《お人形令嬢の私はヤンデレ義兄から逃げられない》23歳と25歳

レイアが拐され必死で探す傍、時々レイモンドはおかしくなった…。元々神に不安定な所があるのでジョルジュも心配していた。

「レイモンド様…旦那様大丈夫ですか?」

ボーッとする時が増えてきていた。

「ああ…平気だよ…ジョルジュ…しだけ休むよ」

そう言うとレイモンドはふらっとして倒れた。

「旦那様!!大変だ!!醫者と奧様を早く!!」

とジョルジュは言い、私は駆けつけた。

酷く青ざめたレイモンド…。

「レイモンド様!!うっ!ど、どうしたらいいのかしら!やはりレイアが見つからないのが原因!?」

と主治醫に言うと

「大元はそうかと…。こんな事は酷ですがレイア様の事を忘れ、次の子を…」

と言う主治醫に

「そんな!あの子を忘れろと言うの!?レイモンド様はとてもあの子を可がりたいと言っていたわ!無理よ!!私だって辛いのに!」

「しかしこのままだと…旦那様が…」

「もういいわ!帰って!!」

と主治醫を追い出し私はレイモンドが目覚めるまで橫で眠る。

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そしていつの間にか朝になりレイモンドがベッドにいなくて私は起き上がり探した!!すると…人形部屋でレイモンドが昔私のあげた私にそっくりなドールを持ち話しかけていた。

「レイア…おはよう。よく眠れたかな?…そう?良かったね!ご飯を食べようか…」

「レイモンド様?何してるの?レイモンド様!!しっかりして?」

と言うとレイモンドはこちらを見て

「ああ、アリスおはよう…。レイアほらお母様だよ」

と人形をこちらに掲げる。

私は主治醫を呼び戻して診察させた。

「やはり…恐れていたことが…。あの人形をレイア様と思い込んでおられます…」

「そんな!!」

レイモンドは人形を離さず虛な目をしていた。

レイアが居なくなり5年…レイモンドの心はとうとう限界を迎えたと主治醫は語った。

私の心も痛くて辛かったけどレイモンドはそれ以上だった。

「奧様…第二子をお作りになりしでも旦那様の心を癒して差し上げてください!」

と主治醫の勧めで私は決意した。

その夜レイモンドはベッドの真ん中にドールを寢かせて

「お休み、レイア…アリス」

といつものようにドールと私にキスをした。

私はドールを側のベビーベッドに移すと

「レイモンド様…そろそろレイアに弟か妹を作って差し上げないと…」

と言うとレイモンドは片目を開け赤くなる。

レイアが産まれ拐われて私達は探すのに必死であまり子作りの方は疎かになっていたし、レイモンドの心がこうなってしまいもう私も第二子を作り安心させてあげることしかできそうになかったのでその日から積極的にレイモンドをった。

そうすると…その數ヶ月後にとうとう私は懐妊した。

「おめでとうございます!奧様旦那様!第二子でございます!」

と告げられ確かに嬉しかったがレイモンドはドールを抱えて

「やった!!レイア!弟か妹が生まれるよ!!…そう?レイアも嬉しい?良かった!!仲良くしてあげてね!一緒に可がろうね!!」

とドールに話しかけていた。

それから數日の事だった。ジョルジュが私の元に來て青ざめていた。

「どうしたの?」

「奧様…大変です!……レイア様らしきが…見つかったと手紙が送られてきたのですが…引き渡しに多額の報奨金をと…恐らく拐した犯人からでしょうが証拠が見つけられなく…」

「なんてこと…お金が目的なら何故5年も経って!!?」

「わかりません?犯人なのかそれとも偽なのか…」

確かに証拠はない…。どこの誰とも知れないの可能もある。しかし…

「…とりあえずその柄と確認をしないと本當に私の子か…レイアかわからないわ…」

「はい……旦那様はどう致しますか?まだ人形をレイア様と思い込み…」

「とりあえず…私だけで會うわ…」

「わかりました。奧様も無理をされないようお願いします。お腹には第二子様がいらっしゃるのです」

「ええ…ジョルジュ…ありがとう」

そうして私はレイアらしきと會う約束を取り付けた。

やってきたのはいかにも金をしそうな男でニヤついていた。こいつがレイアを攫った犯人じゃないの?

は白いワンピースを著て俯いて帽子を被っていたけど

「ほら、お母様に顔を見せてやんな!」

と男に言われて帽子を取ると…私と同じ黒髪に蒼の瞳、そして何より私の子供の頃と似ていた。

「あ…あの…ああお…おかあ…さま!?」

と辿々しく喋る様子はまるでレイモンドの様だ。

「………本當にレイアなの?」

「俺が見つけたんだ!!どうにもおかしい夫婦がいやがってな!」

「おかしい夫婦?」

「そうだ!奧さんの方は確かが弱くて子供を産めねえし旦那も奧さんも髪のと瞳は明らかにこのと違う。旦那の方は昔手癖が悪くて捕まったりしてた。

だから俺はピンと來たのよ。同時期に侯爵様のお嬢様が拐されたって!なぁレイアちゃん!?」

に振る。

「わ…わたしは…お父さんとお母さんに似ていない…!!」

とビクビクしていたので私は…

「ちょっと貴方…別室で待機してちょうだい!ジョルジュ案して!」

「はい!奧様!!」

と言い、男を部屋から追い出して私はに近づき袖をめくってみた。すると…痣がついていた。

「ひっ!ご、ごめんなさい!」

と怯えた。

「……レイア…?貴方…あの男にやられたの?それとも育て親?」

と言うとレイアは震えながら

「じじじ、自分で…」

と言う。

「自分を傷つけるわけないわ。本當の事を言って?ね?」

と背中をさすると涙を流し

「うっ!うう!叔父さんがそう言えって!!」

「叔父さんが?貴方は私の事を母だと思う?」

と聞くと

「わからない…でも…今のお父さんお母さん優しいけど…時々おかしいの…。侯爵夫人は本當のお母様なの?」

と聞かれる。私に似ている。

私は確信した。この子はレイアだわ。

あの男にレイアは拐された。それを育て親のせいにして5年待った。子供ができない育て親に5年の夢を見させたのだ。なんて男なの!

そして5年待ち大金をせびりに來た。

その間、レイモンドは必死で探しておかしくなったのに。

「レイアの育て親に會わせてしいわ」

と私が言うと

「それはダメだって言われた…。言ったら……お仕置きされるの…」

と震えるレイア…。

「レイア……わかったわ……お金を払いましょう。それであの人達との縁は切るわ…貴方は今後ここで私の娘として過ごします」

そう言うとレイアは涙を流し

「お母様!!」

と抱きついた。

「レイア!!お帰りなさい!!」

私達はしっかり抱き合う。

そして私は男に大金を支払った。

當然レイモンドは大金の事について私を問い詰めた。おかしくなりドールをレイアと思い込んだままのレイモンドだが仕事はきっちりしていたのだ。

私は覚悟をして本のレイアを紹介した。

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