《異世界を追い出された俺は──元の世界でハーレム作りに勤しみます【凍結】》自己紹介好きだなお前ら()
笑顔をり付けた此奴は、俺が大罪人だと煽した奴でもある。
何なら俺は、元魔王より恨んでいたまであるのだ。
「おいおい。挨拶してるのにガン無視はないでしょうって。それともこの小石が挨拶ってことすか?」
「あ"あ? てめー誰に斷って口きいてんだ? 砕するぞ」
俺が口を開くよりはやく、言葉を飛ばしたのは龍生だった。
只の一般人とは思えないほど殺気を飛ばしまくる彼に、奴はより笑みを深くする。
「これはこれは。素晴らしく威勢のいい人さんだ。次のはコレですか?よくもまあ、ぬけぬけと手を出せるもんだ」
やばい。
ピンチだ。
今すぐに頭を落としたい。
気持ちばかりが先行して、すっげえ大変だ。
き出そうとする腳を、振りぬこうとする腕を、それを実行させようとする脳を押さえつけるのが。
ぬけぬけと、だって?
そりゃこっちの臺詞だボケ!
「私の名前はサファニーヤ・タイル・モリカルト。以後、お見知り置きを」
こんな靜かな全員が黙りこくった空間で、ぬけぬけと自己紹介する奴なんざお前くらいだ。
俺が今まで嗜んだラノベの中にもイケメンで格のいい奴は幾人か出てきたが、あんなもん噓っぱちだな。
此奴がいい証拠だ。
良いとこの坊ちゃんで頭もそこそこあって、イケメンでイケボでけがいい。
が、決定的に格が屑だ。
けがいいのを利用して、取っかえ引っ変え。
無駄に腕っ節もあったから尚タチが悪い。
勇者俺のパーティにまで潛り込んできて、最終的には邪魔な男俺を追い出した。
「召喚されたモリカルトさん、如何するのでしょう!?」
息を吹き返した語流がアナウンスを再開した。
ふむ、確かに。
俺が此奴を殺したいと思うのと、この競技の結果は全くの別だ。
どう行を起こすかによって俺がどうするかも決めるとしよう。
穏便に穏便に。
「取り敢えず、元勇者さん。あんたをあっちに連れ帰りますんで、大人しくしてくださいね」
「「あ"あ?」」
オラびっくらこいて口調が移っちまっただ。
「何ほざいてんだ。てめえ一人で帰んな。俺を巻き込むな」
「巻き込むなって言われてもねえ。ほら私も勇者パーティの一員ですので? から出た罪人を捕らえるのは使命というやつ」
「罪人だなんて! 黙って聞いていれば……っ。慈悲の心を持った勇者様になんてこと言うんですか!」
モリカルトの長ったらしくなりそうな臺詞を遮ったのは元魔王。
お前がなんてこと言うんだよ!
「何だこの……? 何処かで……っと。元魔王さんっすか!?」
おい、素が出てるぞ。
化けの皮ボロボロだぞ。
「丁度いいっすね。やっぱ常日頃良い行いしてるとこういうとこ得するってことか!」
大きく腕を広げたモリカルトは、空に5つの魔法陣を展開した。
ちっ。
めんどくせえストーリーにしやがって!
〜*〜*〜*〜*〜
まーた忘れそうな名前しやがって((
お久しぶりですまたサボったのは俺です……
テスト、あったんですほんとです。
こんなにサボったのにもかかわらず、文學作品日間ランキング1位だったようでっ。・゜・(ノД`)・゜・。
いつもお付き合いいただきありがとうございます!
辭めるつもりは無いので、これからも長々とお付き合いくださいませ。
ではまた次回。
ごきげんよう!
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