《DREAM RIDE》1:小さな

「お兄ちゃん學校行ってくるねー。」

毎朝妹の瑠夏ルカに聲をかけられて1日が始まる。

宮木晴矢ミヤキハルヤ。18歳フリーター。

高校三年生の年齢だが去年単位が足りず留年。

そのまま中退している。

これといってすることもなければバイトもしていない。

正直今の自分がけなくなっているがどう改善できるのかもわからず一年が経過した。

どこで道を踏み外したのだろう…。

毎日そのようなことを考えているが、理由は明確に分かっている。

俺は小學生の頃から野球をしていて世代別の選抜チームにも何度も選ばれていたため、將來はプロ野球選手一本でしか考えていなかった。

それだけ當時は自信があったんだと思う。

そして転機は中學三年生の春。

紅白戦で、セカンドへのスライディングで、チームメートの足を故障させてしまった。

勿論試合中の事故には過ぎないが、その當時は自分自深く反省していたがチームメートや父兄から故意ではないかという批判があり監督が暫く練習には來ないようにと言われそれから1ヶ月ほど練習には行かなかった。

故意と言われたのには理由がありその日怪我をさせたチームメートと試合前にチーム方針で言い爭いになっていたのが原因らしい。

そして俺は1ヶ月後チームの練習に顔を出した。

その日は休憩前の晝に練習場に著いたが、そこには何事もなかったかのように活気溢れる練習風景があった。

今思えば、俺がその日から復帰することを知ってりやすい空気を作ってくれていたんだと思う。

でもおれはその空気に溫度差をじもうこのチームではやれないと思ってしまった。

俺「母さん。おれ野球辭めるよ。」

俺の家族は理由を知っていた為、止める事もなくそのままチームを辭めた。

高校の特待生の打診が何校かあった俺は一年間自主練習をして高校野球をするつもりだった。

だがそんな甘い考えが通るわけもなく今まで、野球一筋で練習を続けていた俺に遊ぶ時間ができ、次第に野球の事は忘れていた。

そして中學三年の冬。(続)

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