《婚活アプリで出會う馴染との再會で赤い糸を見失いました~》優しさにれて(6)

頭にひんやりとした覚が伝わり、目が覚めた。

「気が付いたか?」

心配そうな遙斗の顔が目の前にあった。

頭に冷たいタオルのようなものを乗せてくれている。

「はるとぉ~、どうして? 出張は? 私、なんで橫になってるの?」

「 目が覚めたか、良かった……。メッセージを送っても、いつまでも既読にならないし、電話しても連絡が取れないだろ。予定を変更して大急ぎで帰ったら、里穂が玄関で倒れているし。どうだ、まだ辛いか?」

には、まだ熱っぽさが殘るけど、遙斗の顔を見てし元気になってきた。

心配そうな彼の表が、真実を語っている。

本當に出張へ行ってたんだ……。

「ありがと……だいぶいい」

「……ったく。心配させやがって」

「はる……」

名前を呼んでいる最中に、遙斗のが遮さえぎった。

朦朧もうろうとする意識の中、彼のなめらかな舌のきをじ、頭の奧が甘く痺しびれる。

「だめだよ……カゼが……」

必死で言葉をつなげた。

「俺はうつってもいいよ」

今日はだるくて、抵抗する力も無い。

一日會ってなかったせいか、遙斗からのキスがとても嬉しい。

彼のが私の上を甘く包み込むと、ためらうようにきを止め、急に離れた。

「ごめん……。今日は、合悪いんだよな。いつも言ってることを、危うく忘れかけた。意識の薄れた里穂を抱いても、記憶に殘らない」

遙斗が私に謝るなんて、初めて聞いた。

調は最悪なのに、このまま抱かれてもいいと思うなんて……。

私もちょっと熱のせいでおかしいのかな。

頭の奧が痺れたままなのは、熱のせいなのか、遙斗のキスのせいなのか、自分でもよくわからない。

明け方、汗をかいて不快になり、目が覚めてゆっくりとを起こす。

視線をかすと、ベッドの隣に布団を敷いて寢ている遙斗の姿があった。

ベッドサイドにイオン飲料と保冷剤やタオルが置かれている。

どうやら一晩ここで看病してくれていたようだ。

著替えを探すため起き上がろうとして、頭がズキンと響き、また橫になった。

「ん……? 起きたのか?」

布団をかす音で彼が目を覚ましたようだ。

「遙斗……悪いけど、著替えたいから、新しいパジャマを出してくれる?」

「わかった」

すぐに起き上がり、部屋の隅に置かれたチェストの中から、淡いピンクのパジャマを取ってくれた。

私は著替えをするためを起こし、立ち上がりかける。けれど、頭に鋭い痛みが走り、諦めてしまった。

「俺が著替えさせてやるよ」

「いいよ。一人で出來る!」

「昨日も俺が著替えさせたんだ。今更恥ずかしがるな」

諦めて、言う通りに従った。

汗をかいたパジャマをぐと、ひも付きのブラトップと下著一枚の姿になる。

「これも濡れてるぞ」

「これはいいのっ」

「見ないから、著替えさせろ」

遙斗はTシャツを用意し、平然とブラトップをがせ、シャツを被せてくれた。

パジャマまで著せてもらい、ペットボトルのイオン飲料を丁寧にキャップまで開けて、手渡された。

「口移しで飲ませてやろうか?」

「結構です。一人で飲めますっ!」

ボトルをけ取ると、ごくごくと飲み干す。

著替えが終わり、水分を摂ると楽になり、すっきりとした気分で橫になれた。

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