《小説家の作詞》『冷えきったカイロ』
だんだんと
溫かくなってきたカイロが
いつからか冷たくなった
この関係だって
今は冷たい
しんしんと雪が
振りしきっている今が
日のせいで寂しくなった
僕らの今だって
カイロと同じ
誰か僕らの
冷えきったカイロを
どうにかして
溫めてくれないか
急いで恐れてしまった言葉を
カイロが還元されるまで
いつまでも同じと
思っていた後悔
全ては僕のせいだった
夏の花火は君と見たい
けれどその夏も
過ぎ去って戻れないよ
誰か僕らの
冷えきったカイロを
どうにかして
溫めてくれないか
急いで恐れてしまった時間を
カイロが元に戻るまで
嫌だ僕らの
過ぎ去った日々まで
忘れなければ
救われないのか
焦り、もがいていた言葉は
カイロを元に戻せるかな
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