の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが》6話 汚れちまったジャガイモに

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「ハレム同好會」なんてものが出來上がってしまったその日。もうひとつ、事件が起きた。授業中に。

學校にテロリストがってきた?

火事が起きて學校が焼けた?

いやいや、そんな大袈裟なことではない。まぁ、俺の中で、こいつら(理子、聖菜の2人。百合野さんはクラスが違う。)とやっていけるのか、と、とても不安になった出來事ではあるが。

それが起きたのは2時間目。家庭科の授業だった。うちのクラスでは、この時間、調理実習だった。

家庭科のBBAゲフンゲフン、おばちゃん先生が出張で居なかった。そのため、擔任の中守先生(人)がけ持つことになった。今回の実習で作るのは、「ポテトサラダ」。至って簡単なもので、作り方さえ見れば、どんなに料理が下手でも作れるようなやつなのだ。理子も料理は下手だが、きっと大丈夫だろう。そのはずだった。

そう、はずだったのだが・・・

うちの學校は、人はあまりいないのに、教室は他の學校より広いという、全くもってアンバランスなため、3人1組で料理を作ることになっている。

俺は運悪く、理子と聖菜と一緒になってしまった。なにもなけりゃいいが・・・。

先生の合図で、皆、作業に取り掛かった。もちろん、俺の班も取り掛かるのだが、なにかしでかしそうで怖い。

使うものと野菜を軽く水で洗った。

「じゃあ、俺は野菜切るから、皮むきとか頼む。」

「わかった!」「うん!」と言い、とりあえず、皮をむいてもらった。案外、聖菜は手際がよく、じゃがいもの皮むきもすぐに終わった。

「聖菜、上手いな。いつも作ってるのか?」

「お弁當はね。それ以外は基本お母さんかな。」

「へぇ・・・あ、むいたやつ、こっちに渡してもらえるか?」「うん、わかった。」

とりあえず、聖菜は大丈夫そうだ。問題は、

「うぅ・・・上手くむけない・・・。どうなってんのこれ!?」「相変わらずだな、お前は。」

小學生の頃からなにも変わってなかった。

ピーラーを上手く扱えてない。見ててこっちがハラハラする。

「大和!手伝って!このジャガイモ、言うことを聞かない!」「素直に上手くむけないって言え。」結局、半分以上俺がやった。

野菜も切り終わり、あとは潰して・・・と思っていたとき、理子と聖菜がこんなことをいってきやがった。

「大和!チョコレートれよう!その方が絶対味しいって!」「ダメです(ヤーマン)」

「大和くん!リュウグウノツカイれてもいい?」

「ダメです(ヤーマン)てか、なんちゅうもんをれようとしとんじゃお前は。」

2人とも、油斷も隙もなかった。ちょっと目を離したらこれだ。ついでに、聖菜はやっぱアホだった。

うるさい2人をなんとか制し、ジャガイモを潰して、あとはいろんな材と混ぜて、味をつけて・・・そんなも「「ここから先は私たちがやる!」」んか・・・な?

な!?

「何言っとんじゃお主らは。」突然の言葉に、思わず、変な言葉遣いになってしまった。

「だって、あんまりやってないし、殆ど大和がやってるじゃん。」「私たちも、役に立ちたいの!」

「いやでも・・・。」「「・・・。」」

「・・・はぁ、わーったよ!2人でやりな!俺は見てる!」

こう、言ってしまった。正直、めんどくなってきてたし、作り方見れば大丈夫だろう、それに、これを機會に、2人が仲良くなってくれれば、なんて甘ったるいことを考えてしまったための失態だった。「いいから、俺がやる。」って言えば良かった、と、本気で後悔することになるとは・・・。

しばらくすると、2人はきを止めた。どうやら、出來上がったようだ。2人が「「見なくて大丈夫だよ!ちゃんと作れるから!」」って言うため、(というか、そう言って、見せてくれなかったため)完形をみるのは初めてだ。

「出來たのか?ちゃんと出來たんだろうな?」

「出來たよ!市販のとはちょっと違うけど。」「うん、出來たよ。市販のとはちょっと違うけど。」

「市販のとはちょっと違うだ?何をしたんだお前・・・ら・・・・・・。」ボールのなかを見ながら俺はいった。

見た瞬間、衝撃が走った。

ポテトサラダが、黒かった。

・・・はは、きっと見間違いだ。目を閉じて、もう1回開ければ・・・。

黒かった。

「オイ、何をした。」

「だって、理子がチョコれようって言うから・・・!」

「聖菜だって、ノリノリでいれてたじゃん!墨!」

「おまえらアホかーーーーー!!!!」

もちろん、ポテトサラダは廃棄となった。ダークマターとは、まさにこのことだった。

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今回は同好會の話だと思った?殘念!同好會は次回!

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