《異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】》病弱だってさ

「は、あんた、なんで」

「お、おはよう、勝鬨くん!」

會話が噛み合っていない以前に、誰だあんた。

昨日公園にいたは同學年だったらしく、さらに同じクラスだったらしく、教室に現れた。

俺の脳は、確かにこんながいなかったと訴えている。

ついでにいうと、空いている機すら無かった・・・・・・・・・・・・。

同意を求めようと訊いた先で不可解なことが判明してしまった。

「は、あの子が誰かって? あ、そっか。お前はまだ會ってなかったのか。が病弱でドクターストップかけられてたなんとか言ってここ5ヶ月くらいかな、休んでたんだよ。可いし清楚だし、非の打ち所ないよなー。所詮は高嶺の花だけど」

まくし立てた相津の言葉には違和だらけだ。

病弱設定?

ドクタースタップ?

機がないことはどう説明する。

何ヶ月いない時があったとしても戻ってくることが決定している以上、教科書道諸々は何かしら殘っていてしかるべきだ。

それなのにロッカーは一つ空いていたものの、何もっていなかったことを確認済み。

「ちょっと、廊下で話そう」

手首を摑んで連れ出す。

口笛や拍手の音が聞こえたが耳の手前でシャットアウト。

この朝禮と授業の間の時間はもう生徒は歩いていない。

階段の踴り場までくればそれはもう靜かなものだ。

「で、何した?」

「何をしたって?」

「しらばっくれる気か」

きょとんと目を瞬かせてきき返す彼しさに目を奪われないよう焦點をずらす。

人には要注意。

「あのクラスの生徒じゃないだろって言ってるんだ。いや、この學校の生徒かも怪しいな」

「……暫く休んでいたから知らないと思うけ」

「いやいや、んな噓くさい設定誰も信じないって」

無理矢理言葉を遮って詰め寄る。

「あんた、何もんだ?」

「………………。あとで、先生に、転生のために自己紹介をしていいかと掛け合ってみます」

言外に自分が何かしたと認めた。

「りょーかい。ま、ほどほどに仲良くしようぜ」

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