《異世界転生で神話級の職業!死の神のチート能力で転生》25黒い死

ドンドンと部屋がノックされる。

優は眠い目をこすりながら、部屋を開けた。

そこには、奈が立っており、

奈「おはようなのだ!今日はロイが何やら忙しくて、訓練は休みだそうだぞ!」

と元気いっぱいの聲音で言われる。

奈「街を回ってくるといいとも行っていたのだ!一緒に行かぬか?」

それに優は、振り返り眩しい外からのに目を向けると

優「わかった。30分後にしよう」

それに奈は「分かったのだ!」と行って、急ぎ足で部屋に戻って行った。

そして、支度をしようと思い部屋の中にると、ベッドの上に紙が落ちており、中を開くと

し出る」

とだけ書かれていた。おそらくエリザベートのものだろうと思い、しばらくその手紙を眺めた後、準備を始めた。

奈「あれは何なのだ!?」

奈は楽しそうに歩き回っていた。

だが、優はどこか上の空であった。

昨日のゼロを毆った時、から力が抜けた狀態にもかかわらず、壁を壊すだけの力がっていた。

これがもし吸鬼の力ならコントロールして、奈をみんなを守れるようにしなくては、と考えたところで、何を正義の自分に酔っているのだろうと思い、薄く笑ってしまった。

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そこで、自分がぼぉーっと突っ立っていることに気づき、前方を見ると何やら奈がこちらを凝視しており、笑みをこぼした。

奈「なにやら思い詰めたのような顔をしていたから、久しぶりに優のそんな顔が見れて嬉しいぞ。」

それになんだか、どうしようもなく恥ずかしくなり、顔が熱くなるのをじた。

奈「む?なんだあれは?」

奈が明後日の方角を向きながら呟き、それにつられるように優もそちらを見たが、特に何も見えない。あるのは、青い空だけだ。

優「ん?どれだ?」

奈「空にある、黒い霧のようなものだ。…目に力をれると見えるぞ」

ん?目に?

と思いつつ、なんとなくやってみるが特に何も変わらない。

そこでふと、マナのことを思い出し、目をつぶり、の中にあるものを目に集めるイメージをする。そして、ゆっくりと目を開けると、空に、いや、向こう側から黒い何かが近づいてくるのが分かる。

その瞬間、突然が痛み、その場でうずくまる。

奈「ど、どうしたのだ!?」

奈が慌てて駆け寄る。しずつ黒い煙のようなものが、奈と優との距離を詰める。

優「この手のものが當たっていいことなんかほとんどねぇんだよっ!」

と言って奈の手を摑み、ロイ団長たちがいる宿舎に逃げる。

後ろを振り返ると、煙に巻き込まれた人達が急に倒れていく。

そこでエリザベートの話を思い出す。

突然苦しみ出し倒れたと。

奈「優!街のみんなが倒れていくぞ!た、助けねば!」

それに優は、グッと歯に力をれると

優「奈はロイ団長達にこの狀況を伝えろ!そして、誰も外に出すな!」

見たところ、煙は、建部までは、っていないようだ。

奈「優はどうするのだ!」

エリザベートの話が本當なら、この黒煙を巻いてる元兇がいる。そして、この黒煙に當たっても大丈夫なのはおそらく俺だけだ。

そう思い、黒煙めがけ走っていく。

優「逃げ遅れた人達を助けに行く!」

とっさに言い訳を口にする。

そして、黒煙に正面から突撃した。

正直、何度も死にながら進むことになると覚悟していたのだが、特に何も変化はなかった。

しかし、視界が真っ暗で周りが何も見えず、目に集中しているマナを分散させるイメージをする。すると、視界が回復し、辺りが見回せるようになった。

辺りはまさに地獄と言ってもいいほど死で溢れかえっていた。

毒か何かの能力なのだろうかと思いつつ、歩いていると

何処かから歌い聲が聞こえる。警戒しながらその聲を探す。

しずつ近づき、聲の高さからだと言うことが分かる。

油斷なく近づき、からそっと覗くと

真っ白なドレスにを包んだ白髪のが、座っていた。そして、その辺り一面は、死で埋めつくされていていた。

そして、歌をピタッと止めると、ゆっくりと振り返り

「誰?」

と抑揚のない聲が靜かな空間に響いた。

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