《チートスキルはやっぱり反則っぽい!?》チート! 018 【暗黒魔法】の正しい?使い方!
このガイジャスの街に來て早々、馬鹿な貴族に絡まれてしまったが街中は熱気溢れる商人の街と言うじで治安も悪いと言う事はない。
商人が多いだけあって々な食材も市場で売っており冒険者ギルドへ向う途中に多くの店や商店で買いをしてしまうシローたち。
ギルド會館では多くのドロップアイテムを出し鑑定士にあきれられ鑑定に時間がかかってしまったが、無事買い取りも終わり久し振りの宿屋を目指す。
(う~む、宿屋に風呂がないのを忘れていたな。 こんな事であれば野営をして風呂にった方が良かったぞ)
しかし、もうチェックインしてしまったので態々キャンセルはせず泊まる事にした。
今後はどこかの街や村へ行っても風呂がないのなら宿泊はせずに街の外で野営をすると心に決めたシローだった。
ただ、野営で1つだけ不満があるのは【木魔法】で作られるベッドで、石や土ベースのベッドはすぎて寢心地があまり良くない。
木魔法で植をクッションにしてもやはり本職が作ったベッドには寢心地は劣る。
そんな理由から明日はベッドを買うぞと予定にいれるのだった。
「確かに布を敷いてはいますがあまり寢心地の良いものではありませんでした」
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スノーもベッド購を賛してくれた。
野営がどんどん便利になって行くという嬉しい誤算だ。
翌朝は早くから買いに出る。
家屋はないので木工所でベッドを見せてもらい、キングサイズのベッドを2つ購する。
スノーは奴隷はベッドで寢れるだけで有り難いのでそれほど立派なベッドは必要ない、と言うがシローは良いを選ぶ。
布団は街中で布系の商品を扱っている店にいき購したが、これも良いを選ぶ。
この街で売っている布団は日本のようなタイプではなく、布にが生えた程度のものなので羽や羊の布団はない。
シローは落ち著いたらオーダーメイドで羽布団を作ろうと心に誓うのだったが、自分が【ステータスマイスター】と言うぶっ壊れスキルを持っており生産系スキルも取得出來る事を忘れているのだった。
その他には雑貨屋などで々なを買い込んで街を出る。
ガイジャスの街を出ると國境までは歩きで1日ほどかかるが別に急ぐ旅ではないので構わないと思っている。
ただ、街中からシローたちの後をつけている一団がありシローはそれに気が付いていた。
心當たりはいくつもある。
オークションでシローが大金を手にした事を知った者、しかしこの可能は低いと思われる。
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何故なら冒険者が大金を持ち歩かない事は誰でも知っている事だからだ。
冒険者が大金を手にした場合は冒険者ギルドに預ける事が多く、それは誰にでも予想がつくのでシローを殺しても大金は手にらないし、スノーを人質にして金を要求する可能も低い。
スノーは奴隷であり、一般的に奴隷が人質になったからといって大金を支払う者はいないからだ。
次の可能としてはオークション會場でシローに絡んできた貴族だ。
但し、この貴族についても可能は低いだろうと思っている。
シローは貴族に絡まれたが大きな騒になってもいないし、寧ろシローよりはクラウドの方があの貴族に恨みを買っているだろうと予想できるからだ。
他の可能としてはガイジャスの街のり口でスノーを手にれようとしたゲスダーという貴族だ。
追跡者が現れたタイミングから見ても恐らくはあの貴族の手の者だろうと考えるのが妥當だろう。
後はクリエラのようにスノーを狙う者がいないとも限らないが、いくらなんでもポンポンとそういう者が現れるのは不自然だし考えとしては除外しても良いのかも知れないと思っている。
勿論、シローが思いつかないだけで他の可能がないとは言えないのでどんな者が現れようが心構えだけはしておく事にする。
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「後をつけられているね」
「え?」
スノーは後ろを振り向いて追跡者を確認する素振りをする。
シローはそんなスノーの行を見て「止めてほしい、追跡者が見ていたら・・・・・気付かれたと思うでしょ」と思う。
「スノーが素直な子だと言う事は分かるけど、追跡者がいると言われて後ろを振り向くのはいただけないね」
「あ、・・・すみません」
「今後、同じような事があった時には気を付けてね」
「はい、申し訳ありません」
(さて、どうするか。ぶっちゃけ言うと殲滅するのは簡単だけど、それではあの貴族は無傷のままだよな。それは下策と言うものだ)
「スノーだったらどう対処する?」
「私でしたら・・・逃げます」
「逃げる? そうか・・・そうだな、逃げるとするか」
スノーの考えは馬鹿の相手をする必要はないである。
(態々火中の栗を拾う必要もないね。では、早速!)
シローは自分とスノーの気配や魔力を【隠】により消し去ると、スノーの手を引き林の中にっていく。
そして林の中を魔導王國セトマ方面に向かい、途中で日が暮れてきたので林の中にいつもより頑丈な簡易家を作る。
更に家を【時空魔法】の結界をはり、襲撃者や魔に襲われても大丈夫なように防を固める。
風呂のお湯はりはスノーの役割となっているので任せ、シローは夕食を作る。
今日の夕食は水牛の、ニンジン、玉ねぎ、ジャガイモをにし水牛のと小麥などで作ったクリームで煮込んだクリームシチューとハンバーグのトロトロチーズ乗せにフランスパンのようなパンだ。
スノーも風呂の準備を終えダイニングに戻ってきたので早速食べる事にする。
ただ、昨日からスノーの食が細いようで、いつもならシローの倍近い量を食べるスノーの勢いがない。
「どうした? 調子が悪いのか?」
ステータスでは異常は見られないが、どうしたのかとシローは心配する。
「いえ、調子は悪くありませんが・・・」
歯切れが悪い。
「ご主人様にご迷ばかりかけてしまって申し訳座いません」
「スノーが俺に迷をかけた事なんてないだろ?」
「そんな事ありません。私が近くに居る為に何度もご迷をおかけしております。クリエラの時も昨日の貴族もそうですし、今日の追跡者もきっと私のせいです・・・」
確かにスノーが居るから面倒事が起きているのかも知れないが、それはスノーの責任ではなく世の中に馬鹿が多いせいである。
スノーが気にやむ必要のない事柄である事はシローには理解できていた。
「それはスノーの責任ではなく、問題を起こした者たちの責任だろ。そんな事でスノーが責任をじる必要などないよ」
「しかし・・・」
「それに俺はそう言った事を面倒だとは思っても嫌だとは思ってないから」
「え?」
「だって、退屈よりはよっぽど良いじゃないか。俺は退屈な日々には飽き飽きしているんだ」
せっかく旅に出たのにまた退屈な生活を送るよりはよほど良いとシローは笑い飛ばす。
仮に退屈な生活で満足しているのであれば、今でも王都の屋敷で隠遁者のような日々を送っているだろう。
「俺がスノーを傍に置くのは旅の道連れがしかったのかも知れないな。それもスノーの呪いが解けるまでの事だけどね」
「私の呪いが解けたら・・・」
「安心して良いよ。呪いを解いて奴隷からも解放する。だから沢山食べなよ。いつものスノーのようにね」
「・・・有難う座います」
スノーはしはにかんでシチューを口に運ぶ。
スノーは沢山食べるが食事の仕草は綺麗だ。
シローも一応は貴族の息子だったので禮儀作法は仕込まれてはいるが、【禮儀作法】のスキルが発現する事はなかった。
これは【チート】の副作用だと思われるので既に諦めている事だし、今は態々【禮儀作法】を取得しようとも思っていない。
しかし、スノーにはしっかりと努力した結果による【禮儀作法】のスキルがあるのでのかし方が自然と優雅な作になる。
が覚えているのだ。
「スノーは綺麗ですね」
「えっ?」
シローは「スノーの所作は綺麗だ」と言いたかったのだが、重要な事が言葉になっていない。
スノーは持っていたフォークを落として赤ら顔になっている。
「な、な、な、何を言っているのですか?!」
「スノーはとても綺麗だし、その所作も優雅で綺麗だ。呪いが無くなればスノーも好きな男とをして、結婚をして、家庭を作り、幸せになれるよ」
「す、す、す、好きな男とぉっ!」
真っ赤な顔をして素っ頓狂な聲を上げるスノー。
こう言うところは綺麗というよりは可いと思うシローだった。
そんな事を思いながらスノーと楽しく食事をする。
翌日、國境を越えようとして進むシローたちを待ち伏せしていると思われる者たちの気配を知する。
昨日の追跡者たちでシローとスノーがまだ國境を越えていないと考えての行だが、これが彼らの今後の人生を大きく変える事になる。
このまま気配を隠して林の中を進めば奴らと戦う事はないだろう。
しかし、スノーは今日は逃げるとは言わなかったし、シローも気にらないのでそれなりの対応をする事にした。
彼らは道の左に3人、右に7人、右の7人は3人と4人に分かれ、シローたちが通り過ぎたら後方の逃げ道を塞ぐ配置だ。
10対2では普通は10に軍配があがるのだろうが、それは普通であればであってシローは普通ではない。
「左に3人、右に7人居るけど右の方は3人と4人に分かれている。4人の方は俺たちが通り過ぎてから退路を絶つ気だと思う。4人までは150mってところだよ」
「(コク)」
慢心しているのかも知れないが、この程度の相手はシローが片手間で力押してもどうにでもなると思っている。
だが、実行犯だけを処分しても面白くはない。
そう思ったシローの取る手段は非人道的なものだ。
「今回は俺に任せて貰えるかな」
「了解です!」
暫く進むとシローを狙って矢が飛んでくる。
矢はシローの左に寸分の違いもなく突き刺さる、軌道だったが突き刺さる前にをよじり矢を避ける。
そしてすぐに2目が放たれたがこれも危なげなく躱す。
(警告もなしに問答無用とはなかなか下衆な奴らだな。 これで俺も心おきなく奴らを潰せるってもんだ)
シローが矢を躱したのを見てなのか、予定通りなのか、道の左右の林から男たちが剣や斧を振り上げて走り出してきた。
現れた男たちは4人で4人とも裝備は冒険者と言うよりは野盜と言った方がしっくりくる。
4人しか現れなかったので2人はまだ林の中に潛みシローに矢を向けている。
「痺れろよっ!」
シローは襲撃者たちに向って【雷魔法】の『放電』を放ち放狀に放たれた『放電』が襲撃者に飛んでいく。
襲撃者たちはシローの聲に反応はしたものの躱すまでにはいたらず、『放電』の餌食となる。
襲撃者たちは走っているところを『放電』によって電させられ全が痺れで力が抜け、見事な顔面スライディングをかます。
(うっは~、痛そう・・・)
「ウギャァァァァアッ!」
「ボレガッ!」
「グワッシ!」
「アベバッ!」
それを見た他の襲撃者はシローを警戒するのだが、そんな行にシローは呆れる。
木に隠れている2人、後方から走り寄って來ていた4人、6人がシローを警戒しきを止めたのだ。
(俺の力も分からずに襲ってきたのかよ? アホ過ぎるだろう! まぁ、だからこんな汚れ仕事をやらされているのだろうな)
そして襲撃者たちは分かって居なかった。
魔法使い相手にきを止めるって事は「的にして下さい」と言っているようなものだと。
シローは構わず『放電』を放ち先ずは後方の4人を無力化する。
殘るは林の中の2人だが、木が邪魔で『放電』はあまり効果がないので取り敢えず出て來るように警告をする。
「弓を持った者が居る事は分かっていますよ。出てきたらどうですか」
既に仲間の8人が無力化されているので林の中に潛む襲撃者たちは息を潛め逃げる算段をしていた。
「そうですか、大人しく投降したら苦しむ事はなかったのだけどね・・・ダークミスト」
森の中に魔力が注がれ黒い霧狀のものが現れる。
その黒い霧は支配エリアを徐々に増やして行き見える範囲の林を覆うと林の中から襲撃者が苦しみぐ聲が聞こえてきた。
林の中に息を潛めていた2人は口から涎を垂らし首やを押さえのた打ち回り苦しんでいる。
ダークミスト、その黒い霧にれるとその部分から毒素がに浸するのだ。
徐々に皮が黒く変し息苦しさと心臓が張り裂けそうな苦痛が襲う。
致死の毒ではないが、その痛みにより発狂して死に至る者もいる毒である。
下衆な攻撃と言う者も居るだろうが、最初に手を出したのは彼らの方であり、旗が悪いからと言って出てこない奴に容赦する必要はじない。
それにダークミストなら毒素はすぐに浄化され自然破壊しなくて済むのだ。
「ご主人様、私はこの者共の首を回収しますので、休憩していて下さい」
「いや、こいつらにはもう一働きしてもらうから」
シローは『隷屬の楔』を10人全員に打ち込む。
この『隷屬の楔』は対象を奴隷化する【暗黒魔法】だ。
通常の場合はレアスキルの【奴隷契約】による奴隷化が多いのだがスーパーレアスキルである【闇魔法】の『隷屬化』により奴隷とされる事もある。
しかし、シローは【闇魔法】の上位であるウルトラレアスキルである【暗黒魔法】の『隷屬の楔』を行使した。
これらは當然ながらレア度の高いほうが効力が高く、解呪系のスキルもより高位のものが必要となる。
つまりウルトラレアスキルである【暗黒魔法】の『隷屬の楔』を打ち込まれた襲撃者たちは『解呪』も簡単には行えないシローの命令でく駒となったのだ。
そしてシローが命じるのは、至極単純である。
「お前たちに俺を殺せと命じた者を探し出し、殺せ」
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