《裏切られた俺と魔紋の奴隷の異世界冒険譚》48話

村に著いたときにはカレンは完全に寢ていた。

仕方ないから脇に抱えて持ち運ぶことにした。

宿に著くと、一応ダンジョンから近い村だからか、まだやっていたのでチェックインした。

最悪は野宿だなと思っていたが、もしかしたらこの世界の宿は基本が24時間なのかもしれない。

5人部屋を取って、部屋にるなりてきとうなベッドにカレンを放り投げる。

背中から著地したようだが、起きる気配がない。

まぁ寢かせときゃいいか。

セリナがタオルケットのようなものをカレンにかけてあげていた。

さすがは奴隷での年長者なだけはあるな。

「今日は新しいジョブを手にれてるかの確認だけしとけ。」

「「はい。」」

「何か手にれてるか?」

「にゃにもにゃいよ。」

「…ありません。」

「じゃあもう寢とけ。」

「「「はい。」」」

さて、俺は全員分のステータスチェックをしておくか。

まずは自分のからだな。

冒険者LV85、奴隷使いLV75、魔師LV60、魔導師LV28、調合師LV48、魔使いLV51、戦闘狂LV17、調教師LV60。

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今回はレベルは思ったほど上がってないな。

元がけっこう上がってたからってのもあるだろうが、パーティーが増えると手にる経験値も分散されちまうのかもしれない。

自分のレベルを上げるなら人數の方がいいのかもしれねぇな。

新しいスキルが2つあるが、たぶんジョブによるスキルだろうな。

まぁ俺の場合はジョブによるスキルかSP消費によるスキルしか手にらないからな。

調合品質上昇…調合したものの品質が本來よりも高くなるスキル。常時発型。

壁…自が壁となり、どんな攻撃をけてもかないようにできるスキル。

調合品質上昇は薬とか作るなら役に立ちそうだけど、壁ってなんだ?ダメージ無効にするのか?しないなら、自分が吹っ飛ぶことが出來なきゃダメージが上がるだけじゃね?

使えなさそうだ。

次はアリアか。

冒険者LV74、巫LV50、付與師LV45。

アリアもあまりレベルは上がってないな。

それに今回はスキルも1つしか手にれてない。

パラサイティックマジック…対象の発途中の魔法を乗っ取る魔法。

なんか凄いのを手にれたな。

途中ってのは詠唱中ってことか?

途中から詠唱を引き継がなきゃ使えないとかか?

よくわからねぇが、この世界のやつらは覚でわかるんだったか?ならアリアはいいじに活用するだろう。

イーラは見なくていいや。

最近知ったのだが、イーラは捕食した魔のスキルを手にれられるらしく、かなりのスキルを得ているから、今さら確認するのは面倒だ。

前になんとなく見ようとして、スキル畫面を開いてそのまま閉じるくらいには大量のスキルだった。

レベルも進化するたびに0になるし、ステータスは変型で全く違う。

全てがなのかはわからんが、ジョブってのもない。

だから見る気がしない。

ということで、イーラは今まで通り勝手にさせよう。

たまにパッと見て気になったのがあったら見る程度にすればいいだろ。

パッとすら見る気が起きるかは怪しいが…。

よし、次はセリナか。

獣人族LV42、冒険者LV36、復讐者LV46。

セリナはダンジョンマップ以外にも新しいスキルがいくつかあるな。

神強化…神攻撃に強くなるスキル。常時発型。

心…期待に応えようとする想いを持つ乙のスキル。常時発型。

位置換…任意の相手と位置をれ替えるスキル。

セリナまでわけわからんスキルを手にれやがった。

もしかしたら鑑定で見れるのか?

できたらラッキーくらいの覚で鑑定を発した。

心…期待されればされるほどステータスが上昇したり等するスキル。

『等』って他にもあるのか?

さらに鑑定を強める。

心…期待されればされるほどステータスが上昇し、期待に応えようとすることにより力を得るスキル。

いまいちよくわからないが、たかだか2段階上げただけで頭が痛いから、スキルにはあまり使わない方が良さそうだ。

ってかセリナは加護まで手にれてやがる。しかもアリアと同じ幸運の加護だ。

幸運の加護ってのは皮なのか?

アリアもセリナも人生は幸運ではないと思うがな。

2人が手にれるスキルってのは気になるな。

これだけもう一度鑑定を使ってみるか。

幸運…レベルアップ時にスキルを覚えることがある加護

これのおかげかこのやろー!

俺はSPで取らなきゃならないスキルを自然にポンポン覚えやがってと思ってたら、この加護のおかげかよ!

この加護の取得條件はなんだ?

俺もしいぞ?

鑑定でもっと調べようとしたら、激しく頭が痛くなった。

これはダメなやつだ。

…。

………仕方ない、あきらめよう。

気を取り直して、最後はカレンだ。

鬼人族LV28、冒険者LV25

カレンだけは意外にレベルが上がってんな。

元が低いからってだけだろうけどさ。

そういやジョブの鬼人族を解説で見てなかったな。

鬼人族…鬼人固有のジョブ。上限は200レベル。

元からあるジョブなのに上限高いな!?

上限なしの次に高い魔導師と同じ上限かよ。

それだけ優れた種族なのかもな。

新しく覚えたスキルのアイテムボックスとPP消費軽減は冒険者のジョブによるものだろう。

他は特に何も手にれてないみたいだ。

そんなにポンポンスキルを手にれられてたまるかってんだよな。

これで全員見終わったし、寢るか。

…ステータス畫面に集中していたせいで、気づかなかった。

「なんかようか?」

アリアがずっと俺を見ていたようだから確認した。

「…いえ、なんでもありません。おやすみなさい。」

「お、おう。おやすみ。」

なんだったのだろう?

アリア以外は全員寢て…イーラが起きてるな。

「お前が一番戦ってんのになんで起きてんだよ?疲れてねぇの?」

「元気だよ〜。もっと戦いたいな〜。でももう寢るよ。リキ様と!」

「は?」

意味がわからない。

「リキ様に許可取らないとダメっていわれたから、何かやってるのが終わるまで待ってたの。一緒に寢ていい?」

「ダメだ。1人で寢ろ。」

「…は〜い。」

「ずいぶん素直だな。」

「だって斷られたら諦めろっていわれたもん。イーラは良い子だもん!」

ちゃんと俺のいうこと聞いて偉いじゃねぇか。

「そうだな。良い子は好きだぞ。一緒に寢るのは俺の気がむいたらな。それまではちゃんと1人で寢ろ。わかったか?」

「は〜い。もっとリキ様に好きになってもらえるように頑張る!」

「はいはい。頑張れ頑張れ。」

イーラは二ヘラとだらしなく笑ってから、おやすみなさいといってタオルケットのようなものを被った。

イーラとの會話を終え、全員がベッドにっているのを確認してから、俺もベッドにり、眠りについた。

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