《異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】》口をらして
快晴の下、育祭は幕を開けた。
砂利の敷かれた校庭に並ぶ各人の椅子。
來賓やご高齢の方のためのテントがバタバタと音を立てている。
その音を掻き消すくらいの生徒の話し聲。
どれもこれも今日の日を楽しみにしてきたこと、興していることを伝えてくる。
「プログラム一番、二年徒競走に參加する生徒は指定の位置で待機してください」
放送委員のびやかな聲が響く。
応援団ではない俺は席で聲援を送ることにした。
力溫存しなきゃいけないほどなまっちゃいないつもりだが、あの龍生の力が未知數な以上、警戒を強めるに越したことはない。
自分のプログラムを取り出し、どういうパフォーマンスをするか作戦を練る。
ただ勝つだけでなくどのようにカッコ良くキメるかも重要ポイントだからな。
俺たち3年の全員參加の競技は三年徒競走と全學年リレーと……シークレット競技。
そのシークレット競技とらやの企畫書だけは俺が手伝う前に、もう先生に提出して許可をもらったということでどうしても見せてもらえなかった。
くっ、謎の競技を組み込みやがって!
どんなものが用意されていたとしても臨機応変に対処しなきゃいけない。
「やるぞ! 俺はやってやる、し遂げてやらあ!」
「何をするんです、お兄ちゃん?」
「おわっ!」
耳元で囁く艶のある聲に、慌てて耳を両手で抑えた。
「ふ、吹寄か……。びびらせんなよ」
「むう。そんな聲を出される覚えはありませんよ。そんな、お化け屋敷に行ってピエロ出てきたよおい、みたいな聲を出される覚えは」
「そんな聲を出した覚えもねー!」
くそ、どんどんギャグに導されてる気分だ。
というか、なんでこいつここにいるんだ?
ここ、3年の席なんだが……。
「お兄ちゃんの隣を陣取りに來たんですよ」
にっこりと無邪気を裝った笑顔を見せても俺は引っかからんぞ。
「そんな計算してませんよ」
「あ、ナチュラルに心読むのやめてくらはい」
ほんと、子には脳思考を読み取れる超能力があるのかも勘繰ってしまうぜ。
「で……白組に勝ち目はありそうですか?」
コソッとまた耳打ちしてくる。
だからその行を控えてしいと……言ってなかった。
なんか、いくらハーレムを夢見る男子としても、というかハーレムを夢見るような男子としてツラい。
何がって、察しろよ。
吹寄は頭の中で悶々とする俺を小突いて聞いているのかと尋ねた。
……俺はハーレムを作る男だ!
「ああ、お前が俺のハーレムにりたいって話だろ?」
「ーーーーはい?」
詰んだ。
〜*〜*〜*〜*〜
ぷしゅー。
力盡きました。
テストが全部いかんのですよ。
あいつらの存在があかんのです。
てわけで返卻はまだなので復活。
おお、フォローが増えてる!
と目を丸くしている今日この頃。
シークレット競技に何するか考えて來ます((
ではまた次回。
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