《悪役令嬢の影武者を嫌々演じて十年、憎っくき本に『ざまぁ』したけど? 本當の悪役はアイツだった……!?》49
宮廷にあるシュルケン公爵の執務室で嫡男ジャックと面會を試みた。當主である理事長は貴族院へ行って不在だと分かっての行だ。
因みに皇室とシュルケンは長年不仲だったが僕との縁談を機にしづつ関係は改善されていた。最も今の理事長である當主は信用できない。油斷も隙もない反分子と皇室は見ていた。
だが時期當主のジャックは父親とは違う。子供の頃から流を深めていたから彼が如何に國心溢れる優秀な青年かは知ってるつもりだ。
『ジャックを味方に引きれなければならない』
そう考えていた。
「やあ、ジャック。急な話で申し訳ない」
「いえ、とんでもない。エリオット様、如何されましたか?」
「実は君の妹の事だが……」
「シェリーが何か?」
「何か気づいた事はなかったか?」
「いえ、特には。何かあったのですか?」
本當に彼は何も知らないのか? 一緒に住んでいたにも関わらず? どうも怪しいな。
「まあ、それを話す前に結論から言おう」
「はあ……」
「僕はシェリーとの婚約を破棄する!」
「えっ⁈ は、破棄だって⁈ 何故ですかっ⁈」
「ふん、シェリーは頻繁に影武者を使って僕を騙していたんだ。長年ね」
「影武者ーーっ? どう言う事ですか⁈」
「本當に知らないんだな。……ポピーだよ。察するにシェリーでは難しい貴族院の學試験や首席の保持、そして君とペアーで優勝したダンス、全て裁の為に影武者が行ってたんだ。気づかなかったのか?」
「ま、まさか……とても信じられない」
「そうか? 僕は君を疑っている。最近まで一緒に住んでいたからな。気づかない方がおかしい。だから家族ぐるみの犯罪だと思っていたんだが?」
「私は本當に気づかなかった」
「まあ良い。そこは深く追求するまい。これは陛下にも相談する事案だ。公爵家は何らかの処分をけるだろうな」
「王子、この件、お父様……いや理事長はご存知なのですか?」
「さあ? 君が知らないなら同じ可能がある」
「ああっ、これはお母様が首謀者に違いない。何て事してくれたんだ……」
ジャックはその場で頭を抱え、しゃがみ込んでしまった。まだ信じられない話だと思っているのだろう。とても演技とは思えない。
よし、ここから丸め込むぞ。
「ジャック、君とは長年の付き合いだ。親友だと思っている。だから公爵家を救う手立てがない訳じゃない」
「王子、それは?」
「僕の言う通りにくんだ。そうすれば陛下にも上手く進言してやろう」
僕は作戦を指示する。卒業パーティーで婚約破棄を宣言した際、激怒するであろうシュルケン公爵を説得する役割を與えたのだ。
「分かったな、ジャック。あ、それとこの件、誰にも言うなよ。下手にいたら僕にも考えがあるぞ? いいな?」
「か、かしこまりました……」
準備は整った。あとはポピーが自白してくれれば良いが……そこは強要出來ない。その為にジャックを利用するんだ。
バトラー、これで僕の我儘と君の任務である公爵家の弱化が一気に解決するだろう。
ーーそして明日、卒業式を迎える。
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