《男比がおかしい世界に飛ばされました》カジノ

「ッ!はい、了解しました。お買い上げ、ありがとうございました!またのご利用をお待ちしております!」

オレンジカードを出したため、店員は揺していたが、すぐに平常心を取り戻して対応していた。

「そうだ、カジノに行ってみたいんだが、いいか?」

カジノがあると聞いたら、行かない手はないだろう。幸い、金は余っている。ここでもっと増やしてやろう。負けそうになったらイカサマしてやる。

「はい、良いですよ。ただし、使っていいのは100萬円までです。いいですか?」

「あぁ、それだけあれば10倍にはできるだろう。じゃあ行くぞ」

カジノには定番のスロット、ルーレット、ブラックジャックなんかもあった。俺はルーレットを選択し、まずはじめに100ドルチップを5枚黒の8に賭けた。

「No more betノーモアベット!それでは、はじめます。Ready Go!」

どちらの國籍を言っても通じるくらい、流暢な英語と日本語だった。

ルーレットが回り始め、ディーラーがボールを転がす。段々と勢いが落ちて行き、徐々に徐々に黒の8に近づいて行く。

コロン

と、ちょうど黒の8にった。った瞬間に周りで見ていたギャラリーが歓聲を上げた。ちなみに、ここに居るのは全員男だけだ。もちろん、は出止で、ってきた場合即殺される。

「おい、にぃちゃん!すげぇな!一點賭けで當たったやつ初めてみたぞ!」

とてもガタイの良い、30後半ぐらいの男が話しかけてきた。そして、俺に顔を近づけ、こそっと耳打ちしてきた。

「だがな、にぃちゃん。ここのカジノははじめの方だけ勝たして、ちょっとましたら回収し始めるから気ぃつけろよ」

そう言って、すぐに去っていった。

ちなみに、一點賭けで返ってくる賭け金は36倍。つまり、100ドル賭けた為、3600ドルになって返ってきた。日本円に直すと、約36萬。サラリーマンの初任給の1.5倍くらいが數分にして稼げたのだ。

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