《裏切られた俺と魔紋の奴隷の異世界冒険譚》14話
に連れられてきた家は1階がアクセサリーショップみたいになっていて、他にはキッチンとリビングがあり、2階が部屋になっているようだ。
アクセサリーショップは時間のためか閉店しているみたいだが、男の姿がない。
母子家庭なのだろうか。まぁどうでもいいが。
家に著くなり依頼主がお金を取りに走り、金貨10枚をけ取った。
なので娘を解放してやる。
娘は合が悪いのか、しばらくへたり込んでいた。
ミノタウルスの生首は家の中を汚す可能があったから、仕方なくドアの外に置いた。
2階に案された俺とアリアはそれぞれ部屋をあてがわれたが、アリアがあてがわれた部屋はあからさまに誰かが普段使用している部屋だった。
「この部屋は誰かが使ってる部屋じゃないのか?」
「こちらは私の部屋なので、気にせず使ってください。」
「いや、べつに俺とアリアは同じ部屋でかまわない。」
アリアの夜泣きを黙らせなきゃならないしな。
「2人で一部屋は狹いかと…」
「気にするな。もともと冒険者向けの宿屋で泊まるつもりだったんだ。このくらいでちょうどいい。」
その後もなんだかんだといってきたが、黙らせた。
その後は飯ができるまで部屋で過ごすことになったから、先にシャワーを借りた。
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シャワーを浴び終えてもまだ飯までは時間があるみたいだし、ステータスチェックをしておくか。
冒険者LV53人族LV50調教師LV59
人族がカンストしてやがる。
調教師もカンストしそうだし、何か新しいジョブがないかとジョブ取得スキルを発すると、新しいジョブがあったので、解説を発。
奴隷使い…奴隷を使役する者に適したジョブ。上限は80レベル
名前からある程度想像できたが、今の俺向きのジョブだな。
とりあえずカンストしてしまった人族を奴隷使いに変える。
その後スキルの確認をしたら、いくつか増えていた。
奴隷契約…同意のもと、奴隷の契約をすることができるスキル。
奴隷補強…使役している奴隷のステータスをし上げる、ジョブ固有スキル。
リスタート…ダンジョンの一度行ったことのある階に移できる、ジョブ固有スキル。
奴隷契約が自分でできるようになるのは何かと便利そうだな。
ただ、奴隷解放はできないみたいだが。
補強系もあって損はないが、奴隷のみだから、ソロになったらこれも死にスキルだな。
今回手にれたスキルではリスタートが1番いいかもしれない。
ぶっちゃけまたあそこのダンジョンに行くことになったときに32階まで下りるのが面倒だなと思っていたからな。
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これから他のダンジョンも行ってみたいし、かなり役立ちそうだ。
これだけレベルが上がったから、SPが134もある。こんな簡単にレベルが上がるとは思ってなかったからSPを殘しておいたが、意外と貯まりやすいみたいだから使わないほうがもったいなさそうだな。
何か良さげなスキルがないかと取得可能スキル一覧を見ていたら、食事が出來たと娘が迎えに來たので、一緒にリビングに向かった。
食卓には依頼主、その娘、俺、アリアの4人だ。
「あらためて、本日はありがとうございました。家庭的なものしか作れず申し訳ありませんが、用意したのは全て得意料理なので味には自信があります。どうぞお召し上がりください。お酒もたくさんあるので好きなだけどうぞ。」
俺が酒を飲むと思っているせいか、目の前にもつ煮込みのようなものがある。
さっき娘の臓を見ることになった俺への嫌がらせか?
俺は未年なんだが、この國では人扱いになるのか?
まぁ飲めなくはないが、べつに今は飲みたくもない。
それでもコップに注がれてしまった一杯は飲むかと思ったら、減るたびに注がれる。
3杯飲んだくらいであきらめ、最後に飲むことにした。
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「今さらなのですが、お名前をお聞きしてもよろしいですか?」
そういや互いに自己紹介をしてなかったな。
というかこの世界で俺の名前を知ってるのってアリアと冒険者ギルドの付のお姉さんくらいな気がする。
もちろん付のお姉さんは覚えてないだろうがな。
「俺は神野 力だ。力が名前だ。」
アリアを目で促す。
「…アリアローゼです。」
「リキ様とアリアローゼちゃんね。私はクリアナ。クリアナ・シーマイナです。」
なんで俺は“様”でアリアは“ちゃん”なんだ?
「私はマリナです。この度は本當にありがとうございました。」
母親がクリアナで娘がマリナか。
明日には忘れてそうだが、忘れるまでは覚えておこう。
「アリアローゼちゃんはリキ様の妹さん?」
クリアナがおかしなことを聞いてくる。
確かにアリアは日本人顔に見えなくもないが、俺とは似てないだろ。
「アリアは俺の奴隷だ。」
だから同じ部屋がいいのねとクリアナが小聲でいいやがった。
俺はロリコンに見えるのか?
「なにか勘違いしてるみたいだが、アリアは戦闘奴隷だ。お前の娘より圧倒的に強いぞ。」
マリナの強さを知らないが、ミノタウルスの一撃を避けることもできないんじゃアリアには勝てないだろう。
そもそもヒーラーじゃアリアに勝てな…あれ?スキル的にはアリアもヒーラーなのにあの戦闘力はなんだ?
…話が逸れたな。
「リキさんは強いと思いますが、私だって冒険者歴はそこそこあります。いくら戦闘奴隷といっても子どもに負けるほどじゃありません。訂正してください。」
クリアナにいったつもりだが、マリナが反応してきた。
「ヒーラーとしての力量は知らねぇが、臓飛び出して死にそうだったお前を回復させたのはアリアだぞ?戦闘力はスケルトンソルジャーとゴブリンソルジャーしか戦わせてないけど、あの初心者ダンジョンの俺たちが出會った魔でミノタウルス以外ならたぶんアリア1人で倒せるぞ。18階以降は苦戦するだろうがな。」
アリアの回避力ならここの魔程度の攻撃はまず當たらないだろうし、ひたすら避けては攻撃してを繰り返せば時間はかかっても最終的には勝てるだろう。
マリナは驚愕している。
そんな驚くほどのことじゃないだろ。
むしろアリアの方が強いなんて最初からわかるべきだ。
クリアナにいたっては話についていけていない。
「…リキ様。」
アリアが申し訳なさそうに俺の名前を呼ぶ。
「なんだ?」
発言するかを悩んでいたようだが、決心したようで、話し始めた。
「…初心者ダンジョンじゃないです。」
「は?アリアが初心者向けだっていったんじゃねえか。」
噓だったのか?
「…初心者向けは地下3階までです。」
要領がつかめないな。
補足説明を求めてマリナを見る。
意を汲んでくれたのか、説明を引き継いでくれた。
「あそこのダンジョンは確かに初心者向けといわれています。その理由は地下3階までは比較的倒しやすい魔しかいないことからです。ダンジョンでは1階から中級の魔が出てくるのが普通なので、大変珍しいことなのです。でも、あのダンジョンの初心者向けはあくまで地下3階までです。地下4階から地下30階までは中級者向け。それ以降は上級者向けといわれています。ちなみにですが、ミノタウルスは本來なら地下40階に稀に生息する魔なのですが、私たちのミスで連れてきてしまいました。すみません。」
ということは俺らは32階でつまずいたから、上級者クラスはまだ早いが、中級者クラスなら普通に戦えるってことか。
今までは魔の強さの基準がわからなかったけど、俺らもちゃんと強くなれてるとわかると嬉しいもんだな。
「初心者向けダンジョンだと思ってたから、それすらクリア出來ないってのに実はショックをけてたが、思いの外戦えてるみたいでよかったわ。」
「ミノタウルスに2人パーティーで勝つ時點で十分すぎるほど戦えてますよ。」
勝ったといっても本當にギリギリだった。
殺すのにあと3秒かかってたら俺が握りつぶされてただろう。
どこぞの勇者みたいに調子に乗って死ぬのはごめんだ。
「それにしても、リキさんは人男の冒険者だからわかりますけど、どんな訓練をすればこんな小さい子がそんなに強くなれるんですかね。」
俺は年齢を教えていないはずだが、なぜ人扱いされている?酒を飲んだからか?
まぁそれはいいとして、アリアは訓練なんてけてないぞ。
マッドブリードのときは寢てる間にレベルが上がって、スケルトンソルジャーのときは支援はしてもらったが、実際に戦ったのの最初が中級者クラスのゴブリンソルジャーじゃねぇか。
戦闘の才能があったのかもな…
「…リキ様を見ているからです。」
それだけで強くなれるとしたらそいつに才能が溢れてるだけだからな。
そもそもそんなに才能に溢れてるやつが俺止まりなのはもったいねぇな。
「リキさんは教えるのが上手いんですね。」
俺が戦闘を教えたと解釈したのか。
まぁ無難な解釈だな。
だがあえて訂正する。
「俺は一切教えていない。最初にパーティーにれてレベルを上げて、その後に支援魔法を使わせて、最後にぶっつけ本番で理攻撃による戦闘をさせただけだ。」
そう聞くとけっこうスパルタだな。
「私もパーティーにれてもらえませんか?今はヒーラーをやっていますが、しは魔法も使えます。」
今のを聞いていてパーティーにりたいと思うとは変わったやつだな。
だが、俺の意見は変わらない。
「俺は奴隷以外とパーティーを組むつもりはない。奴隷になるなら考えてもいいが、使えなければ売って金にする。そこまでされる覚悟があるか?」
迷っているようだ。わりと本気でいってたんだな。そこまで俺のパーティーにりたいと思う意味がわからないな。
でも社辭令でなく、本気だったみたいだから、なおさら俺の奴隷になるのはやめた方がいい。
矛盾しているな。上手い言葉がでてこないからしゃーない。
「やめておけ。そこまで迷うほど俺のパーティーにる価値があるとは思えないし、本気で強くなりたいと願うなら、一生束縛される道は選ぶべきじゃない。」
せっかく真面目に答えているのに納得しかねているようだ。
ってかさっき死にかけてるのにまだ冒険者を辭めるつもりはないんだな。
「それでも可能があるのならと思うじゃないですか!」
テーブルに手をついて乗り出してきた。
どんだけ強くなりたいんだよ。
「俺の國の名言を教えてやる。」
一拍いれてあらたまる。
「人生に近道なんてない。何事もまずは一歩から。」
若干違う気もするがこんなじだろ。
「だからお前も自分に見合った敵と戦って、しずつ強くなればいい。俺だって最初はイビルホーンに勝ったと思ったらそいつの仲間に囲まれて逃げ、緑の化けからも必死に逃げ、翌日はマッドブリードと戦い、そして…今日のダンジョンだな。以外と語るものがなかったわ。すまん。」
「初戦がイビルホーンって時點でおかしいですよ!しかもそれじゃあ今日がまだ冒険3日目みたいじゃないですか!」
咳払いを1つ。
「俺がいいたいのは、勝ったり逃げたりする程度のレベルの俺の下に一生つくくらいなら、ソロで魔狩りしたり、いろんなパーティーにれてもらって戦い方を知るほうが強くなれる。あとは強いパーティーにれてもらってレベル上げだ。」
もう自分でも何がいいたいかよくわからない。
それでも全てをいい切るためにマリナへの返答を後回しにしたら何をいわれたか忘れてしまった。
ヤバいな酔いが回ってるっぽい。
元の世界では3杯くらいなんともなかったのに、こっちの世界にきて質が変わったか?
クリアナが俺を見ている。
俺とあんま歳が変わらなそうな娘がいるのにずいぶん綺麗だよな。
姉でもいけるんじゃねえ?
あぁ、なんかムラムラしてきたな。
「リキ様は酔いが回ってしまったようですね。アリアローゼちゃんももう眠そうですし、食事は終わりにして寢ましょうか。」
アリアを見るとほとんど目が開いていない。
これはもう寢かせてやるべきだな。
「悪い。そうさせてもらう。全部味かった。嫁にしいくらいだ。」
「な!?」
「…!?」
マリナがの子らしくない聲を出して驚いていた。
アリアもあんな眠そうだった目を見開いている。
いわれた本人は頬に手をあてて、まんざらでもないようだ。
いちいち可らしいやつだ。
やっぱりもうし食事を楽しもうと思ったが、アリアに引っ張られて部屋に連れて行かれた。
なんだかんだ俺も眠かったから、部屋につき次第ベッドにダイブした。
橫になりながらアリアを見ると床に寢ようとしていた。
「アリア。こっちに來なさい。」
「…はい。」
ベッドの前まで歩いてきて、止まる。
「アリアは頼る相手がいないから不安になって夜泣きなんてするんだ。困ってるなら俺を頼れ。ほら、一緒に寢てやるから安心して寢ろ。」
「…。」
タオルケットのようなのを持ち上げて待つが、アリアはってこない。
そんなに嫌か?
だが、奴隷に拒否権はない。
アリアの腕を摑んで引っ張る。
思ったより抵抗がなく、強く引っ張りすぎてしまい、俺の元にアリアがダイブすることになった。
おデコから突っ込んできたから、アリアは痛くはなかっただろう。
だが今はガントレットを外してるからもろにアリアの重さをけて俺は苦しかったがな。
そのままアリアを抱き枕にして寢た。
パッと目が覚めた。
自分でもビックリするくらい、いきなりの目覚めだった。
「!?」
なんだこれ!?を起こそうとしたら、割れそうなくらい頭がいてぇ。
べつに昨日の記憶がなくなったわけではないから、原因の検討はついている。たぶん昨日の酒だろう。
だけど、たった3杯の酒でここまで酷い二日酔いになるとかダサすぎだろ。
頭痛を我慢するのに力がってしまったからか、アリアを起こしてしまったようだ。
今は寢ぼけてないからアリアを抱き枕にしてることをわかっていたのに起こすとか、悪いことをしたな。
アリアはもぞもぞといたあと、ゆっくりと目を開けた。
「起こして悪い。」
「…おはようございます………!!!?」
まぁ寢起きで近くに人の顔があればビックリするわな。
それにしても最近のアリアは表かになってきたな。
最初の頃は前髪のせいで見えてなかっただけかもしれないが。
「とりあえず、俺にヒーリングをかけてくれないか?」
「…?」
『ヒーリング』
疑問に思いつつもかけてくれた。
し楽になったから起き上がれそうだ。
ベッドからおりてを軽くかす。
問題なさそうだ。
「よし。街に帰るぞ。」
「…はい。」
ここに長居するのは俺の神衛生上よくない。
今までは対象になるようなやつがいなかったから気にもしてなかったけど、自分でいうのもあれだが俺は思春期真っ盛りだ。
クリアナはヤバイ。
とっとと帰り支度をして、挨拶もせずに帰ろうと思ったら、クリアナが店の開店準備をしていたようで、気づかれた。
「おはようございます。もうお帰りになられるのですか?」
「あぁ、急ぎの用があるからな。」
噓だけど。
「急いでるところ申し訳ないのですが、しだけお待ちいただけますか?」
なんかあるのか?
「まぁしだけなら。」
「ありがとうございます。」
禮をいって、店の方に走って行った。2分ほどして戻ってきた手には指があった。
サイズ的には小さめだ。俺がするとしたら小指にしかはめられないだろう。
あぁ、前に妹に買わされたピンキーリングとかいうやつか。
「こちらをおけ取りください。一晩かけて代わりの加護を付與いたしました、ピンキーリングです。」
なんか、いい回しがおかしくないか?
「加護を付與した?」
「はい。私の家系は代々ジョブを付與師としていまして、加護を付與したアクセサリーを売るのを生業としています。」
付與師とは便利そうなジョブだな。
「そのジョブの取得條件はなんだ?」
「取得條件とはなんでしょう?私の家系では10歳の時に神殿に行き、付與師として生きていきます。」
「マリナは?」
「神殿にて付與師にジョブを変えられない場合がなくもないのです。その場合は自由に生きることを許されます。マリナは付與師になれなかったため、冒険者となりました。」
興味がなければ付與師になれない方が好きに生きれて良さそうだけどな。
代わりに何かがあるんだとは思うが、向こうからいわないのに聞くのもあれだな。
らぬ神になんとやらだ。
「じゃあ、ありがたくもらうけど、代わりの加護なら最初に娘にやった方がいいんじゃねえの?」
「娘にはパーティーの人の分も合わせて6個渡していたのですが…。」
「1度発したうえで再度全滅したってことか。」
笑えねぇな。
ってかもらったはいいが、もう代わりの加護は持ってんだよな。
「代わりの加護ってのは2つにつけてれば2回発するのか?」
「代わりの加護に限っては複數につけてしまいますと、反発しあいどちらも発しないそうです。」
聞いといてよかった。
「アリア。俺はもう代わりの加護を持ってるから、ピンキーリングはアリアにやる。もともとマリナを助けたのはアリアだ。だからアリアがけ取るべきだ。このサイズなら人差し指ならつけられるだろ?」
「…?」
アリアは疑問符を浮かべながら、ピンキーリングを左手の小指につける。
だからアリアにはデカいだろといおうとしたら、指が小さくなり、小指にちょうどはまった。
指もサイズが合うようになってんのかよ。しかも今の反応を見るに、この世界では常識っぽいな。
「じゃあ俺らは帰る。食事から泊まるとこまで、いろいろとありがとう。」
「いえ、むしろまだ恩を返しきれていないくらいです。またこの村に寄る際は聲をかけてください。急な訪問でもご馳走いたします。」
そうして、マリナには會うことなく、ミノタウルスの生首を持って街に向かうことになった。
ここから街まで2時間ちょっとか。
面倒だな…この世界には乗りってないのか?
チラッとアリアを見ると、ニヤニヤしながらピンキーリングを見ている。
珍しい表だな。
俺に見られてることに気づくとまた無表に戻る。
まぁ気にったなら良かったよ。
けっきょく乗りはあきらめて、街に向かって歩き出した。
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8 193HoodMaker:幼馴染と學生起業を始めたのはいいが、段々とオタサーになっていくのを僕は止められない。<第一章完>
受験戦爭を乗り越え、再會した幼馴染五人は學生起業を始め、なんとその勢いのまま事務所まで手に入れてしまう。売り上げは一體どこまで伸びるのか。そして彼らが始めた起業とは――。 ――そんな中。仲間やバイト先の先輩から、アニメや漫畫、ギャルゲに影響を受けた禮夢は段々と「創作」に魅かれていく。 人は何故創造するのだろうか。何故それを求めるのだろうか。 そんな人に話す程でもなく、でも胸の中に殘り続ける疑問に答える人間が現れる。 名を「雪代雨(ゆきしろ あめ)」 彼女は問う。 —もし一つ願いが葉うのなら何が欲しい— これは自分の中の価値観と向き合う少年少女の物語。
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