《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》3話 100回目の転生
魔王城の最奧にある研究室で、
いかにもな邪悪系魔法使いの『ラムド』はニタニタと笑いながら、
魔法陣に、フラスコの中のを垂らした。
「ひひひひひ、ついに完、これぞ理論上最高の召喚……さぁ、どれほど強大な魔が召喚されるかのう。楽しみじゃ」
ラムドは、この世界で最高の召喚士。
種族はリッチ。
存在値は、驚愕の70(レベルは35くらいだが、最高位の召喚が使えるので、存在値は高い)を超えている。
ラムドは、この世界だと、魔王に継ぐ最強クラスのモンスター。
とびぬけて頭が良かったこともあり、魔王城の宰相を任されている。
趣味はカスタム召喚魔法。
様々な方法で、強力なモンスターを召喚して使役する事が唯一の楽しみという変態。
それがラムド。
ラムドの趣味は実益を兼ねていて、脳筋バカの魔王がこの世界の半分を支配できるほどの軍勢を持つ事ができたのは、ほとんどラムドのおかげと言っていい。
彼ら魔の王は、本當に、ただのクソバカ脳筋。
存在値90以上と、ハチャメチャに強いのだが、支配や統治に関する才能はゼロ。
魔法陣が輝いて、グゥっと部屋の圧力が変わる。
モクモクゥっと紫の煙が上がった。
すぐに、その煙は霧散していく。
魔法陣の上に立っていた男は、開口一番ぶ。
「もういい! 異世界転生、もう飽きた!」
じょっぱれアオモリの星 ~「何喋ってらんだがわがんねぇんだよ!」どギルドをぼんだされだ青森出身の魔導士、通訳兼相棒の新米回復術士と一緒ずてツートな無詠唱魔術で最強ば目指す~【角川S文庫より書籍化】
【2022年6月1日 本作が角川スニーカー文庫様より冬頃発売決定です!!】 「オーリン・ジョナゴールド君。悪いんだけど、今日づけでギルドを辭めてほしいの」 「わ――わのどごばまねんだすか!?」 巨大冒険者ギルド『イーストウィンド』の新米お茶汲み冒険者レジーナ・マイルズは、先輩であった中堅魔導士オーリン・ジョナゴールドがクビを言い渡される現場に遭遇する。 原因はオーリンの酷い訛り――何年経っても取れない訛り言葉では他の冒険者と意思疎通が取れず、パーティを危険に曬しかねないとのギルドマスター判斷だった。追放されることとなったオーリンは絶望し、意気消沈してイーストウィンドを出ていく。だがこの突然の追放劇の裏には、美貌のギルドマスター・マティルダの、なにか深い目論見があるようだった。 その後、ギルマス直々にオーリンへの隨行を命じられたレジーナは、クズスキルと言われていた【通訳】のスキルで、王都で唯一オーリンと意思疎通のできる人間となる。追放されたことを恨みに思い、腐って捨て鉢になるオーリンを必死になだめて勵ましているうちに、レジーナたちは同じイーストウィンドに所屬する評判の悪いS級冒険者・ヴァロンに絡まれてしまう。 小競り合いから激昂したヴァロンがレジーナを毆りつけようとした、その瞬間。 「【拒絶(マネ)】――」 オーリンの魔法が発動し、S級冒険者であるヴァロンを圧倒し始める。それは凄まじい研鑽を積んだ大魔導士でなければ扱うことの出來ない絶技・無詠唱魔法だった。何が起こっているの? この人は一體――!? 驚いているレジーナの前で、オーリンの非常識的かつ超人的な魔法が次々と炸裂し始めて――。 「アオモリの星コさなる」と心に決めて仮想世界アオモリから都會に出てきた、ズーズー弁丸出しで何言ってるかわからない田舎者青年魔導士と、クズスキル【通訳】で彼のパートナー兼通訳を務める都會系新米回復術士の、ギルドを追い出されてから始まるノレソレ痛快なみちのく冒険ファンタジー。
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