《小説家の作詞》『芽が出る日』
桜がそろそろ散る頃だね
あと何度君に會えるかな
心の隙間に涙が染み渡る
窓辺から飛ばした
飛行機のテスト用紙は
僕らの夢を未來に運んだ
夜の校舎に忍びこみ
グラウンドを走り回る
時には花火さえ打ち上げて遊んだ
桜の花びらがに舞う
君に告白も出來ぬまま
あの日の記憶の瞳が澄み渡る
葛藤を蹴飛ばして
ゴールへとねじ込むしか
僕らの過去は未來を選んだ
中のない紙切れに
僕らは思いを込めた
この先の不安でインクが滲んだ
僕らが夢見た空に舞う
いくつもの過去を通り過ぎて
大人になるまでの道が浮かび上がる
桜と僕らが朝に散る
朝に濡れた頬を拭って
夜明けを追い越せ
たとえ選んだ道が辛くても
君に終わりなんてないから
桜と共に淡く強くあれ
次の春に続く実をに
君の輝く夢を見守りたい
今日は芽が出る日
後は野となれご令嬢!〜悪役令嬢である妹が婚約破棄されたとばっちりを受けて我が家が沒落したので、わたしは森でサバイバルすることにしました。〜
「すまん、我が家は沒落することになった」 父の衝撃的ひと言から、突然始まるサバイバル。 伯爵家の長女ヴェロニカの人生は順風満帆そのもの。大好きな婚約者もいて將來の幸せも約束された完璧なご令嬢だ。ただ一つの欠點、おかしな妹がいることを除けば……。 妹は小さい頃から自分を前世でプレイしていた乙女ゲームの悪役令嬢であるとの妄想に囚われていた。まるで本気にしていなかった家族であるが、ある日妹の婚約破棄をきっかけに沒落の道を進み始める。 そのとばっちりでヴェロニカも兵士たちに追われることになり、屋敷を出て安全な場所まで逃げようとしたところで、山中で追っ手の兵士に襲われてしまった。あわや慘殺、となるところを偶然通りかかった脫走兵を名乗る男、ロスに助けられる。 追っ手から逃げる中、互いに惹かれあっていく二人だが、ロスにはヴェロニカを愛してはいけない秘密があった。 道中は敵だらけ、生き延びる道はたった一つ。 森の中でサバイバル! 食料は現地調達……! 襲いくる大自然と敵の兵士たちから逃れながらも生き延び続ける! 信じられるのは、銃と己の強い心だけ! ロスから生き抜く術を全て學びとったヴェロニカは最強のサバイバル令嬢となっていく。やがて陰謀に気がついたヴェロニカは、ゲームのシナリオをぶっ壊し運命に逆らい、計略を暴き、失われたもの全てを取り戻すことを決意した。 片手には獲物を、片手には銃を持ち、撃って撃って擊ちまくる白煙漂う物語。 ※この物語を書く前に短編を書きました。相互に若干のネタバレを含みます。またいただいた感想にもネタバレがあるので読まれる際はご注意ください。 ※続編を別作品として投稿しておりましたが、本作品に合流させました。內容としては同じものになります。
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