《小説家の作詞》『居場所置き場』

夜の校舎に二人忍び込み

黒板に落書きして回った

翌日  犯人は誰?と

探す先生に舌を出す

相変わらず君の考えは

何がしたいのか分からない

だから僕がいっそ君の

心のガラスをブチ破る

「ずっと一緒だ」って

偽りの贅沢なんていらない

傲慢のもののけだって知らない

とにかく世界が広くても

君の隣りが僕の居場所だ

僕が想いを寄せるあの子には

気になる人がいるらしい

「その前に告っちゃえ」なんて

そんなの無理に決まってる

「君の想いは所詮その程度」

僕の心はささくれだらけに

だけど君は僕を見捨てず

作戦も二人で考えた

「これならいける!」って

あいつの捉えた打球が

あの子の心の柵を飛び越え

僕のは見事散り行き

あの子の隣りはあいつに譲ろう

放課後君を待ちわびて

僕は自転車置き場にまたがる

「もう…遅いよ!」って

同じ未來が見えなくても

せめて同じ希を見ていたい

たとえ君と遠く離れて

街の隅に置き去りにされても

君の隣りが僕の居場所で

僕の隣りが君の居場所だ

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