《お人形令嬢の私はヤンデレ義兄から逃げられない》はじまり

私はアリス・レン・カークフィールド。

長い黒髪に蒼の瞳をしています。白いで顔立ちはまるでお人形のようだとよく言われます。

お父様のハリス・ド・カークフィールドは侯爵家當主です。の弱いお母様リリアン・ルゥ・カークフィールドは私が7歳の時持病の悪化で天に召されました。

それからお父様は後妻を娶られる事もなく二人と使用人と慎ましく暮らしておりましたが私が10歳になると伯爵家から養子として後継となる義兄を引き取られたのです。

それが義兄との最初の出會いでした。

レイモンド・オルガ・ゼルランドール伯爵家の三男坊でしたが私と同じ黒髪に蒼の瞳をしていますがその瞳は長い前髪に隠れている事が多いです。

初めて會った時義兄は12歳でした。とてもビクビクしてお父様の影から固まったように私を見つめていました。私はカーテシーをして

「よろしくお願いしますレイモンドお義兄様」

と微笑みました。事前に私はお父様からレイモンドお義兄様のことを聞いていました。

「アリス…実は侯爵家の跡取りとして伯爵家の養子を取ろうと思う。お前の義兄としてな。二つ上で髪も瞳もアリスと同じで一見すると養子とは思われないだろう。

だが彼はね、伯爵家で実の親や兄弟から待をけているらしく大変に人嫌いなんだ…。心を閉ざしてしまっているかもしれない。

それでも仲良くしてくれるかな?」

と言うので私は了承した。

待なんてどうしてそんな酷いことをするの?」

と聞くとお父様は困ったように

「彼の親はし悪い事をしてね…。牢にることになった。伯爵家も取り潰される事となったんだ。彼の上の兄達は歳が離れてもうすぐ人するがまだい彼を兄達がきちんと育てられるとは思えなくてね…。お父様が引き取りきちんと教育してあげようと思うんだ…。

アリスも手伝ってくれるかい?」

と言われて私はうなづいた。

「うん!いいよ!レイモンドお義兄様と仲良くやってみせるわ!」

と私はお父様と約束したのだ。

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