《夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。》ごめんなさい、理解者よ。

あ「あんたなんで了承しちゃったのよ!!!!!!!!!!!」

坂「じゃぁ姉はキヨに死ねって言うんか!?なんの為に雪江ちゃんがここに張って來たと思ってんねん!!」

あ「私が聞きたいのはそうじゃない!!なんで2人で行かせたのよ!?他のみんな起こせばよかった話じゃん!まふくんたちみたいな二日酔い酷くない奴引っ張り出せば良かったものをどうして2人なのよ!?」

雪「っ〜〜〜〜〜〜やめてください!!!!!!!」

坂「…雪江ちゃん……」

雪「私だって最初は言ったわよ!無謀すぎるからやめろって!!でも零華ちゃんは関係なしでキヨ兄を助けに行くって言った!あるふぁさんは零華ちゃんの意志を無視して言ってるのよ!?」

あ「っ…」

天「…ったく、朝っぱらから怒號が聞こえたかと思ったら相當やばいことになってるね……ま、でもいいんじゃない?零華がそう言ったんなら。自分で無理だと思ったら1人で行くなんてフツー言わないよ。」

あ「天月くん……でもっ!」

天「心配なんでしょ?大丈夫、なんたって歌詞太郎さんがついてるんだし零華も俺達が思う程そこまで弱くないんだし…しは零華のこと、信用してあげたら?何かあったら助けに行けばいいんだし」

あ「……はぁ…何かあったら責任とって看病しなさいよ。」

坂「…了解姉。」

______________________________零華視點

……ここら辺でようやくランスドール國の領域にったか…

屋敷をあの湖に移させてからランスドール國から一気に遠くなった。えーと…雪江さんから教わった通りに行くとするならこのまま北に行けば……

歌「……待って零華ちゃん」

零「ん?」

歌「ランスドール國の領域にってからずっと一定的に魔法か何かでワープ機能がはられてる。上から行こう。」

零「了解。」

歌「………………見て、あそこが前に琉真ちゃんたちが捕まった刑務所、あそこにあの建があるってことは目的地は…あの山の頂上にある建だ。」

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歌詞太郎さんが指さした先は灰の霧に包まれた白い大きな山だった。あの山の頂上にキヨさんと舞莉さんのお父さんがいる……

零「……行くよ。」

私たちは大急ぎで山の頂上へと向かった。

歌「……っ!この霧、いや霧じゃない!これ毒ガスだ!零華ちゃんこのガスマスク付けて!」

零「了解。」カチャッ

……空気の薄いところに毒ガス、頂上へつく頃には気絶してるように仕組んだな…この世界の山の平均標高は3500m、それに比べてこの山は4500mくらい……完全に部外者を殺しにきてるな。

っと、頂上に到著。

頂上の土地の面接はかなり広く中心に私の通う學園の3分の2くらいの無機質な建が立っていた。

零「……なんでこんなところに建を…」

歌「零華ちゃん。あそこ口、どうする?」

零「…りますよ。付加魔法、明。」

キィィィィィィィ

零「……?警備システムが…ない?」

歌「誰もここにこれまいと油斷してるのかもね。……外と中の空気の薄さが全然違う…」

この建の中は不気味、そうとしか言えなかった。キヨさんを見つけるためにそこらの部屋を隙間から見てみたら明らかにヤバそうな植を潰してにしてる機械だったり、巨大なカプセルの中にってるモンスターが10ぐらいいたり、男の死のまま寢ている者、挙句の果てにはガラス越しで行為してる者までいた。

零「ひっ!」

歌「見ちゃダメだよ零華ちゃん。」

何かしらの研究所なのだろう。人間が生み出した子供を実験にして薬漬けにする慘い研究方法。

そして、しばらくまわったとき、明らかに他の扉とは違う、何かを厳重に管理してるような、そんな嫌な雰囲気を漂わせる扉があった。

歌「…明らかにここだよね」

歌詞太郎さんがガスマスク越しに苦笑いをする

零「……開けますよ」

ガチャン   ギギギギギギギギギギギギギギ

零&歌「…!!!キヨさん!!/くん!!」

扉を開けた先には妖怪の姿になりかけ、顔が真っ青になって気絶しているキヨさんの姿があった。

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歌「キヨくん!!キヨくん!!しっかりしろキヨくん!!」

零「…駄目、完全に意識がない………」

歌「とりあえず運ぼう!!」

「驚いたなぁ…新しいお客さんなんて」

!?!?

背筋が凍りついた。聞き取ったその聲は毒々しいようなじで空気そのものを汚すような聲。

恐る恐る後ろを向くと…

そこには灰の髪をした黒いボロボロの羽をもつ妖怪が立っていた。

零「貴方は……!?」

?「…君たちはその貓のお友達かい?有難く実験になってもらったよ!こんなに優秀な実験に巡り會えたのはいつぶりだろうかな!」

歌「…話になってない。答えろ。貴様の名を名乗れ妖怪。」

?「君たちも妖怪なのにキツイ言い方だね〜………僕の名は

小鳥遊  鬼政(たかなし  きせい)君たちの知る小鳥遊舞莉の実の父さ。」

鬼政……こいつが舞莉さんの実の父親…私達が妖怪の姿になっていないというのに妖怪であることを理解している…!

零「……お前が…」

歌「……鬼に政…鬼が相手を征服する、か。中々お似合いじゃねぇか。んで?なんでキヨくんをここに連れてきて実験として扱ったの?」

鬼「……最初はな、娘を取り返そうと思ったんだよ。まぁその貓たちに邪魔されたから無理だったけど何も得ないまま引き下がる訳にも行かなかったから実験として連れ去っただけだよ。ま!最初っから娘の舞莉のことも実験にしようとしてたんだけどね!アハハハハハハ!!!」

零「……お前みたいなやつが親と名乗れる資格なんてないな。そもそも何故舞莉さんに実験になってもらおうとこだわったのだ?」

鬼「……気になったんだよ。自分と同じ種族、姑獲鳥がどんな毒を作り出すのか、作り出す毒の量には限界があるのか……」

そして鬼政は口をニタァと歪め

鬼「自分が作り出した毒で一どんな苦しみ方をするのかが気になったんだ〜。」

歌「……てめぇ…中々生きてる者としてクズの中心に立てそうな奴だなぁ…」

鬼「アハハ!怖いね〜霊狐は溢れ出る霊力が凄いのがよーく分かるよ…………君たちも実験になってもらおうか。」

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零「歌詞太郎さん危ない!!!!!!!!!!!」

ドガァァァァァンン

零「っゴホッゴホッ…歌詞太郎さん大丈夫ですか?」

歌「う、うん。なんとか………」

鬼「2匹とも威勢のいい妖怪だね〜どっちもいい実験になりそうだな〜」

零「……………………歌詞太郎さん。キヨさん連れて逃げてください」

歌「は!?正気か!?ここまで來て君を置いてけないよ!!!!!!!」

零「もう十分サポートしてもらいました。こいつをさっさと倒して私も追いつきます。大丈夫です、夕方には帰りますから!」

歌「それでも…!」

零「早く逃げてください!それに、早くしないとキヨさんが死んでしまいます!!」

歌「っ…!……絶対だよ。ぜっっっったい!!追いついて、帰って來てよ!」

零「當たり前ですよ。さぁ、行ってください!!」

タッタッタッタッタッ

鬼「それでよかったの?自分だけ殘って仲間を逃すなんてのくせにカッコいいじゃーん?」

零「…どーせ死ぬならカッコよくかしく死にたいしね〜あんたみたいなやつの実験になって死ぬよりかはマシかと思うけど」

鬼「言ってくれるねぇ……姑獲鳥の本気の恐ろしさ、思う存分に毒として覚えさせてやるよ。そして、最高の実験として死ぬまで働いて貰うからね〜」

零「お斷りだね。九尾の霊力甘く見んじゃねぇぞ?てめぇの魂まで燃やし盡きんぞ。」

霊力を完全に解放すべく、九尾の姿へと私は変化した。

歌詞太郎さん…どうか、どうか無事に帰ってください…!!

霊力と魔力を混ぜるようなじで…1つの攻撃に勢いを…!!

零「龍鳴の滝!!!」

鬼「はっ!こんな軽い妖當たるわけないだろ!」

零「天雷の籠!!」

鬼「!!チッ……電流の檻……だが、こちらは攻撃できるぞ!」

そういい鬼政は手のひらを上に何かを吹いた

零「……?………………!!!っガスマスク越しに通用する毒…!この部屋はダメだ!」

この部屋から出ないと…!

ゴゴゴゴゴゴォォォォ

逃げた部屋の中が崩れていく音が地響きのように聞こえてきた。マズい…鬼政が追いかけてくる…!

鬼政がボロボロの羽を使い凄い顔でこちらに迫って來た、このままだと首元を狩られる…!?

零「ルカサルタイム!」

目の前が白いで広がっていき獣の聲がした

零「……っ!?クソっ!!」

いきなりの召喚だったから幻獣2匹しか出せなかった

零「お願いです清らかな幻獣よ!目の前の鳥の妖を倒すのを手伝い願う!!」

鬼「幻獣をここで出すなど愚かな判斷だな!そんな奴ら今絶やしにしてあげるよ!」

零「……雷煴の宴!!!」

ガウルゥッ!

幻獣の牙が電流で覆われそのまま鬼政に噛み付いた

鬼「ぐわぁあア゙ア゙!!!!!!!……ア゙ッ……」

零「よしっ!上手くいった!」

やはり鬼政は雷などの電流の攻撃にすごく弱いようだ。さっきの天雷の籠も壊そうとせず中から攻撃してきた……!!

鬼「ヅァ………一生薬漬けにしてやらぁぁ!!!!!!!!!!!」

鬼政が魔法かなにかで爪を足ぐらいまでばしこちらへ迫って來た。

ま、マズい…!?

ガシャンッ   ヒュンッ   バリンッッ  ガシャァァンン

ビシッ!

零「っあぁ!?」 

右の頬を思いっきり引っかかれた。顔からが汗のように下に落ちていく……( º言º)チッ……こいつが意志を持った妖でなければ右目で灰にしてんのに………

鬼「どうしたどうしたぁぁ!?逃げてるだけじゃさっきのカッコイイ言葉も臺無しだね!」

零「やってやらぁ!九尾舐めんじゃねぇぞかかってこい!!!」

鬼政と戦い続けて數時間、約束の夕方を通り過ぎようとしてこの研究所も崩壊寸前だった。

……ここだ!

零「火燈の技、炎儚の舞華!!!!!!!」

最後のとどめとして炎で熱された剣で鬼政の左羽を元から切り落とし背中一面を斬った。鬼政がのような悲鳴をあげ目をガン開きのまま倒れた。恐らくし経てばショック死するだろう。

零「………ハァァァァ…やっと終わったか…」

この研究所も後に崩壊しきるだろう。その前に逃げなければ……あ、ついでに役立ちそうな持って帰ろ。

鬼「…キ、サマ……まだ、ま……だだ…」

零「まぁだ生きてたんだ。最期が余計苦しくなるのに……楽にしてあげる。」

鬼「もういい…たとえ僕が死んだ後でもっ君が僕のっ発明品で死にさえすればぁっ!」

そういい鬼政はポケットから小さなリモコンを取り出し、

零「な、何を!?」

鬼「死ねぇこの雌九尾があぁ!!」

カチッ

鬼政が殘りの力を使い黃のボタンを押した

ウーッ!ウーッ!ウーッ!ウーッ!

『毒災者の権限により指令を認めました。これよりデラフィクトワ大陸全に強烈な酸雨をタンクの容量を全て使い切るまで降らします。』

零「これは…!」

鬼「ハハッ……僕が12年間必死……に…作りあ、げてきた…人工っ酸雨…………これで面白い…死に様…期待、す、る……____」

……鬼政は事切れた。

零「……この外道が…」

私は大急ぎで研究所を出た。…このガスマスク、いつまでもつだろうか……

鬼政が言った通り、空から激しい酸雨が降ってきた。魔法陣で飛んでも影響が出る…下の森から逃げよう!

……ボォォォン

零「……ワ”ア”ア”ァ”ウ”ゥ”ゥ”!!!!!!!」

私は森に飛びった瞬間狼ぐらい大きな狐に化けた。が生えたとはいえ酸雨に當たるのは痛い。だがこの方がスピードはでる!

一気に森を抜けよう!

あとしだ………あとしでランスドール國の國境を越える!

ゴツッ

零「ワ”ウ”!?」

何か大きなものに躓き転んだ。でも何故だ?

……服のようなだった。

何かと思って振り向いたらそこには

歌詞太郎さんが、倒れていた。

零「……ハ…?カシタロウ、サン…?……歌詞太郎さん!!!!!!!」

いくら揺さぶっても起きる気配はない。それにガスマスクも付けてない…!何故だ!何故こんな所にいるんだ歌詞太郎さん…!

零「っっ!!……なに、これ……」

歌詞太郎さんの首を脈を測るためにれたら皮が油かのようにヌルヌルしていた。

これってまさか…酸雨が皮を溶かしてる…?このままだと………死ぬ…?

零「…いや、いや………っ嫌ぁ!!!!!歌詞太郎さん目ぇ覚ましてくださいよ!!…私っ私まだ貴方に話を聞いて貰った恩、返せていないのに……」

どんなにんでお願いしても救いの手も彼の指1本さえもかない、このまま彼は私の前で死んでしまうのか…?

嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!!!!!!!!!!

零「っもう何でもいい!!!!!もうっ自分の病気バレたっていい!!!!!だからっだからぁ……歌詞太郎さんを助けられる力をっ…ください…!」

__よく言った。いいぜ、手伝ってやるよ。

零「今のは…?…確か……っアア゙!?」

背中に激痛が走った。肩甲骨の中心よりし下から何か固くて鋭いものが側から皮を破ってきている。痛みのせいで目を開くこともままならない。ただメキメキッと背中から聞こえる音と絶えない激痛。

___目、開けてみな。

零「……え?いつの間にか人の姿に戻ってる…な、なにこれ!?」

背中に違和を覚え謎に包まれた。背中がざっと重くなり左右を見るとそれぞれ2m近くの凸凹とした太い木の枝が背中に生えていたのだ。枝に刺々しい薔薇とそのと棘、まるで本の十字架を背負ってるようだ

零「…これは…羽、なの…?」

_お前の病気の元である細胞を背中に集中させて作った羽だ。それをどう使うかはお前次第だ。

零「…ありがとう。貴方が誰かは知らないけど」

____時期に分かるさ。

零「そう……歌詞太郎さん、先に死ぬのは許しませんよ。」

羽辺りの筋を思いっきりかす。バサバサッと大きな音を立てが浮いた。

いける!

ブァンッ

周りの木の枝を傷つけても折れても、顔や首筋が切れてもただひたすら屋敷へと羽をかした本當は飛び方なんて知らない。無我夢中になると生きてるもの皆、気づけばんなことが出來ているのだ。

水の匂いがする。

屋敷が近いのか…?………!!??マズい!屋敷は二重門プラス分厚い扉、このまま行けば間違いなく大怪我だ…!どうする!?考えろ!考えるんだ!!

飛びながら考えてふと、とある景が頭をよぎった。前世で見たものだろうか……アニメ?だっけ?、そんなので飛んだままを羽で包むようにして高速回転して突っ切る。というのを見た記憶が……

…っもう今更止まることも出來ないってか止まり方わかんない!!!もう今のをそのまま再現するのみ!!!

零「…屋敷が見えた!よし……!」

一気に屋敷の門にまで著きぶつかる前に歌詞太郎さんごと羽で包み高速回転で突っ切った。

ドガァァァァァンン

とうとう屋敷の扉をぶち破ってしまった。

視界がグラグラとしてとても重い。

天「零華!?か、歌詞太郎さん!?!?」

志「坂田!!坂田!!おい零華ちゃんたちが…!」

遠くからみんなの聲が聞こえる。いや、実際は倒れてる私の真橫とかにいるけど意識混濁のせいで遠くに聞こえるのだ。

ただ、この聲だけは……

「ふざけるんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!」

そう聞こえた次の瞬間、私は何故かまふまふに何処かに運ばれていた。

______________________________まふまふ視點

ドガァァァァァンン

!?!?

玄関扉の前で2人の帰りを待って早2時間。

突如玄関扉がド派手に壊れて何かが飛び込んできた。

天「零華!?!?」

零華ちゃん…!?背中についてるのは……木?羽?まさか……病気の?

ここで僕は壊れたんだと思う。

僕らは零華ちゃんの病気をどのくらい隠してきた?あれだけ零華ちゃんが壊れるほどだったから頑張ってきたのに當事者からバラすなんて……これまで僕らがしてきたのはなんだっていうんだ…!

……ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、ふざけるな、ふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるなふざけるな!!!!!

もう…こうなったら…!

僕は懐中時計を取り出し

ま「ふざけるんじゃねぇよ!!!!!!!!!!!」

カチッ

んだと同時に時間停止魔法をかけた。

さぁ…止められるのは20秒だけ、急ごう。

ま「…恨みを買ったのは君だからね。」

の固まった零華ちゃんのを抱え二階の僕の部屋へと運んだ。

チッ…殘りの3秒………

カチッ

零「………!?は!?まふまふさん!?」

ま「うるさいっ!」

天「…!?歌詞太郎さん!?ってか零華は!?」

あ「あ…あぁ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

零「!?……何が…」

ま「……ここだな」

磁石の同じ極同士が近くにあるような抵抗みたいのをじた。やっと異空間の口だ。

零「ここは……ってまふまふさん!?」

ま「僕らがどれだけ心配して病気のことを隠したと思ってんだ……なのにこんな羽生やして呆気なくバレるようなことするなんて…勝手すぎにもほどがあるよ…!しばらくそこにいて。逃げようなんて考えないでね、まぁ手足拘束されてるからどうにも出來ないと思うけど」

零「そんな……」

______________________________坂田視點

坂「か……歌詞太郎……?ま、また…心臓に悪い新手のドッキリ、か……?」

セ「坂田何ゆぅてんねん!?見てわからんの!?

雨で首とが……もう………もう歌詞太郎さん……」

坂「嫌や!!!うらさん手室今すぐ開けて!!まーしーメスと糸と針と輸と點滴すぐ用意して!!」

う「あ、あぁ……」

志「分かった…!!」

坂「嫌や、嫌や嫌や嫌や嫌や嫌や嫌や!!!!!!!歌詞太郎先に死ぬなんて止して!!あんた…あんたちょっと前に、16になったばかりやんけ……まだ早すぎるやろ…………死ぬなよ歌詞太郎!」

俺は歌詞太郎の頭をしっかりと固定しながら手室へと運んだ。

坂「うらたさん何してん!!?早く輸繋いで!!」

う「あ、あぁ…!」

坂「まーしーい針に糸通して!!!!!」

志「もう通してある!!」

室が狂気の沙汰みたいな狀態になっている、暴走したロボットのように輸を繋ぐうらさん、手室の扉の前で泣く天月を必死にめてるまーしー、今の狀況をれたくない目をしているセンラ。

セ「………もう、無理、なんか……?」

坂「センラ落ち著け、何とか、何とかする。」

セ「もうその何とかなんてできん狀態やろうが!!!!」

坂「!?」

セ「妖怪と言えど志麻くんみたいな鬼の種族は首を斬られても再生できるけど歌詞太郎さんは霊狐なんよ!?もう…彼の首の裏の皮は完全に溶けて気管支が丸見え、助かる訳がないよ!(バシッ!!)っ……」

坂「…どんなに危険な狀態でも治そうとするのが俺や。でなきゃ、なんの為に醫學學んだん?もう助からない、後で絶するかもしれないなんて関係ない、まだ生きてるからこそ助けるんだ。目の前で心臓止まったら蘇生して生き返らせる。……助けたいんよ、未來を、歌詞太郎を。………センラ、お前が俺の執刀の補助をしろ。」

セ「!?む、無理よそんなん……俺の名前しか知らんし、心拍數とか圧とか分からんよ!!」

坂「それでもいい、を渡してくれるだけで構わん。そんなに歌詞太郎のこと心配ならせめて傍にいてやり、な?………………志麻くん、手始めるね。」

志「…了解。さ、天月くん、あとは坂田に任して…」

天「嫌だ!!嫌だぁ!!嫌だぁ…歌詞太郎さん…いやだぁ………」

志「……坂田。」

坂「仕方ない、やって。」

ドスッ

天「うあっ…______」

坂「……ごめんな天月……連れてって。」

志「OK」

坂「じゃぁうらさんも…」

う「………うん」

フラフラとしながら足取りが重そうな雰囲気で出ていこうとするうらさん。…心配、なんやろうな

う「……坂田。」

坂「ん?」

う「…俺、っ何も出來なくてごめんなぁ…」

バタンッ

そういいうらさんは手室をあとにした。

……さっき、キツイ言い方してわるかったなぁ…

坂「…………これより、鎖骨下脈、頸靜脈の修復手を始める。メス。」

セ「はい。」

頑張るんだ歌詞太郎。センラも天月もみんなあんたの心配しとる。またあの笑顔を見してくれ……

______________________________luz視點

もう…何がなんだか………零華ちゃんは突然消える、歌詞太郎さんは死にかけ…挙句にはさっきまでいたはずのまふさえ居ない…

luz「……!!志麻くん…!?あ、あまちゃん!?」

志「……手始まる直前まで嫌だ嫌だってずっと離れなかったから…こうするしかなかった…………ごめんな天月。」

luz「…天月くん……志麻くん、天月くんは俺が看とくから、うらたさんを………」

志「…!うらたさん……ありがとうluz。…………………うらたさん大丈夫か?無理しとらん?____」

…………おかしい、歌詞太郎さん以外のことで引っかかる。

零華が玄関扉を突き破ってきた直後、零華とまふが同時に消えた。

俺は天月くんの真橫にいた。零華がどこかへ行ったなら見てるはずだ、それなのに俺らには見えず一瞬で消えた………時間停止魔法か?

…みんなのことを疑いたくはないんだけど…この屋敷で時間停止魔法を使えるのはまふ、そらるさん、うらたん、センラさん、天月くん、詩人さん、俺だ。

俺と天月くんはあの時隣同士、零華をさらうことができないのは分かる。考えられるのは…一緒に消えたまふの仕業かそらるさんとの共犯、うらたんとセンラさんと詩人さん…この3人も今困してるとはいえ疑わんと……ただ、今最も疑いをかけられるのはまふだ、まふを探そう。居ないのには理由があるはず……

luz「天月くんここで寢てて待っててね。」

俺は天月くんを娯楽室のソファーに寢かせまふ達を探し始めた。

luz「…まずは個室に行ってみるか」

ガチャッ

luz「…まふ〜?どこいるの〜?」

…個室ではないか。となると図書室か?

ギィィィィ

luz「まふー!零華ちゃーん!まふどこにいるのーー?しなぁ〜っと居なくならんでー!!」

ま「!!!!luzくん!?お願いここ!僕ここにいる!!助けて〜!!!!」

luz「えちょ…こんな広い中から探すん…?まふー!蜘蛛の糸出すことも今無理そうかー?」

ま「……1本だけなら出せる〜!!」

luz「んじゃその糸中心の天井にばして!」

………糸、天井に張る糸…その先にまふがいるはず…

luz「……あった。…この糸を辿れば…!」

3階の天井辺りに1本の糸が差してる所がいくつかあった。本の中にでも埋もれてるんか…?

luz「まふ〜…まふ〜…………何やってんのまふ。」

ま「僕が聞きたいくらいだよ。気づいたらこんな拘束狀態にさせられてたんだから。」

まふは3階の上法魔法の書かれている本棚の角上に薄い金屬のようなで手足を拘束されていた。まふが1人で抜け出せないならこの金屬、相當な丈夫さだろう。

luz「何この金屬………十字架を背負いし羽ばたく火の鳥よ、騰の都を舞い立ち我がむものを紅蓮の炎で焼き盡くせ、インフェルノ。」

唱えたインフェルノによりまふの手足につく金屬のようなものがどんどん溶けて下へと滴り落ちる。

ま「あっあっ熱い熱い!!火傷するよ!?インフェルノ使うとか馬鹿なの!?僕の足ごと焼くつもりだったの!?」

luz「そうでもしないと無理でしょ。まふが1人で外せない代だったんなら」

ま「…ま、まぁね……」

luz「…………なぁまふ、零華ちゃんが消えた。消えたと同時に歌詞太郎さんが酸雨にやられて首とが離れかけの狀態で倒れてた」

ま「…は!?か、歌詞太郎さん……は、え?どういうこと!?首とが離れかけって…噓………ねぇ!?歌詞太郎さん今どうなってるの!?ねぇ!?」

luz「落ち著いてまふ、今坂田が執刀してる。…もう、坂田に任せるしかない。」

ま「そんな………」

………何処に行ったの零華ちゃん…そして歌詞太郎さん、どうか、どうか戻ってきてまた笑った顔を見せてください……

______________________________零華視點

…まふまふさんにこの空間に閉じ込められて早1時間を経とうとしていた。

この空間にってからずっと息が苦しい。

零「…歌詞太郎さん………大丈夫…なの……?」

自分のより歌詞太郎さんがとても心配だ、見つけたときにはあんなに弱々しく苦しそうに…どこか寂しいように見えた。お願い、どうか生きて……

ズキッ

羽がズキズキと頭痛かのように痛む。何が起こって……

_____この部屋、毒素が酷いな、羽がどんどん死んでいってる

零「…え………」

_________あと3時間もここにいりゃ羽は朽ちて死に、半日近くいればお前も死ぬな。

零「……死ぬ…死ぬ、か。………どこかで自分はずっと死にたいって思っていた、ここに來て、みんなと同じ隊にって辛い思いをして1度投げ出して今がある………死にたいとは思っていても仲間に殺されるなんてちょっと悲しいかな…w」

___よく笑ってられるな、じわじわと迫り來る死の覚を無視して笑えるなんて…やっぱりお前変だよw

「…悲喜々、一視同仁、義理人、剛毅木訥、歳寒松柏、悪戦苦闘、焦苦慮……

自業自得、私たちは今の四字語のような意味をかき混ぜたような存在……自分の最期がどんなであろうと敵を傷つけ仲間を守る、自分達のためなら敵の命を容易く切り落とす。そんなことをしてきたのならば死に方に文句は言えないからね…………ゴホッゴホッ…」

__________はぁ……これだからお前は困るんだよ……ちったあ助けてくれると信じてやれ。

……あと半日、あと半日後には死ぬ、そうだとしても歌詞太郎さんが生きれるなら

零「もうどうでもいいや……」

______________________________まふまふ視點

……バレてない?luzは鋭いやつだから勘づかれたらおしまいだ。

今から1時間前、零華ちゃんを閉じ込めた空間の口を結界魔法で封鎖するべく図書館で呪文を探していたのだがとある魔導書が本棚から落ちて誰かがそのままにしておいた形狀記憶合金召喚魔法陣が発してしまい僕の手足にまとわりついた。

なんとか出を試みたもののなかなか抜け出せない。そのタイミングでluzが來たから噓をついてこの狀態を出させてくれと願ったけど………探していた結界魔法の魔導書を見られたらマズい…

luz「も〜本棚から魔導書がめっちゃ落ちてるじゃん……うわ埃まみれ。」

いけるか?幸いにも魔導書が10冊くらい落ちているためバレないかも…

ま「…僕が気づいて拘束されたときから魔導書が落ちてたんだよね…一誰がこんなことを………」

luz「…ホント?」

ま「…うん、ホント。」

luz「そ。じゃ俺は零華ちゃん探しに行くから」

バタンッ

ま「早く結界張らないと…」

______________________________天月視點

夢を見た。始まりの夢、俺が9歳になったばかりの頃……最の母が病気で死に、この大きな屋敷に1人になりそれに目をつけた國王から國の稱號を貰ったあと……屋敷の周りをまわっていたら1人の男の子を見つけた。

俺より痩せて、細くて、今にも泣きそうな顔で気を失っている子。それが…歌詞太郎さんだった。俺が屋敷に運び空き部屋で看ていた。目が覚めた彼は狼のように威嚇をした、當時の彼は言葉を使えなかったのだ。俺に爪をむき出しにし、濁った茶い瞳には悲しみと怒り、そして誰かに伝えたい悲痛なびを抱えてる辛い気持ちが映っていた。

俺は歌詞太郎さんに毎日看病をしながら言葉を教えた。でも理解したのか否なのか歌詞太郎さんは一言たりとも喋ってくれなかった。

でもとある日…

歌「………しょうた?」

天「…!!お前……」

歌「しょうた!しょうた!」

天「やっっと言ってくれた…!」

これ以降歌詞太郎さんはどんどん言葉を出していき1年後にはペラペラと喋れるようになった。

そして知った。歌詞太郎さんの本名、過去、新しい真の姿を。

天「辛かったよね……これからは1人じゃない、守るものも一緒に作ろう。」

それから彼は変わった。はしやんが屋敷に來て96ちゃんが來てあるふぁが來てクプラと詩人さんが來てluzが來て志麻さんとセンラさんが來てまふくんたちが來て。

お兄さんかのような格になって行った。

たぶん、後からきたみんなが守るものとなったのだろう。

………『後からきたみんな』?

俺は違う……俺は歌詞太郎さんにとっての守るものではない……………

不安と虛しさと悲しさが溢れ出そうになる。

自分の勝手な想像とはいえこの家にいるのが嫌になった

俺はとある小雨の降る夜中に荷造りをして出ていこうとした

天「……さよなら、俺の思い出の詰まった実家。」

そういい玄関扉の取手に手をかけた瞬間、

ガシッ

力強く、でもとても優しい腕の中に俺はいた

歌「……どこ行くの?そんな大きな荷持って」

天「っ……か、関係ないよ歌詞太郎さんには」

歌「…出ていく気?ここ君の家だよ?」

天「……俺、邪魔だろ?」

歌「なんでそんなこというの?僕は翔太のこと邪魔なんて思ったことないよ。」

噓だ、こいつは噓つくときは顔にでる。その顔をみてやる。

…でも振り返ったときに見た顔に噓をついたようなじではなかった。でも、でも俺はもう耐えられないんだ…!!

天「もう…っ翔太って言うのやめろよ…俺は天月だ。それに、この屋敷で天宮翔太も天月も……お前にとっては…みんなにとってはいらない存在だろ!?『守るもの』でもないんだから!!」

歌「翔太!!!!」

天「っ…」

歌「4年前からずっと、俺はずーーーーーーっと!君のことは恩人でもあり仲間でもあり守るものだと思っている!!!!昔の話もありのままの僕をれてくれたのは他の誰でもない紛れもなく翔太、君なんだよ!」

天「…そんなことっ……そんなこと、言ったって……お前ははしやん96ちゃんと続いて後からきたみんながこの家に來てからお前の格はガラリと変わり俺とも全く話さなくなったじゃん……2年前なんか俺の誕生日のときぐらいしかまともに話してなかったくせに今になって守るものなんて言うんじゃねぇよ!!(バシッ)んなっ…!?」

今まで俺は歌詞太郎さんとはよく口喧嘩をすることがあった、でも……こんなにも悲しい平手打ちをされたのは初めてだった。

俺が次の言葉を考える時間もくれず歌詞太郎さんは俺を正面から力いっぱいに抱きしめた

歌「……なんで、気づいてあげられなかったんだろ、俺。4年も一緒に住んでんのに、1番支えて貰った人なのに、こんなにも1人で抱え込んでたのかよ……これはもうで償うしかないな。」

天「えっ…」

するりと歌詞太郎さんの腕が俺から離れて彼は自分の能力でとても大きなサバイバルナイフをだした。

天「な、何して……」

歌「よーく見ててね。」

そういい歌詞太郎さんは刃を自分の心臓に向けて刺そうとした。

天「やめろ司!!!!!!!!!!!」

気づいた時にはいていた。両手を重ねて歌詞太郎さんに刃が行き渡る前に重ねた両手を歌詞太郎さんの心臓辺りに押し付けた

グサッ

天「っあぁ…」

歌「!?しょ、翔太…!?」

歌詞太郎さんが刺したナイフは勢いよく刺さった。重ねた両手のうち左手と右手の半分を分厚い刃が通過して激痛が走る。

痛みに耐えられなく橫へと崩れ落ちる

歌「翔太っ翔太!!おい!しっかりしろ!!!!!!おい!!」

天「もうっ…馬鹿みてぇなこと、すんなよ…っあぁ……」

歌「なんで…なんでこんなことを……っ坂田!!!!!坂田おい起きろ!!!!!!!さっさと來い!!!」

天「………」

酸欠と痛みで意識が朦朧としてきた。痛い、痛い、苦しい………………俺、ちゃんと歌詞太郎さんのこと

天「…守るものとして守れたかなぁ……」

天月くん、僕を救ってくれてありがとう。

言葉を教えてくれてありがとう。

守ってくれてありがとう。

7年間、大事な家族でいてくれてありがとう

さよなら、俺の大好きな恩人さん

天「歌詞太郎さん!!!!!!!!!!!……っここは…?」

娯楽室のソファーで寢ていた。首と手には大量の汗が流れていた。

長い長い夢だったな…よりにもよってこのタイミングでこんな夢を見るとは………

天「…お願いだから歌詞太郎さん……生きてくれ…もう終わりだなんて、やめてくれ………」

俺はソファーに蹲り、歌詞太郎さんの無事を泣きながら祈った。

______________________________luz視點

いない、いない、いない、いない!!

探し始めてからもう2時間半も経っている。なのにまだ見つからない…

luz「屋敷にはいないのか…!?外か…!?いや、外はさっきよりも酸雨が強くなってるから外部から侵してきた者がいたとしてもそんな馬鹿なことはしないはず……」

もっと細かに探すんだ、零華ちゃんにまで何かあったらもう俺はどうしようもできない!

ドタドタドタ

ん……後ろから足音がする

luz「…?うらたさん……?どしたのそんなに急いで。」

うらたさんの顔は今まで見たことない程真っ青だった。瞳孔が荒波のようにき冷や汗をかき中がガタガタと震えていた

う「…ぁ、か、かした、歌詞太郎が……」

luz「…!!!!!!!!急ぐようらたん!!!!!!!!!!!」

噓だ、噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ!!噓だと言ってくれ歌詞太郎さん!!まだ16じゃん!早すぎるよ!!

バァン

う「歌詞太郎ッッ!!!!!!!」

坂「っあうらっうらさんヒックッ……ごめん、ごめんごめんな歌詞太郎っうああぁぁぁ……」

ずっと謝りながら泣き崩れるさかたん、手室の片隅で嫌だと言わんばかりに自分の髪のの束を引っ張るセンラ、両手で顔を隠して泣いている志麻くん、そして手室の真ん中には………微笑ましい顔をして冷たくなった歌詞太郎さんが橫になっていた。

luz「そんなっ…歌詞太郎さんっ……」

俺が歌詞太郎さんに近づく前に橫にいたうらたさんが試作品のロボットかのような足取りで歌詞太郎さんに近づいて行った。

う「……こんなにも早いとは聞いてねぇぞ…最初に會った時に言ってたよなぁ…?俺の口の悪さをっから直してあげるって…隨分とやる気に満ちたじで言ってたのによ……俺、まだその口の悪さ戻ってねぇよ…?なぁ……またその威勢のある口で直してみろよぉ……なぁっなんとか言ってよ……なぁ…歌詞太郎っ!」

ポンッ

luz「うらたん……もう…戻ってこないよ…」

う「……うああああぁぁぁああああぁぁぁああああぁぁぁああああぁぁぁああああぁぁぁああああぁぁぁあああ!!!!」

luz「……………………歌詞太郎さんっ……事故とはいえ…ウッ…こんなの……酷すぎるわ……」

天「歌詞太郎さん……?」

luz「…あ、天月くん…………」

天「歌詞太郎さん…………っ歌詞太郎さん!!歌詞太郎さん!!おい!!おい起きろよ歌詞太郎!!なに勝手にっ!1人で!!っ勝手に1人でぇヒック…………先に逝くなよぉ…そんな…笑って逝くとか皮かよ……ねぇ…置いていかないって言ったじゃん!言ったの司からだろ!?それなのにっなのにぃ……」

に怖気がいきわたる。手室に響き渡る天月くんの悲鳴と浦島坂田船の泣く聲、こんなにも仲間が死んだ時の空気は歪なのか……

立っていられない、泣いてしまいそう、呼吸がれて震えてしまう。

天「ふざけんなよ……また、まぁた約束破って……守るもの、こんなにっ俺らじゃ抱えきれないほどあったのに……なぁ…兄貴だろ…!?この屋敷で天宮翔太のの繋がってない1番大事な弟でみんなの兄だろ……!?それなのに1人で逝っちまうなんて…ヒック兄貴たち寂しいよぉ悔しいよぉうあぁぁぁぁ……」

苦しい、悲しい、この殘酷な死を否定しきるような証拠がしい。なぜ、歌詞太郎さんなのか、なぜ、こんなにも若くに1人で逝かれてしまったのかっ……悔しい。

luz「ちくしょぅ……ちくしょう、ちくしょう、ちくしょう!!!!なんでなん……」

涙は堪えた。いや、堪えないと自分が自分ではなくなってしまう恐怖がどこかからでてきて堪えるしかなかった……

ごめんね、僕だけ先に逝ってしまって。

浦島坂田船&天&luz「!?!??!!」

luz「い、今の……」

志「聞き間違い、じゃない、よな…?」

天「歌詞太郎さん…!?どこ…!」

う「どこにいるんだ歌詞太郎…!」

坂「歌詞太郎!!どこにおるん!?」

セ「…!あ、あれ……!」

センラが震えた右手の指先で何かを指した

その先には

今にも風が吹けばどこかへ行ってしまいそうな、けた歌詞太郎さんがいた。

歌?「…思いもしなかったから、ね。突然逝ってしまって本當にごめんね…」

luz「そんなっ…歌詞太郎さんはなんも悪くない、悪いのは今回たまたま起こった酸雨のせいやろ…!」

歌?「………ねぇ、今降ってる酸雨、なんかいつも降ってた酸雨となんか違わない?」

セ「??………わからん…とか1滴1滴の重さもいつもと同じ……」

歌?「……この酸雨、匂い、なんかちょっと古くじない?」

坂「……ほんまや、古い匂いと、錆びた鉄の匂いがする……」

歌?「古い匂いと錆びた鉄の匂い、恐らくこの酸雨は人工的に作られたものだと思う」

う「は!?ってことはお前は意図的に殺されたのか…!?」

歌?「う〜んまぁそうなるのかな、「僕だけ」を意図的に殺そうとしたのかは知らないけどね、主犯は知ってる。今回、零華ちゃんと僕がキヨくんを助けに行った場所、ランスドール國の毒災者と呼ばれる者、零華ちゃんが殺したらしいけど後で調べたらそいつはクローンだった。本當の毒災者、小鳥遊鬼政というやつはまだ生き殘ってる。おかげて零華ちゃんまで死にそうになったよ…」

luz「その零華がいないんですよ……突然消えて3、4時間経ってるんだけど見つからなくて……」

歌?「……磁石の歪み。」

luz「…え?」

歌?「僕が死んだ後屋敷を1度回ったんだ、最後の記念に。そしたら玄関扉から南の方に磁石の同じ極同士が近づくような歪みのじがあったんだ。そして、その歪みの中から霊力を強くじた。もしかしたらそこにいるのかもしれないね。」

luz「玄関扉から見て南、磁石の同じ極同士が近づくような歪み……」

歌?「…………天月くん、どうしてこっちに顔を向けてくれないの?」

天「……っだって…今、今歌詞太郎さんを見てしまったら俺、気が狂い自我を保てる自信がないんだ。突然1人で逝っちまうから…もう……君の手のぬくもり、優しい歌聲、何もかもがここからなくなって…二度とれることもできなくなって……んなことが、怖いんだ……」

歌?「……顔を上げろ!特別特攻戦士隊國の代理人、天宮翔太!」

天「!?」

歌?「…もう怖いだのなんだの言ってられないよ…僕が生き返ることはないし蘇生魔法なんてありやしないし、傷も深いものまでは癒せない。なんでもかんでも魔法で解決なんていう優しい世界じゃないんだよ。それに、この屋敷で1番の兄貴なんだから1番自我を保ってなきゃならない奴だろ?頑張れよ、これから先も…ごめんね本當に、辛いだろうに……今までも、これからもお疲れ様、僕の兄貴。」

天「うっ……ひぅっ……うあぁぁ…」

歌?「…みんな、本當にごめんね。僕だけ先に逝ってしまって。本當なら地縛霊になってでもこの屋敷に殘りたかったけど悪霊になるかもしれないからね‪w…っとそろそろ時間だ。もう、いくね。」

luz「っ歌詞太郎さん!!!!!!」

歌?「ん?」

luz「…兄貴。今まで、ありがとうございました!!!!どうか、どうか安らかにお眠りください…!」

歌「…ありがと。」

浦島坂田船「…ありがとうございました、歌詞太郎さん!!!!」

歌「…ありがとう、うらたくん、さかたん、志麻くん、センラくん。……さようなら。」

歌詞太郎さんのがみるみるけて消えかかっている。本當に…もう、終わりだ。

天「…っ歌詞太郎さん!!!!!!!」

歌「…天月くん、バイバイ。」

天「っあぁっ!!」

突如天月くんは羽を使い消えかかった歌詞太郎さんを抱きしめた。そして歌詞太郎さんは形も殘らず消えていった。

でも、れられないはずの歌詞太郎さんを本當にれたように強く抱きしめた、そんなふうに俺は見えた。

luz「……ありがとな歌詞太郎さん。……さぁ、零華ちゃん探すか。」

タタッ

luz「玄関扉から見て南……上斜め右の方向……みんなのそれぞれの個室…方角的にあるのはまふ、そらるさん、あるふぁちゃん、96ちゃん、クプラか……」

間違いなく誰かが零華ちゃん連れてった、人間の姿でうろつかれたら怪しまれる。…コウモリになるか。

「……キー。」

側から順に侵して見ていくか。

時間が過ぎ、今のところクプラ、あるふぁちゃん、96ちゃん、そらるさんの部屋に侵したが歌詞太郎さんが言っていた歪みのじは見つかならなかった。

殘りはまふの部屋だ。

キイイィィィ…… 

誰もいないことを確認する。

パタタタッ

う〜ん…ベット近くではないか…じゃぁ本棚辺は……っえ。

luz「…キ、キイィィィ……」

痛い、自分でも今何があったのか分からなかった。本棚の方へ行こうとクローゼットを通り抜けようとした瞬間、何かに押し倒されるようにが下に落ちていった。

まさか…ここにあるのかな……うっ、圧力か何かでが起き上がらない…コウモリの姿だと潰されそう…1度人間狀態に戻るか……

luz「……っ、圧力で右耳が痛い…」

ミュートのかかったようなじがする。ここに空間の口がある……ん?

luz「なんだこれ……なにこのいの、結界…?」

何も無いはずの空間に鉄の扉みたいなさの何かがある。これを壊せば!

luz「…flameDestruction、second!」

ブォッ   ゴゴオオォォォォォ…

luz「…やっぱり、がない所で勝手に空中に炎が浮かぶってことは……空間への口がある……!!これは…!」

目の前に現れたのは毒々しい紫と黒が混ざり合った丸い渦、これが空間への口……うん。磁石の同じ極同士が近くにあるような歪みをじる。ここだ!

luz「今行くかんな。」

俺はズズズッと音を立てる空間へとれた。

______________________________零華視點

零「ハアッハアッ…っあ…ハァ…く、苦しい……」

まふまふさんに閉じ込められて2時間半くらい経った頃から息がしずらくなって今じゃ息を吸うことがままならない。……死ぬ。そろそろ、死ぬんだ。

羽も枯れ朽ちての筋が萎んでいきもうほぼ骨だけ、おかげでまふまふさんに付けられた手錠もするりと抜けたが筋がなくなったのと息ができないのでまともにけない。

あ……倒れているのに激しい目眩がしてきた…これは本格的に死に近づいてる……

零「………毒の、かぜにぃ…押されて散り、落ちた花び、ら……っ傷んだ…長い髪に、われて…消えた創造…...♪*゚

5月のみ、どりに雲のふうせん…ドラマのシナリオが傷のムービー、…明日もまともに見えやしないの、がぁ…現実というものでしょ、う……...♪*゚

過去を絵でっ潰せりゃ痣も黒ぃシミ、フードに隠した依存のっ世界…...♪*゚

ねぇ、答えてっ答えてよこの星よ…取り殘した応えはぁ炎と共に燃えてるっ…怖い、つらっいけど捨てたくない  夢のざん、ぞうっを……救ってくれよ…...♪*゚

思い殘りの殘響っ切り捨てた幻想の國、偽りと知る誠のパスワード………楽観悲観の論、君が壊したんだ...♪*゚

……When did this break? Get Off of My Cloud.

Get Off of My Cloud…!Keep going on gray black smoke.    Start here last game.Goodbye false world!!………Ready fight!

さぁ、潰して、潰してよっあの頃を…全部がデータのっをその手で溶かして…ろくなことはないけれどっ……しあわせ、なの、かな…...♪*゚

……モニター越しの本當の世界っ僕は進めず留まりっ君の笑顔、を見る…知ってはいるけど捨てられる日だけは…偽りではないのだ...♪*゚

…っねぇ……答えて答えてよ、この星よ…取り殘した応えはっ炎と共に燃えてるぅ…怖い、辛いけど捨てたくないっ…  夢のざ、んぞうっを……救ってくれよ…...♪*゚

ハアッハアッ……も、もう、む、り…かな……」

「_____零華ちゃん!!!!」

零「……え…?……ハハッ…幻聴、まで…聞こえてき、た…」

あぁ……もう呼吸の仕方を忘れそうなくらい苦しい、歌ったせいだろうけど……まぁ…あの歌歌うより…最期に誰かに會いたかったなぁ……

「零華ちゃん!!!!」

…え?誰……あぁもう誰かの聲かでさえ分からない……び方的に……

零「……………か、したろう、さん……」

______________________________luz視點

っと、ここが空間の中か………うっ!な、なんやこれ……息がしづらい…この空間の空気結構キツイ毒素の空間……この中に零華ちゃん半日近くいたん…?早く、早く見つけなければ死んでいるかもしれない!どこだ、どこにいるん…?

luz「零華ちゃん!!零華ちゃんどこにいるの!?ねぇ零華ちゃん!!!……チッ、どんだけ広いんだよこの空間……それに空間のが全部同じで距離が全く分からないっ…!どうすれば……」

過去を絵でっ潰せりゃ痣も黒ぃシミ、フードに隠した依存のっ世界…...♪*゚

luz「!?…歌聲…………」

とても苦しそうな、壊れそうな歌聲。その聲は確かに零華ちゃんのものであった

luz「………こっちか。」

こんなにもコウモリの能力が活かされるとは…自分が人間にもなれるコウモリ、吸鬼でよかったと思う。

luz「……だんだん近づいてきた……あ、遠くなった…反対か……」

確実に近づいてきてる……待ってて零華ちゃん。

____炎と共に燃えてるぅ…怖い、辛いけど捨てたくないっ…  夢のざ、んぞうっを……__

luz「!いた……零華ちゃん!!零華ちゃん

!おい!!しっかりして!」

零「……………か、したろう、さん……」

luz「っ……ごめん……ごめんな零華ちゃん…もう、もう……歌詞太郎さん……うっ!?」

ヤバい……中に毒が回って呼吸が…っ早く零華ちゃん連れてここ出ないと…

零華ちゃんを持ち上げようとした時ふと、彼の背中にあるに目がいった。

……木?

それは零華ちゃんの背中から服を破って出てきていてそれぞれ左右に2mもする長さの太い木の枝が生えていた。木の枝の至る所に枯れた白い薔薇がまとわりついていた。まるで羽のようだ。よく見たら元が彼の背中から剝がれかけていた。取ってしまおう。

ギヂギヂギヂギヂ   ブチッ

零「っぁ…………っ………」

零華ちゃんの背中から赤いが溢れ出てくる……駄目だ…駄目だ俺……を抑えろ……こんな時にやめろっ……!早く、早く治療魔法を…

luz「……が見えるの巡り、消えかかりしを我の力で戻したまえ……Blessing of heaven.」

早く…早く……よ止まれ…

luz「っ……はぁ………は、早くここから出ないと……」

だが、ここで問題が起こった。

この空間は全部同じで出來ているだだっ広い所。出口なんて分かるはずがないのだ。

どうしよう、どうしようどうしよう……このままだと俺も零華ちゃんも死ぬ…!

この空間を壊そうにも魔力が今全然ない…!

それに毒と魔力がなすぎての震えが止まらないっ!

_____なぁ、知ってるか?ない魔力で大きなものを壊す方法。ない魔力を「一瞬」で指先とかの集中できる所に溜めて「一瞬」でその魔力を真っ直ぐに放出するってやつ!

…なんでそんな一瞬を強調するの?

___その一瞬が大事なんだよ。この方法は魔力の「威力」ではなく「速さ」で壊す魔法。そうやってやることから「Sharp spear」と呼ばれる魔法〜さ、もう休憩結構とったし特訓始めるか!

……えぇ、眠いよ…

____まだ午後の2時半だぞ?そんなんだとに30分もかかんないうちに焼き殺されるぞ!

…うぅぅ……なぁ兄ぃhelp…

__あいつは今仕事でいないぞwwwほらやるぞ!!

luz「………………………………………………、!!」

な、に……今の…なんで今………。ない魔力で大きなものを壊す方法……一か八か試すか。

………ない魔力を指先に…そこからレーザーを出すような覚、一瞬で…!

ズキャアアァァァァァァァンン 放出っ!!

白く輝く細いが指先から素早く前を走り見えない先へ先へと進んでいった

ピキッ

どこからかヒビのはいるような音がして

バリャンッ

ガラス玉が割れるような音が鳴り一瞬で毒々しいのした空間が砕け散った

目の前にはまふの真っ白な部屋、空間破壊してしまったが出できたのでよかった。

グラッ

っ………空間の毒と魔力使ったせいでが震えて視界がボヤける……

luz「っ…追加魔法、魔力増加」

時間が経つごとに魔力が元に戻っていく魔法。これがなかったらもっとヤバイ狀態だっただろう

luz 「……まふ、まふはどこに…直接、聞かないと…」

聞きたいことがたくさんある。それを思うとフツフツと自然に怒りが溢れてきた。その怒りにを任せ零華ちゃんを擔いでまふを探しにいていた。

そして、俺は

まふを含め、全員が泣いている景を目にした。

まふ、そらるさん、天月くん、あるふぁちゃん、96ちゃん、うらたん、坂田、志麻くん、センラくん、詩人さん、クプラ……みんな瞳からポロポロと涙を流していた。

天月くんと浦島坂田船はすすり泣きだったが他のみんなは聲を上げて大泣きしていた。…だけど俺は納得できんかった。まふ、零華ちゃんを殺しかけておいてなんでそんなに泣けるん?歌詞太郎さんの死はそんなにも悲しめるのに、仲間を裏で殺めるんか?それが國の守護神なん?それが……まふまふなん?

許さない。許さないよ、まふ。

luz 「……まふ。」

ま「ぅあぁ…luzっ…」

その顔俺、嫌い。

…ブチッ

luz 「おいまふっ!!!!!!」

ガシッ

ま「…!?!?」

気づけばまふのぐらを摑んでいた。…まぁ今はそんなのどうでもいい。

luz 「……自分が、なにしたか分かってる?」

ま「……え…?」

luz 「…あ”?まさか知らないフリ?ここまできて?零華ちゃんを、零華ちゃんをあんなになるまで殺しかけておいて!!!」

そう言い俺は俺の後ろで寢かせた毒で犯された零華ちゃんを左手で指差した。

ま「…え…?れ、いかちゃん…零華ちゃんっ!」

luz 「どーゆうつもり?なんで殺そうとしたの零華ちゃんを…!」

ま「こ、殺そうとなんてしてないっ…!僕はっただ……」

luz 「……早く答えて。」

ま「……たっ、ただ……………」

luz 「…だから……」

ここで俺はスッとまふから手を離し

luz 「なにしたんだよっ!!!!!!」

正面から思いっきり蹴り、5m先の廊下の端までまふをぶっ飛ばした。

壁には大きな丸いヒビがりまふの頭から軽く出してた…やり過ぎたか。

ま「っあ”……る、luz………」

そ「まふまふっ!!!!!!おい大丈夫かっ…!?……luz 、どういうことだ…さっきからお前が一方的にまふまふに問い詰めて…まずお前が話せ、luz……!」

セ「落ち著いてくださいそらるさん!龍になりかけてますって!!」

そ「ウルサイ……答エロ、luz ……! 」

ま「_____ぼく、が、悪い……」

そ「!マ、フマフ……?」

ま「………っ零華ちゃん…実はずっと前、から重い病気で……僕たち、數ヶ月ずっとみんなに隠してて……」

志「な、何で隠してたんだ……」

ま「零華ちゃんに、たのまれ、てね…僕と、坂田とうらたさんでっかくして、たんだ…でも、零華ちゃんが扉に凸ったとき……零華ちゃんから病気バラすようなことをして…僕、キレちゃって……拘束はした、けど、殺すつもりなんてなかった…!!ていうか、なんで拘束だけしたはずのっ零華ちゃんがっそんなになってるのっ…!!!」

意識混濁と怒り?からきた興で話し方が荒々しい。し落ち著かせようとしたとき、そらるさんの小さな聲が邪魔をした。

そ「…トジコメタ?マフマフ、オ前…零華ヲドコニトジコメタ…?」

ま「どこって……

昔、そらるさんが僕に作ってくれた

魅広乃涙(みえのなみだ)の中……」

魅広乃涙?それがあの毒々しい空間の名前だったのか……

そ「…ハアッ!?」

そらるさんのが一気に人間の姿に戻り、の気が引いて顔が真っ青になった。

そ「み、魅広乃涙…!?お前、その空間が…ど、どれ程恐ろしい代か分かって…?

あの空間はっ…蜘蛛特有の毒を気にした、お前以外には相當な危険な場所だぞ…!?」

ま「……え…!?」

そ「俺言ったぞ!?『この空間にはお前以外には毒の気がある、だからお前以外には誰もれるな。を隠すか自分だけのを守るために使え』って!まさか忘れたのか…!?」

ま「そんな……」

…と、いうことは………

luz「……殺す気は、なかったんだね……っっあ……」

バタッ

志「luzッ!!!!!!」

や、やっぱりこうなったか……毒のせいで呼吸が全然できない……視界が…ぼやける……

luz「…俺、より、も…零華ちゃんと、まふを先に……」

そ「_____まふまふっ!?」

luz「……!?ノ、匂イ……!?」

本能が意識に逆らい反応する。

歪んだ視界に倒れたまふ、そのまふからが流れているように見えてる。恐らくまふが自分のお腹を斬ったのだろう。

そ「まふまふっ!?お前これ自分でやって……!luz!?」

luz「ハアッ……、ノ匂イ……ッダメ…誰カ…」

駄目だ駄目だ駄目だ!抑えろ抑えろ!

セ「っみんな息止めて!!」

センラくんがそうんだ瞬間、足場がフワッと軽くなる覚に襲われ俺の意識は途絶えた。

____________________________坂田視點

まふのの匂いに反応してluzが危険な狀態でまふに近づいてきた

luz「ハアッ……、ノ匂イ……ッダメ…誰カ…」

luz…!ヤバイどうする、どうやってluzを止める……!!!

そう思った瞬間、甘い酒のような香りが漂った。

坂「この匂い……センラ!」

この匂いはセンラの能力のが発生しているときの匂い、luzをそれで眠らせる気か…

セ「っみんな息止めて!!」

そう言いセンラは妖しいを放ち、luzを後ろから抱き締めて眠らせた

luz「……………」

坂「……志麻くん零華を、センラluzを治療室へ!そらるさんまふを手室へ運んで!うらさんは手室に用意!姉は治療室の棚8番の6-BHRを二人に打って!96は手室から輸3つ用意!天月は麻酔と酸素ボンベ3つ用意!詩人とクプラは棚6番の8-DRTと9-TRSを3:7で調合してまふの輸に投與!!!」

「Yes, savior…!!!!!」

…零華とluzの毒は気だからが既に取り込んでるはずだから正直、解毒するかはわからん……任せるしかないか。

天「坂田!手室の用意終わったぞ!!」

坂「今行く!」

……今はまふの手に目を向けるんや。

………ただ、刺した場所が肝臓を傷つけてる可能があるから時間がかかるかもしれんな…

____________頑張れよ、坂田。

坂「…勿論ですとも、歌詞太郎。」

_______________________________零華視點

___痛い。__暗くて何も見えない。__怖い。

ここは…どこ?……死んだ、のかな?だとしたら死ぬ覚なかったな………

夢でも実際でもそうらしいんだけど生って死ぬとき最初、心臓が沈んでいく覚になり目が重くなる。そして心臓が止まり最後に聴覚が消える。ここで完全に死ぬらしい(作者実験)

あ~でも待って、ここは前世と違ってあの世がどんなところかはわかってるんだ。この世界のあの世は真っ暗だけではなく、足の覚が薄い。そしてそこらに死んだ者がうじゃうじゃいるはず、だとすると…ここはあの世ではないの?

____まぁ、そうだな。……簡単にいっちまうとここは生と死の境目、だな。

境目……か……じゃぁあの空間で命消える寸前ってとこなのかな。……歌詞太郎さん、大丈夫かな……

暗くて暗くて世界が消えたようだ。存在するはずなのに獨りぼっち、まるで陸の孤島。

__なぁ、あそこ。なんか見えるぞ。

?…あ、ほんとだ白がある。

……あそこに行けばなにかわかるかもしれない。行ってみよ。

そうを起こして私はの先へと向かった。そしてそこには

先を見ても見ても終わりが見えないかな草原が広がっていた。

草と共に風に揺られる桃のガーベラとインパチェンス、薄紫の勿忘草、し先に大樹、いやそれ以上の大きさの桜の木が立っていた。

もっとあの木を近くで見てみたい。そんな好奇心に狩られ私はその桜の木へと近づいていった。

零「へ~やっぱりデカイのね……こんなに大きな桜の木一誰が……っ!!?」

木の元をぐるりと回っていたのだが一周し終えるとき、ありえないものを見た。

顔立ちが誰かに似ている細い年が桜の木に寄りかかって寢ていた。所々服が破けて茶髪が木と一化してるようにも見える。

桜の花びらが明るい茶髪に被り目にりそうだ。年が目を覚まさないようにそっと近づき髪にれようとした瞬間

パシッ

年が突然赤く澄んだ目を開き私の右手を力強く摑んだのだ。

零「!!!!!!!???あ、貴方…!」

?「……誰、お姉さん。」

零「…あ、貴方、名前は……?」

?「……司だけど」

司という名前、明るい茶髪、赤く澄んだ目、間違いない。彼は……

零「…か、歌詞太郎さん……!?」

司「!?な、なんでその名前を知ってる!?それは、その名はっその名は悠葉がつけてくれた名前……!!」

話がかみ合ってない。まずこの歌詞太郎さんはどういうわけか私を知らない。容姿もく話し方も違う…この歌詞太郎さんは昔の歌詞太郎さんなのだ。

でも……

零「……貴方、なんでここにいるの?」

の中突然質問されて戸いながらも歌詞太郎さんは目を見て答えてくれた。

司「………さぁ、なんでいんだろ、なにしてんだろ…気づいたらここにいたしなんかさ…

こっからきたくないんだよね~」

_________ここは生と死こ境目だ

零「…っ!!駄目っ!ここにいては駄目!今すぐ居るべき所へ戻って!!!」

司「な、なにさ急に…それに居るべき所なんて……」

その赤く澄んだ目はなにも知らないことを語っていた。

ここにいては駄目!お願い、生きて!

そんな気持ちと焦りで私は彼の両肩をガシッと摑み

零「待ってるのよあの屋敷が!みんなが!私が!天月くんが!!」

何故、最後に天月くんの名前を挙げたのかはあまり自分でも分からない。

ただ、普段彼と歌詞太郎さんが一緒にいるのを一番見ていたのだ。

___________________________歌詞太郎視點

天月…?天月って…………なんでだろ、すごく、落ち著く……なのに、今の俺の心がズキズキと痛む…誰だ…思い出せ、目の前ののことも、天月のことも………!

「しょうた!しょうた!」

「やっっと言ってくれた…!」

「なぁ、お前のこと、何て呼べばいい?」

「……本名、言うの?」

「駄目なのか…?」

「…ごめん、今は言いたくない……」

「そっか。じゃぁあだ名!なにかある?」

「…昔の友達がつけた…『歌詞太郎』って」

「お、歌詞太郎ね!んじゃこれから歌詞太郎さんって呼ぶね!」

「…なんでさん付け?」

「え、今俺より長あるから」

「……それだけってw」

「ねぇもうやだよしょうたぁ…俺には自分のオリジナル能力使いこなせないよぉ……」

「泣くなって……俺もこの羽や能力使いこなすまでは何度も木から丘から崖から落ちたもんよw妖怪はみんなこの道を進むんだ。サボってれば長したがついてきてこれないから10年はかかるよ?」

「…うぅ……もうし頑張る……」

「その意気だ!」

「!?ちょ、何してんの天月くん…!」

「……歌詞太郎さん…俺もう疲れた……毎日毎日國王からあそこ行けあいつ殺せあれ奪えって…挙げ句の果てには書まとめたりを何日と………もう、さすがに無理……………」

「だからってその手と羽…!止するよ!」

「……………。」

「うおぉ……オリジナル能力と付屬能力の連攜技凄……これなら城一つよゆーで潰せるな!」

「いやいやいや…そこまでいかないしそんな城を潰すことでニコニコしないでよw」

「もう歌詞太郎も妖怪として一人前だな!あ、人じゃないかww」

「妖怪だからねww」

「___守るために妖怪になった。救うために人を辭めた。自分の大切なもののためだけに數えきれないほどの人や妖怪、魔を殺めてきた。…このことは絶対に忘れてはいけない。どんなときも、死んだ後も……」

「……ごめん。」

「…やり直そ、歌詞太郎さん。」

「ねぇ、天月くん。何で坂田の話を聞いた上であの子を向かいれたの?」

「う~ん…何となくだけど信頼できそうだったから、かな。それに、何かしらのスパイとかだったらまふくんとかが気づいてセンラくんの能力で遠くまでとばしてるよ。……あと、あれだけ長しているなのに自分の名前すらも分からないのに殺されてしまう施設に渡すことなんかできないからね。」

「…そっか。」

「私が折れちゃいけないって……ずっと……思ってんのに…そう思ってる心が今にも折れそうで……もう…本當は私…死にたい……………」

「…辛いよね。そんなの辛いよな……しかも結構前から…自分の辛さって表に出さないようにしなきゃって思って苦しい思いが山のように重なっていくから……こんなこと、言えるはずないよな………今まで気づくことが出來なくてごめん。」

__________あぁ、何故、忘れていたのだろう。恩人であり、親友だった彼を、家族同然だったみんなを、明かしたくなかったことを話すまで信頼してくれた彼のことを…

零「か、歌詞太郎さん…!?」

歌「……え…」

が驚いている顔と聲で理解した。

自分が今、涙を流していること。

これまでのこと。

…自分が、死んだことを。

……死んだ?自分が死んだのはもう分かっている。なら、なんで彼がここに……

歌「…!!?なんでここにいるの!?早く、早く現世に戻って!!」

零「そ、それは貴方もでしょ!?ほら行きますよ!」

歌「っちょ…」

無理だよ零華ちゃん…!もう僕は死んだ存在!あそこには…帰れない!

ガッ

歌「っあ!」

登り坂で踏み間違え正面から倒れた。

零「大丈夫ですか歌詞太郎さん?」

歌「う、うん…」

そして、僕が立とうとした瞬間、

ゴゴゴゴゴゴ……

大きな地響きがしたかと思い後ろを振り向くと…

なんと、桜の木を最初に、草原が崩壊していたのだ。綺麗に咲いていた花たちも崩壊と共に枯れていく

零「歌詞太郎さん早く!!!」

僕は彼に引っ張られる前に草花をむしり取る勢いで立ち走った。左手にはガーベラ2本、インパチェンス2本、勿忘草1本。右手は彼に任せ前へ進む。

……ひたすら走り続け何もない、真っ暗な所へ著いた。

零「ここ…私が最初に目を覚ました場所………………!?!?」

歌「!?んなっ…」

立ちっぱなしで油斷した。行きなり見えない足場が沈んでいくのだ。沼の中へいつまでも深く、深く、深い所へ。

零「…!歌詞太郎さん!!!」

零華ちゃんは僕の腕を抵抗できず沈んでくに逆らい摑む。驚くことに沼の中は綺麗で呼吸ができる。このまま、どこまで沈んでいくのだろうか……

ずっと、ずっと、ずっと、深く、深く沈んでいくが時を忘れかけた瞬間、

ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……

僕より先に沈んだ零華ちゃんよりもずっと下からとても大きな渦が僕達を離れさすように僕達の中心を通ったのだ。

零「っ……歌詞太郎さん!手、離さないでください!」

だから、駄目だって零華ちゃん…!

ハナレロォ…オマエラハセカイガチガウゥ…

と渦が唸るように言ってきた。

嗚呼、やっぱり僕は死んだんだ…まだ彼は、生きてる………

もう、これ以上……抗うことは、ないか…

ガーベラとインパチェンス、勿忘草を持った左手で彼の手を引き剝がす。が、當然だが彼は抵抗して放そうとはしない。そして、左手まで使い僕の手を摑もうとしてくる。

ごめんね、ごめんね零華ちゃん。

もう、駄目なんだ。

だから僕は彼の左手が僕の腕を摑む前に摑まられている右手を一気にひねりきを鈍らせた瞬間、持ってた花を全て、彼の右手に忍び込ませ握らせた。

歌「……ごめんね。今まで、ありがとう。」

両手を手放した。

「歌詞太郎さあああああああ”あ”あ”あ”あ”あぁぁぁぁんっっ!!!!」

歌「っ!」

僕が手を放した瞬間渦は消えて、彼は僕の名前をびながらき通る沼の中を一人で沈んでいった。

……最後の零華ちゃんの顔は最期にれない僕を抱きしめてくれたときに見た天月くんの泣いた顔に似ていた様に思えた……

__皆、ごめんね。皆を殘して

先立つ僕を許してください。

____________________________零華視點

「歌詞太郎さあああああああ”あ”あ”あ”あ”あぁぁぁぁんっっ!!!!」

何故、手放したのだろう。

助けたかった、一緒に帰りたかった…

そうでもしないとみんなに怒られてしまいそうで……

自ら手を放した彼と、まだ摑めたはずの手を摑めなかった私が_____今の私にとって凄く憎かった。

まだ息ができるこの沼の中で本當に私も死ねたら本だと思ってしまう程。そう思えば思うほど手、首、の冷たさを強くじ、視界が白くなっていく……

そして、世界全てが白くなり意識が遠のいた

    人が読んでいる<夢のまた夢が現実化してチート妖怪になりました。>
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      つづく...
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