の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが》2話 小さな親切、大きな災難

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

忘れもしない、4月15日。いつも通り、理子と學校へ向かっている途中。なんとなく右を見た時、1人のがキョロキョロしながら地図を見て唸っていた。本當は通り過ぎようとしたんだが、これもなんとなく、親切に教えてやろうとしたのが大間違い。

「あのー、どうしたんですか?」

そう尋ねると、はこっちを向いた。

銀髪で、目がくりっとしている、どこか抜けてそうなじ。漢字二文字で表すと、「可憐」に當てはまりそうな人だった。

「あ、すみません。遠くから來たもので、この辺が全然分からなくて・・・。」

そう言いながら、地図を見せてくる。

その瞬間、呆気に取られた。なんでかって?

持っていた

地図が

上下逆だったんだよ!!!!

この瞬間、俺の中での印象が「抜けてそう」から「抜け落ちてる、っていうかただのアホ」に変わった。

「あの。」

「はい?」

「上下逆だぞ、それ。」

「・・・・・・・・・あっ!?」

こいつ・・・アホだ!マジモンのアホだ!

「すみません!!ありがとうございます!」

は俺にぺこりと頭を下げ、走り去った。

「何だったんだ、一・・・。」

変わったやつがいるもんである。その時、

「おーい、大和ー?何処ー?」

やべ、理子のこと、忘れてた。

このままじゃ・・・理子は完全に迷う!!

あいつは最強にして最悪の大の方向音癡なのだ。

この前も、一人でお使いに行こうとしたら、いつの間にか、スーパーの反対側の、街の端に居た、なんてこともあった。あの時は俺が偶然通りかかって、事なきを得たが・・・。

「ここだ、ここ。ごめんごめん。」

「もう、そこにいたの。てっきり、隣の市にでも行っちゃったのかと思ったじゃない。」

そんなのはお前くらいだ、という言葉を元でぐっと抑え、一言、「さ、行こうぜ」とだけ言っておいた。

學校に著き、席に座って用意をしていると、俺らの擔任の中守先生(人)が教室にってきた。

「今日は、皆にお知らせがあります!」

ざわ・・・ざわ・・・

「このクラスに転校生が來ました!」

ざわ・・・!?ざわ・・・!?

の子です!」

いやっふぅぅぅ!!!やったぜ!!ktkr!!

クラスのやじ共がうるさいが、無視。

それより、転校生?また、微妙なときに。

どんなやつなんだろうなー、とこの時は考えていた。

「さ、ってきて!」

先生の合図で転校生が教室にってきた。銀髪で、目がくりっとしていて・・・ん?

んん!?

「転校生の風上聖菜(かざかみせいな)です。よろしくお願いします。」

そう、俺たちの學校に転校してきたのは。

俺が道を教えた、あのアホであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    人が読んでいる<女の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください