《小説家の作詞》『心雪』

雪が降る約束の日

のない駅舎で

君のことを僕は待っていた

気にしないで

寒くなんてないよ

時間が來ても僕はここにいるから

まだ病室に殘る

君を僕は置いて

足跡殘しながら一人歩く

いつになるだろう

君が自由に生きる

その時まで僕が隣りにいるから

また會おう

冬が過ぎ夏が來て

セミの鳴く聲がうるさくても

たとえ真っ直ぐ立てなくても

たとえお箸がり落ちても

笑ってる君が綺麗で

初めて出會った日から

僕は君を覚えてるから

死なないで生きていて

お願いだから…

雪の道に橫たわる

君の苦しそうな顔が

今も離れず僕を苦しめる

あの日僕が

通りかからなかったら

君はもう今日を生きてないだろう

また會おう

君の心の手

終わるまで僕はここに來るよ

たとえ箱に君が納まっても

たとえ二度と聲が聞けなくても

眠ってる君は綺麗だ

そんなこと想像した時に

涙が溢れて止まらない

死なないで大丈夫

お願いだから…

會いたい

また雪の降る日に

僕は空へ君のこと思ってる

たとえ君が遠く離れても

これが最後のお別れだとしても

笑ってる君がしい

覚悟は出來ていたはずなのに

いざ君の灰を前にすると

大丈夫って言ったのに…

噓つき!

涙が溢れて何も見えない

君の姿はどこにも見えない

笑ってる君はどこ…?

僕の気持ちを伝える前に

君の方からいなくなるなんて

許さない許せない

大好きだ

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