《悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?》6
今日も馬鹿は重役出勤だった。
まあ、來ただけマシか……
早速わたくしは用務員へ戻り、ミーア様にお會いすべく教室へと向かう。そしてお晝休憩を見計らって教室から出て行く彼をひっそりつけて行った。
「これじゃまるで不審者ですわね。でも、王子様とのご関係を直接確認したいの」
彼はお弁當を持って生徒會室へって行く。
「あちゃー、めちゃめちゃ王子様と會ってるじゃん。こりゃ、本當の人じゃないの⁈」
わたくしはほうきを持って掃除するフリしながら「どうしようかなあ。待とうかな」と考えていた。
「あ、用務員さん?」
王子様の取り巻きに聲をかけられた。咄嗟に軽く會釈する。
「王子様に用かな?」
「い、いえ……その」
ちょっと今の狀況では王子様に會いづらいよ。馬鹿の反応も鈍かったし、わたくしはミーア様だけとお話ししたいから……
でも彼に「遠慮する事はないですよ」と、半端強引に生徒會室へ連れて行かれたのです。
丁度、お晝なのでお食事しているところをお邪魔した形となり「あちゃー」と激しく後悔した。ただ、王子様はミーア様が持っていたお弁當を食べていたのを見逃さない。やっぱりこの二人って。
「やあ、ポピー。シェリーの近況報告かな?」
「お、お食事中、すいません」
「良いんだ。休憩時間でないと話が出來ないし」
「あの、シェリー様の事でしたら、まだそんなに大した進展もなく……」
「うん? 君は僕たちの仲間だ。何でも話してくれ。それに彼の事ならどんな些細な容でも聞きたい」
そう言われるとわたくしは意を決した。仲間と言う言葉の響きが迷いを無くしたのです。
「はい。実は一昨日の晩、シェリー様にそれとなくお話し致しました」
「ほう、早速!」
「こう言いました。王子様はシェリー様の格の酷さを理由に「婚約破棄」をお考えになってると」
王子様とミーア様はお互い顔を合わせて微笑した。
「それで?」
「そんなのできっこな~い! って仰っています」
「ふふふ。彼らしいな。何故そう言えるのだろうね?」
「はい。シェリー様曰く、これは皇室と公爵家の縁談なので、王子様の一存で破棄など出來ないと自信を持っていらっしゃる様で……」
「ふむ。確かに簡単な事ではない。場合によっては僕は皇室を追われるかも知れないな」
「え、そこまでして?」
「これは十歳の時に決められた縁談だった。當初、僕はシェリーを好きになろうと努力した。だが、彼を見るたびに自信を無くしたんだ」
確かに子供の頃からかなりのお転婆ですからね、アイツは。王子様の前でカエル捕まえたり、変な踴りを披したり、パンツ見せたり……あ、そう言えばわたくしを毆った事もありましたわね。思い出したら腹が立ってきたわ!
「どう考えても無理だと判斷した。皇后様に申し上げても取り合って貰えなかったけどね」
「王子様、お気持ちは分かります。でも、卒業まであと僅かですが如何なさるのでしょう?」
「近々、陛下に自分の気持ちを話そうと思う。だけど難しいだろうね。悪役令嬢の理由だけでは。ね、ポピー、何かもっと重大な問題はないかな?」
うーん、そう仰られても……酷いオンナだとは自信を持って言えますけど、どこまで正直に申せば良いのか迷いますーー。
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