《小説家の作詞》『ソヌス』
ねぇ 待ってよ
私を置いていかないで
そう だったら
優しく突き放してよ
深い海の底彷徨さまよって
誰にも知られず息をする
お願い
誰でもいいから私を見つけてよ
暗くて何にも摑めないんだよ
自分のことさえ
とっくに見限って捨てた
誰かの守りだけをしがって
自分のことなど
闇に葬って捨てた
死にたい 生きたい
汗だくになって…まだ
ここ 切ったら
が溢れてくるのかな
こう やったら
いつの間にやら死ねるかな
くだらない未練引きずって
誰も殺せず息をする
お願い
誰でもいいから私を殺してよ
嫌だよこんな思いで生きるのは
あの日の決意も
とっくの昔に消えた
ナイフの先に滴る憎悪には
悲しくしい
私の聲も消えた
死にたい 死にたい
死にたくって…もう
怖くてもう何度出來なかった
なぜかも知らない
もう諦めたはずなのに…!
あぁそうか
私はまだ生きてたい
理由もないけど
死ぬ理由も無いんだ
せめてあと何年かだけ生きていよう
そしたら明日が
今日の勇気をくれるから
生きてよ 生きてよ
生きようよ…さぁ
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