらい前だろうか…あの方は前にランスドール國の逃亡集団の1人……八咫烏の…雪江さん!?

雪「!!!!!!」

雪江さんはこちらに気づき慌てた様子で振り手振りをし始めた。苦しいのか顔が真っ青になっている。

私は急いで雪江さんを屋敷の門まで運んだ。

零「っはぁ!!…雪江さんあんなところで何やってるんですか!?死ぬ気ですか!?」

雪「んなことする気はないっ!!それより助けて!」

零「!!今度は何が……」

雪「キヨ兄が!!キヨ兄が舞莉のお父さんに殺されるっ!!!」

零「!!と、とりあえず中って!!」

歌「れ、零華ちゃん!?どうしたのそんなびしょ濡れでって…君、キヨくんたちのところの雪江ちゃん?」

零「説明するから雪江さん私の部屋に連れてって!タオル持ってくるから!」

歌「あ、僕の能力で出すから大丈夫!向かいながら説明して!」

零「う、うん!朝起きてロビーに降りたら床から何か叩いてるような音が聞こえたの。何かと思って湖に潛ったら雪江さんがいて事を聞いたらキヨさんが舞莉さんのお父さんに殺されるって……!」

歌「舞莉ちゃんのお父さん…!?………こいつは厄介かもしれない…零華ちゃん、さかたんたたき起こして連れてきて。」

零「了解!!」

どういうことだ…?舞莉さんのお父さんで厄介事…?と、とりあえずさかたん呼ばないと

ダンダンダン

零「さかたん!!さかたんいるよね!?起きてる!!?」

っ…開けるからねさかたん!

バァァン

零「さかたん!!さかたん起きて!!さかたん!!!!……早く起きろこの酒罵犬!!!!!!!」

坂「だぁぁれが酒罵犬じゃおい!!って零華?どないしたんこんな時間から」

零「後で詳しく説明するから私の部屋來て!」

坂「あ、あぁ…」

坂「!!雪江ちゃん!?ど、どないしてここにおるの!?………雪江ちゃんちょっとおでこるよ……熱い…そしてこの手の震え、首から濃く浮き出てるこの管……

に毒が回ってるよ」

歌「え!?」

坂「歌詞太郎さん、醫療室2からこのメモに書かれてる薬品と點滴5本持ってきて」

歌「う、うん!」

零「さ、さかたん雪江さんになんの毒が…」

坂「……この世で最も絶やしに最適な毒………フェラクトネブガっていう毒なんだけど高熱、目眩、呼吸のれ、意識混濁とチョウセンアサガオみたいな癥狀があって染癥のリスクもある。染癥のリスクを活用してよく害蟲駆除の薬品として使われるけど直接毒吸った奴は重度な癥狀に襲われるかなり厄介者の毒や…染したらあかんからマスクつけとき。」

零「………雪江さん…」

こんな癥狀の中この屋敷まで來たっていうの……?無謀すぎよ…

雪「私はいいからキヨ兄を助けて…!キヨ兄私よりも先に毒の攻撃食らってるから早く行かないと…!!!」

坂「…どうするか……まだみんな昨日ので完全には戦える訳がない……」

零「………………………私が行く。」

坂「!?零華!?」

零「私が行ってキヨさんを連れて戻ってくる。」

雪「でも1人でなんて無理よ…!相手は舞莉の実の父、ランスドール國の『毒災者』と呼ばれてる危険な奴よ!?そんな奴に1人で行くなんて自ら死にに行ってるようなものよ!」

零「………妖怪を、あまり舐めないでちょうだい。自分のランクが不明であろうと私は助けたいと思ったから行くまでよ。」

雪「零華ちゃん………」

歌「なら僕もご同行させてもらうよ」

零「歌詞太郎さん……」

歌「こんな勇敢なお嬢さん前に男が黙って待つ訳にもいかないしね!僕の能力でフォローさせてもらうよ。」

零「…ありがとうございます歌詞太郎さん。……早速だけど、行ってくる。さかたんは雪江さんのことお願いね」

坂「…任しとき、絶対にキヨ連れて戻って來いよ」

零「言われなくても分かってるわよ」

バタンッ

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