《『経験値12000倍』のチートを持つ俺が、200億年修行した結果……》10話 私は究極の神(存在値1200)
10話。
魔王と勇者の戦いを、
アダムは、
蟲けらを見る目で見つめていた。
(ゴミ、ゴミ、ゴミ……今の攻撃もゴミ、その回避もゴミ! 全部、ゴミ! くく、あははははは! この世界の頂點ともあろう者が、二人も揃って、そのザマですかぁ! あまりに稽! 無様! もはや、慘め!)
アダムからすれば、魔王も勇者もクソすぎる。
アダムは、超最上級世界(第17アルファ)で、エビルアメーバの希種として生まれた。
存在値が5を切っている最弱種として生まれながら、
幸運にも生まれながらに所持していたチートスキル『吸収』を使い、
魔王をも超える無敵の魔にりあがった。
第17アルファで覇権を爭っていた一萬を超える魔王たちと、でを洗う戦いを繰り広げ、
ついには、その世界に存在する全ての強者を吸収し盡くして、頂點に立った。
新たな獲を求めて、元の世界に存在していた『全ての魔石』を使って次元転移を行い、
辿り著いた世界が、この中級世界エックス。
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アダムは嘆き悲しんだ。
この世界に生きる生命は弱すぎて、吸収しても対して強くはなれない。
一匹殘らず吸収し盡くしても、1200の存在値が1205になるくらいだろう。
100の存在値を持つ者を吸収したからと言っても、そのまま100上昇する訳ではない。
実力が近ければ近いほど、吸収した際の上昇率は高くなる。
(私は強くなりすぎた)
アダムは強すぎる。
近い実力を持つ者など存在しない。
可能があるとすれば『神』くらいだが、そんなモノが実在するのか疑わしい。
(仮に神が実在していたとしても、おそらく私よりは弱いだろう)
アダムは強すぎる。
そのぶっ飛んでいる『エロさ』と『しさ』すら霞むほど、彼の強さは異常。
あまりにも逸しすぎている。
ゆえに、アダムは確信している。
仮に神が実在していたとしても、自分よりは劣るだろう。
(しかし、糧にはなる)
元の世界で、アダムが臺頭するまでは、ぶっちぎりで最強の存在だった、
神に限りなく近い聖龍『ライトニングエンシェント・ネオドラグーンゴッデス』を吸収した時、
アダムの存在値は一気に600も上昇した。
(もし、私の存在値が、ここからさらに500ほど上昇すれば……神を越えた神になれるだろう)
アダムは理解している。
自分は既に神の領域にある。
仮に神が唯一神ではなく、『多神』というコミュニティを有する群生だったとしても、
その中で、自分は、確実に上位に位置するだろうと認識している。
(神を吸収して、『本の神聖』を手にれた時、私は、未來永劫、決して越える者は現れない、究極の神になるだろう)
アダムは思う。
もし『究極の神』という地位が実在するのなら、
それは自分だけの特等席だと。
(仮に神が存在するならば、勇者と魔王の戦爭に顔を見せるのではないか……そう思い、魔王のそばでその機會を待ってみたが……うむ。どうやら、神は見學に來ていないようだ)
元いた世界でも、この世界でも、神に関する伝説はいくつか殘っていた。
厳かな言葉で長々と書かれる事の多い神話だが、
簡素な言葉で翻訳してしまえば、
神とは、『大きな歴史の改編期を近くで見したがる習を持つデバガメ質』だということだ。
そして、これは経験により知った『神の特』だが、
神は『極めて臆病』だ。
勝てるかどうか分からない相手の前には現れない。
だから、前の世界では自分の前には現れなかったのだろう。
おかげで、異世界転移をするハメになった。
(近くに強大な反応はない。やはり、神など所詮はただの偶像か。ふふん、別に構わないがな。いないのならば、つまり、この私が神だ)
アダムは、この世界に転生してすぐ、力を隠し、魔王の城に配下として潛り込んだ。
天元突破したしさをそのままにしていては々と面倒になると思い、地味な龍人のフリをした。
――ここは、アダムからすればカスしかいない無価値な中級世界エックス。
その気になれば、數日で滅ぼすこともできたが、力をそのままふるってしまえば、
神が存在したとしても、自分に恐れをなして姿を隠してしまうかもしれない。
そう考えたアダムは、神を一本釣りしようと、魔王の側で、存在値30ちょっとの、見た目も地味な単なる中級魔人の振りをしながら、機會を待った。
アダムは確信する。
(確定だな。神は存在しない。いや、違うな……私が神なのだ)
もちろん、まだ、神が存在する可能はゼロではない。
この世界にはいないだけで、他の世界にはいるかもしれない。
ゆえに、これから先も、ただ食うために、
アダムは、神を探していくつもりではいる。
(……また世界を渡るか。あと千年ほど探して、一匹も見當たらなければ、流石にもう、不在証明完了でいいだろう。さて、そうと決まれば、さっさと、あの二匹(勇者と魔王)を吸収して、世界を渡るか。あの二匹を奪った程度じゃあ、まあ、よくて3上がるか上がらないかって所だろうが)
アダムは知らない。
音もなく、背後に、
長く待ちんでいた者が、忍び寄っていた事を。
アダムはまだ知らない。
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