《異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】》ロリが落ち込んでしまったら……

「吹寄さーんっ! 頑張ってー!」

「スタイルいー!」

「応援するぜ!」

等々。

ライブ前で張してるアイドルの親衛隊か、というほどの熱気に突如包まれた校庭。

その聲援が向けられるのは生徒會會計であるスペードの1こと吹寄瑠姫である。

その地位に実績、ロリロリしい容姿も相まって、これまでに走った生徒とは比べにならないくらい人気があるようだ。

さっき、俺と話し込んで集合時間を守らなかった生徒會役員さまは、俺よりよっぽどハーレムに近い存在らしい。

龍生といい綴真といい吹寄といい……どうしてこー、生徒會の奴らってモテるのかね。

顔面偏差値は勿論9割9分必要だろうが、殘りの1分は生徒會所屬だから、ではないだろうか。

なら俺もっ、いやこき使われる未來が確定されるだけだ。

考察と否定を繰り返していると、

「何ボーっとしてんだよ! 吹寄さん走るぞ!」

嬉々として、スタートに備える吹寄をガン見する男子たちにし引いたのは緒だ。

この學校に通ってる奴ら全員ドルオタの素質持ってんじゃん、とか思ってないんだからね!

自分をキモいと再認識したところで乾いたピストル音が鳴った。

一番を疾走するのは、みんなの期待に応える、吹寄だ。

あの軽なは伊達ではなかったみたいだな。

と、その時。

定番と言っては言葉が悪いが、転けてしまったのだ。

「あっ!」

「いたっ」

観客から悲痛な聲が上がった。

ギリギリで手をついてを支え、立ち上がり走り出すも、結果はーー5人中、3位。

あの狀況から2人も抜いたと見るべきか、上に2人もいると見るべきか。

吹寄は深く俯き、このプログラム中に顔を上げることは無かった。

転ける前、一瞬俺に視線を送ったのが原因だと思うが……どうしたもんかね。

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