の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが》25話 Let's go 勉強會

待ちに待った夏休み!

だが、遊んでる場合ではなかった。

今日は理子と約束していた、勉強會べんきょうかいの日。

9時に來てくれとのとこだったため、9時ギリギリで家を出て、理子の家のチャイムを鳴らした。當たり前だ。家が隣となりなんだから。

ピンホーン

と軽快けいかいな音がなり、中から理子のお母さんが出てきた。

「こんにちは、理子のお母さん」

「はいはい、こんにちは。理子から話は聞いているわ。上がってちょうだい。」

「はい。」

こうして2階へと上がり、理子の部屋の扉とびらをノックした。

コンコン

「はーい」

「理子、るぞー」

「おー大和。ちゃんと來たんだね。心かんしんかんしん。」

「そりゃあな。俺から頼たのんだんだし。」

「それもそっかwじゃあ、早速始めようか!」

「あぁ。」

「まずは國語かな。どの辺りがわからない?」

「ええと・・・。」

こんなじに3時間ほど勉強した。勉強風景?みても楽しくないだろ。

時刻は12時。理子のお母さんが作ってくれたおにぎりを頬張ほおばりながら、理子と俺は世間話せけんばなしをしていた。

「そう言えばなんだが」

「んぉ?」ムグムグ

「夏休み中、同好會でなんかやるのか?」

「ほひほん!まみもむ・・・むぇっ!?」ゲホゲホ

「お、おい大丈夫か・・・?ちゃんと飲み込んでから喋しゃべれよ・・・。」

麥茶のったコップを渡してやった。

「んくっ、んくっ・・・ぷはぁ。あー、危なかった・・・。」

「気をつけろよ、ほんとに・・・。」

「うん」 

「で?やるのか?」

「もちろん!なにをやろうかな~。プールとか、海とか・・・」

「花火とか。」

「いいね!なにか考えとくよ!あとで教えるね!」

「おう。楽しみだな。」

「そうだね!でも、まずは勉強だよ?」

「わーってる。んじゃ、ささっと食ってやるか。」

「んむ!」ムグムグムグムグ

「食いしん坊だなぁ・・・。」

やー、どうもどうも!理子ですよ~。

ちょっとの間、大和に変わって私がお送りするよ~!

今日、ヤマトと勉強してたら、どれだけ大和がおバカなのか、分かっちゃってね・・・。その模様を教えるよ!

それは日本史の勉強をしていた時だったんだけど、まずは大和がどれだけ出來るか、簡単なテストをしたんだ。

「日本史~」

「今回はし自信があるぜ。」

「おっ、それじゃ期待していいかな?」

「あぁ。」

「じゃあ問1。江戸時代えどじだいに自分で測量そくりょうして、日本地図にほんちずを作った人は?」

簡単かんたんだね。答えは伊能忠敬いのうただたか。流石に大和もわかるでしょ。

「杉田玄白すぎたげんぱく」

「なんでや!!」

「うおっ。理子、今日は一段とキャラ崩壊ほうかいしてるな。」

「メタはよろしい!なんでそっちと間違える!」

「さぁ・・・。」

「さぁ、じゃないでしょ!?あんたが答えたんだろうが!」

「す、すまん。許してくれ・・・。」

「はぁ、まぁいいわ。それじゃ問2」

まさか、1問目から間違まちがえるとは・・・。

「明治めいじに作られた、當時とうじ5厘りんで売られたパンは?」

答えはあんぱん。味おいしいよね。

「フライパン」

「食べられないパァァァァン!!」

「どうしたんだよ理子。」

「どうしたもこうしたもない!なんでフライパンにした!せめて、メロンパンにしろ!答えはあんぱんだけど!!」

「お、おう・・・」

「もういい!問3!!」

どうせまた間違えるんでしょ!!どうせ!!

「第一次世界大戦だいいちじせかいたいせんの時の日本の総理大臣そうりだいじんは!」

分からないだろうね!答えは大隈重信おおくましげのぶ!

「大隈重信」

「ふぉぉぉぉ・・・お?」

あれ・・・當たった?

「な、なんで分かったの?さっきまでダメダメだったのに。」

「忘れたのか?俺は第一次世界大戦からは得意だぜ!」

「世界史だけじゃなかったのね・・・」

「おう。」

頭がいいのか悪いのか・・・。大きなため息をついてしまった。

なんか理子が大きなため息をついたぞ?そんなに俺が正解したのがおかしいのかよ・・・。

そのまま勉強をして、家に帰る俺なのだった。

伊能忠敬と杉田玄白を間違えたのは、作者の実話です。

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