《エルティモエルフォ ―最後のエルフ―》第11話
ケイは拠點の周囲で、魔石が手にれられそうな魔がいないか捜索をしていた。
「魔いないな……」
蛙も蛇もスライムも、一度見つけられただけで、それ以來見つけることができないでいた。
これだけ魔に會わないということは、この辺はかなり安全な地帯なようだ。
「運が良いのか悪いのか」
錬金を行うには、材料として魔石が必要になる。
魔石は魔のに存在しているので、魔石がしいケイには困ったことだ。
しかし、魔に襲われる心配が和らいだことはいいことかもしれない。
「やっぱり西に渡れないかな……」
西というのはケイが今いる場所の西にある陸地のことだ。
拠點を中心に始めた探索はスムーズに進み、拠點から徒歩30分圏(2~3km)は探し終えた。
探索で分かったことは、東南側がケイが流れ著いた海岸、そのまま東側は貝と死を発見した足下が不安定な巖場。
西と北側は垂直に近い崖になっている。
海岸から北へ向かい、すぐに西方向に緩やかな坂になっている。
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坂を登っていくと北に向かって緩やかに曲がっていき、更に進んでいくと大きめの巖に突き當たる。
そこを東に進むと、ケイが寢床にしている拠點にたどり著く。
子供の足でも半日かからないほどの、かなり小さい島のようだ。
そして、この島の西には、數mほど離れて崖がそびえ立っている。
もしかしたら、この島と陸続きだったのではないだろうかとケイは考えている。
が引いたときだけ巖が顔をだし、かろうじてこの島と繋がっているように見えるからだ。
海面から顔を出している巖を足場に渡っていけば移れるかもしれないが、足場が悪いし、すぐに崖なので西側の陸地には渡れそうにない。
そもそも、5歳児のこのでは危険すぎる。
「でも、畑の警護はいらないか……」
先程も言ったように、ここは切り離された小さな島のようだ。
だからなのか、も遭遇しないし、人、魔もいないようで、これなら今後じゃがいもを植えるために作ろうとしている畑を、掘り返される心配をしないで釣りに出かけられるかもしれない。
「でも、せめて弱い魔がもうしいたらな……」
西の陸地とこちらは離れている。
ジャンプして渡れるような距離ではない。
ケイは木を倒して、橋を作ろうかと考えている。
しかし、いまはまだやめておこうと思っている。
どんな魔がいるか分からないし、渡ってきてしまうかもしれない。
ワザワザ危険を招きそうなものをつくる必要はないだろう。
だが、いつまでも魚と貝だけ食べて生きていく訳にもいかない。
錬金での道作りや、食材としてにも、弱い魔が現れてくれないかと考えてしまう。
「贅沢かな? んっ!?」
周囲を見渡しながら島の西側を歩いていたケイの視界に、スライムが目にった。
「はぁ~、あっちにいてもな……」
見つけられたのは良かったが、ケイは思わずため息をついた。
それというのも、スライムがいるのは海が隔てた先の西の陸地。
発見した意味が全くない。
ケイがスライムを見ながらそう思っていると、スライムの方もこちらに気が付いたようだ。
「…………何だ?」
ケイが拠點に帰って魔法の練習でもしようかと思っていると、対岸のスライムが変なきを始めた。
のをブヨンブヨンと弾ませ始めた。
「……何してんだ?」
その様子を、ケイは挑発でもしているのかと思いながらじっと見ていた。
すると、
“ビョ~ン!!”
「えっ!?」
ケイは思わず聲を発していた。
対岸にいたスライムが、こちらの島に向かって発するかのように跳び上がった。
「まじか?」
さっきのきはバウンドして反をつけていたようで、その力を利用してこちらに飛び移ろうとしたらしい。
「……あっ!?」
が、スライムはこちらには屆かなかった。
スライム特有のスキルなのか、とんでもない威力で飛び出し、かなりの高度まで上がったにもかかわらず、こちらの島まであとしと言う所で崖の底へと落ちて行った。
「………………」
警戒態勢になった自分がバカみたいな気持ちになり、ケイは無言になってしまった。
「あっ!? 魔石はどうなったんだ?」
この高さから落っこちたら波にのまれ、海の魔に喰われて終わりだろう。
スライム自はそれでいいのだが、せっかくの魔石も海のもくずと消え去ってしまう。
そう思って崖下を覗き込んでみると、
「おわっ!?」
海に落ちたと思ったスライムが崖に張り付いていた。
しかもケイめがけて上って來ていた。
ケイは慌てて崖から離れた。
“ビヨ~ン!!”
崖を登り切ったスライムは、ケイを押しつぶそうと考えたのか上空へと跳び上がった。
「この、驚かしやがって!!」
しかし、スライムが上って來るまでの間に魔力を右手に溜めておいたケイは、上空のスライムめがけて火の玉を発した。
前回同様火の玉が著弾すると、スライムは破裂するように弾け飛んだ。
“パシッ!!”
「ゲット!!」
火の玉で弾け飛んだスライムの核となる魔石が上空から落下してきた。
それを見事キャッチしたケイは高々と掲げた。
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