《婚活アプリで出會う馴染との再會で赤い糸を見失いました~》復讐の意味(4)

遙斗は左手で足を持ち上げると、右手で指の腹を使い、用にマッサージを始めた。

にまじまじと素足を見られることも、直接さわられることも初めてで、この狀況がとても恥ずかしすぎる。

抵抗して足を引っ込めようにも、摑まれている力が強くて、離してもらえそうにない。

しばらくすると、マッサージの効果なのか、恥心のせいなのか。手足の指先やの溫度が、じわじわ上昇していくのをじた。

「もっと力を抜いて、リラックスしろよ」

「だって、そんな……。あの……だから……遙斗のこと……教えてもらおうと……」

足裏に優しく指の腹を當て、ちょうど良い力で刺激を與えてくる。力が抜け、もはや何を尋ねようとしているのかわからない。

「小學校にる頃、両親が離婚したんだ。母親と東京へ引っ越して、それからしばらく二人暮らし。小4の頃に再婚して、新しい父親ができた。その父が作った會社が急拡大して、今はそれを手伝っている」

「そう……だったんだ。――――ごめんね。なんか、無理に聞いちゃったみたいで……」

言いづらい話を無理にさせてしまったような気がして、罪悪が殘る。

遙斗がそんな人生を歩んできたなんて、ぼんやり生きてきた私には想像もつかない。

「俺も聞いていいか?」

「う、うん」

「里穂の付き合った男って、どんな奴だ?」

またその話題?

付き合ったとは言ったけど、ほんの數カ月ので、話すほどのエピソードもあまりない。どうごまかせばいいのか正直焦る。

「えっと……會社の上司で、背が私よりちょっと高くて、車が趣味の……。こっちは車に興味が無くて、話題が合わない上に、長のことで上手くいかなくなって……自然と別れたの」

「今でも好きなのか?」

「まさか。だってだいぶ前に……っていうか、もう忘れちゃった」

――まずい。遙斗には彼氏いない歴3年って申告してたんだ。

「ふ~ん」

遙斗のマッサージが左足にチェンジした。

「そいつに足をもまれたことはないの?」

「なっ、無いでしょ、普通」

「じゃあ、俺が初めてだな」

嬉しそうな聲を上げると、先程までんでいた手を止め、指先で足裏の真ん中をツーッとなぞった。

「きゃっ。くすぐったい」

思わずめ、足を引っ込めようとに引き寄せた。けれど、遙斗の手が足首をがっちりと摑み、許してもらえない。

すると今度は左足を両手で持ち上げ、彼の口元へ近寄せると、足の指一つ一つに口づけを始めた。そして、小指の先を軽く口に含んでいる。

「そっ、そんな恥ずかしいこと、やめて!」

「こんな風にされたこともないだろ?」

遙斗の指先が足先から脛すねへとび、ズボンの裾すそを捲まくり上げると、優しくで上げた。

思わず背筋がゾクゾクしてくる。

右足も同じようにゆっくりとマッサージされ、宣言通り、まるで私のを一つ一つ確認しているかのよう。

他人から足をられること自初めてだった。

それなのに、男からいきなりこんな風にまれると……。

気恥ずかしいと、の奧が疼うずくような覚に、どうしたらいいのか戸った。

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