《小説家の作詞》『死神でいたい』

誰かを殺して息を吸う

そんな存在で構わない

たとえ忌み嫌われようと

僕は死神でいたいんだ

赤子の頃から脆弱で

いつだって家に篭もりきり

友達なんて出來なくて

いつだって僕は獨りきり

何が悲しくて

手首に傷をつけるんだ

生きてたい

ふざけるなお前偉いのか

死んでしまいたい

僕のびを

どうか誰かに屆けたい

全て投げ出して

闇の中に消えよう

嫌いな自分を変えたくて

不気味な笑顔でおはようを

返事は一つもないけれど

僕を人間でいさせてよ

何が虛しくて

鏡の前で生きるんだ

顔を割る

違う違う違う僕じゃない

喜怒哀楽など

僕は忘れたよ

最後に泣いたのは今日

頬を伝う涙が

生きてる証だ

何が嫌になって

今を忘れようとするんだ

何が激しくて

死期を早めようとするんだ

何が怖くなって

知らない顔を恨むんだ

何が認められず

死にたいって嘆くんだ

見知らぬ誰かを

殺してでも

生きていたいと思うんだ

懺悔の死神だと

言われようとも

生きる勇気が

僕はしいだけなんだ

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