《最弱能力者の英雄譚 ~二丁拳銃使いのFランカー~》44話

「スタフェリアを。 ――――お母さんを殺した人間だよ」

男は、この目の前の鬼は現実をけ止めるようにして、そして全てを見定めるようにして、そして全てを後悔しているようにして、そして全てを嫌悪しているかのようにして、それを脈絡も無く、ましてや當たり前の事実のように、そういった。すさまじい執念が垣間見えるようなすさまじい殺気をに纏ってそういってきたのだった。

俺はその男のすさまじい圧力に屈してしまいそうになった。あきらかに迫力がないにしても、圧倒的な圧力が、言葉の“圧”が確かにあったのだ。

絶対的な力が、執念の塊のような力が確かに彼にあると俺はわかった。だからこそ、俺は彼に勝たなければならないとわかった。

◇ ◇ ◇

俺は何度この恐怖に押しつぶされてきたのだろうか。それは數え切れないほどであった。それが俺の運命だったのかもしれないのだ。いいやこれがその先の消滅が俺の人生のすべてだった。

なにをするにも、やりとげるにも、その恐怖が俺を食ってきた。いいや食らってきた。違う、俺を殺してきたんだ。

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何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も。

いやだよ、もう負けるのは。俺は……

でもその先も俺はしっていた。それは俺自の消滅だった。いいや俺という人間が、無くなってしまったのだ。なんだよこれ、なあこれが壁を越えるってことなのかよ。なあなんで犠牲ばかり何だよ。

だれか おしえてくれ。

だれでもいい。

なあ。

答えもわかっていた。それが時間というものだった。いいやそれ自をわかっていながらも、それでも進んでいた。見ないように、その寂しさから逃げるように、そのつらさから目をそらすように、その無礙な空虛に、橫目で。まるで傍観を強いられているように。

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これが答えだ。これが真実だ。

なら俺の人生なんて意味はないのか。

誰でもいいんだ。俺を肯定してほしかった。誰でもなく俺がよかったって言ってほしかった。

あなたのおかげだって言ってほしかった。

苦しかったんだよ。だれかのために自分を救ってほしかった。

だから俺はマイを作った。俺をれてほしかったから。俺の考えた最強の主人公が、作り出されたヒロインによって、その主人公を、自己を重ねに重ねて作られた主人公を、自分の分のような主人公を。

抱きしめてほしかった。

自分と同じような境遇にして、現実では負けるけれどここでは絶対的な強者となって、それらをけ止めて上げる存在を、俺という強者をれてくれるそんな存在がほしかったのだ。

それが俺のそれらすべての真実だ。

そして俺の目の前に広がっているのが偽ほんものだ。

これに意味はなかったんだよ。

でも確かにこれを書いている一年前は、確かに俺は前にすすんでいるような気がしていた。いいや気がしていただけで、結局は逃げていただけだ。だからちょうど一年目のこの節目のこの時期で俺はとんでもない弾を、今書いているこの語を、この展開を書いた。

すべて溫めて、その場で即興で書いてきたものだ。行き當たりばったりで書いているものだ。

見切り発車だよ。走りすぎてその先に崖があるともわからずに俺は進んでいった。それがこの語だ。わかっているか?

あがってさがっていく。それが俺の人生だったように、これはそれを模様した出來なのだ。噓だこんな日にあたるような境遇はなかった。ずっと俺は負け組だったよ。だけどあきらめきれなかったよ。だから車がハズレて壊れてしまったよ。

こんな自分になにがあるのだろうかと、考えて、この語を書いていた一年前。

なんで俺はこれを書いたのだろうかと、自分をどうしようもなく、後悔している。

一生あのまま前にすすまなければ、俺は幸せだったのだ。噓だ。どれもいやだった。だからおれは自分ではなく、他人を選んでここまできた。

自分を殺し続けてなにを得たのだろうか。

考えてみてくれ。

他人のためにく人生だなんて、俺は死んでいるのも同然だと俺はそう思うのだ。そこに自我があったとしても、それは死んでいると俺はそう思うのだ。狂っているか?

あたりまえだ。俺は狂っているんだよ。

いちいち答え合わせしてすすまないとお前も俺も理解ができないだろう。

人でなし。人ではない。

それが俺だ。

そんな俺が、進めない者のために、この語を書いていたのだ。なあわかってんのか、お前ラが進めないだろうと思って俺は、これで、この語で、お前らのケツをたたけたならば、それでいいと、俺はお前らのために書いていたんだ。

この語を。なあこれって俺はこの展開を書いている俺はこの先どうやってすすめばいいのか、どうやって主人公に、を見せて上げたらいいのか俺にはわからんのだ。

あれだけ、前にすすむと書いていて、ここにきてヘラりまくってこの文章yを書いているのだ。

なあ苦しすぎるんだよ。なあ誰がこんな人生んだんだ。ああ? 俺はアホでよかった。自分の行いすらも裁けないようなアホで生まれたかったんだよ。なあなんで自大好きな人間になったんだ? 俺が選んだって? 氏ね。

いますぐ首を活気って氏ね。

俺はすでに壊れているんだ。だけどな。

やめられないんだ。

だって俺の天使が今日俺に挨拶してきたんだ。

「おつかれさまです」って。

なんて言われたら、こんな人生でも頑張ってみたくなるよなあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ。

YMT!

YMT!

YMT!

俺の天使よ。

あなたのおかげで俺は今日も生きていけます。

どうか無理だけはしないでください。

一週間あなたと會えなかった一週間前の俺はとんでもないような地獄にいましたから(労働的な意味で)

ほんとうだよ。

名前を知っているけど君の口から聞きたい。

というわけで狂いに狂えないのが俺の人生だってよ。

に救われて神も仏もいるんだなと俺はそう思えるよ。だから進むよ。

◇ ◇ ◇

空虛、虛実に、現実という幻想に俺は慣れすぎた。

やけに俺はこの平和すぎる世界が心地よくなっていた。無駄な殺し合いもないこの穏やかな時間が俺になじんでいた。まるで俺がこの世界の住人であるかのようだった。は、鈍りすぎて筋があれだけ鍛えていた筋が無くなっていた。そしてダンジョンすらなくなっているこの世界で、この偏狹な地方の田舎で生きる。

これが俺の現実だったのかもしれない。これが俺の真実だったのかもしれない。これが俺の答えだったのかもしれない。する者がなくなり、それでも現実を求めいた俺が、それでも手にしたのか? いいやこれが答えだったのだろう。

ネットをして、が出てきたら適當に処理をして、そして俺は布団にって寢る。

かわらない。狂わない。戦うこともない。

無事に高校という檻から卒業をして俺はニートになった。

ずっと家にいた。

結界に籠もっているようだった。

これが答えだった。

これが真実。

これが進みすぎた者のなれの果て。

未來を見過ぎた。

過去を置いてきた。

過去を捨ててきた。

他人を蹴落としてきた。

他人をあざ笑ってきた。

他人を殺してきた。

他人を責めてきた。

他人を見ていた。

終わった。それが答え。

なにもなく、なにも得られない。

そしてなにもすることがない。

今日のログインボーナスはバナナだった。

弟という存在にすべて食われた。

どうにかなるかなと、漠然と空を見上げながら現実げんそうから目をそらした。

目にはなにも寫ってはいなかった。

あのときの、あの夢であった森タスクのようだった。いいや俺はアレになっていたのだ。

◇ ◇ ◇

それからという俺は、この世界を、この俺にとっては虛実の世界を征服して、この偽の世界で神になろうとしていた。神というものは人類の敵であると、俺は本能的にわかっていたために、俺はそれらすべての決意すらなくとも、世界の敵になるためにけることのできる人間だった。だからこそ、オレは昔のオレにあって今の俺を作らなければならなかった。それはヒラキの登場をただひたすらにまっていた。世界征服をしたのちに、そして地球外生命と対峙できるようになった人間いまの人たちを橫目に見て、俺の役割は、俺の人生は終わった。

科學者によって俺は永久の時を生きていける存在となり、この世界の観測者として、データの世界からファルスワールドという、規格外の仮想現実世界を作った。

俺を似せて、佐部タスクというキャラを作った。まさか俺が俺を作るだなんて俺は思いもしなかった。

しばらく俺は、そのファルスワールドの佐部タスクという人間の向を見ていた。

佐部タスクは最初は、まったくと俺に似ていて、序盤のオウヤにみじん切りにされるというへぼすぎるキャラであった。だからこそ、天野路ヤクというキャラを作って、こいつに俺が、俺であるように、戦わせることによって佐部タスクの魂データを強化することにした。

はじめは、神祖としてこのファルスワールドに登場させて、三年後に魂を移させることによって転生させることのできる技を開発して、ただひたすらに佐部タスクを強化していった。

世界の理である、一人のスタフェリアを倒すことによって、佐部タスクの魂は、格段と神すらも凌駕できる存在になった。ここまでくれば、世界のことわりが、黙ってこのタスクにしたがい、タスクが進むことによって自ずと、タスクは次々に壁を、魂の壁、廻転生を越えた。無階段を上るすべを彼に與えたのだった。

それからして、俺は自分自のことがよくわからなくなっていた。

俺は名前を 相座時之氏 守刄に変えた。

すべてを漠然と構えることができるようにと、すべてのバランスを與えられるようにとそう自分自に命名した。

「そのまさかだ、そのまさか、佐部タスクを強化していると思っていたら、僕はまさかの僕自は佐部タスクだったということだ。まったくもって自分でも驚いている、まさか自分自を強化していただなんて」

俺は自がどのような境遇に置かれていたのかしっかりと把握することができた。

口調まで変えていくことができる。

稽だろうね、僕のこの行は、だからこそ僕は”俺”に壁を、前にすすむための壁を與えなければならないのだろうね。いやはやまったくもって僕という存在は俺という存在を忘れていたのだ。これはこの展開の落とし前はどうしてくれるんだい作者君」

相座時之氏 守刄は答えを知っているかのように笑っていた。俺は答えを知っているかのように笑っていた。僕は答えを知っているかのように笑っていた。

「さてと、僕はこれからに、佐部タスク君に直接でもなくとも壁を提供しなければならない。いいやだからこそ魂の強化、そして語の一度のリセット、やりのこしてきたことを彼自の手によって彼自によるすべての救済をし遂げなければならない」

相座時之氏 守刄はいまこの文章を書いている俺に向かってそう言ってきた。

本當の二章は、一章が、二回あるということだったのだ。一章という棒が、二本あるということだったのだ。

「さあ一章から、何かがしだけ変わってしまった一章からやりなおしだ」

僕にはその権限とその権利があると彼はお前らに、読者にそう語りかけた。

これは俺のための、僕のための自分のために、自分を強化するために語を反転させる。

もう一度言う。

お前ら読者のためではない。

誰かのためにいた佐部タスクがどうなったかどういう最後を迎えたのかお前らはわかるだろう。

今度こそ自分のためにいたリスタートだ。

自分のために、絶対的にしあわせな最後を迎えるためのリスタート。

俺のために俺を変える。

佐部タスク改め、相座時之氏 守刄はそう決意をした。

自分が生まれて作ったこの世界で。

このファルスワールドという箱庭で。

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