《最弱になりすました最強》マギクとの完全決著

「そろそろ決著をつけようか」

芽彩めあやをマギクから遠ざけるとアマノトは剣を構えた。

『よくも、やって、くれたなぁッ!』

マギクが激怒してこちらに向かってくる。

「戦いで重要なのは冷靜さを失わないことだぜ」

(お前もたまに冷靜じゃなくなるけどな)

(うるせ)

夜魔聖帝オベリオン【大剣ハイブレードモード】」

「弓」の文字が「大」に変わり引き金と片翼が鍔に戻り、持ち手が柄へと真っ直ぐになり、銃びた。そして真ん中には闇のエネルギーが出てき、剣へと変わってゆく。 

「幻一刀げんじゅついっとう閃せんの亟ごく【瞬電しゅんでん】」

向かってきたマギクに目にも留まらぬ速さで斬りつける。

『ぐっ……』

マギクがよろける。

『このやろぉ!』

力任せに拳を振るうマギク。

アマノトはそれを紙一重で避けている。

『くそっ、なぜ當たらない!?』

「だから、言ったろ冷靜さを失っちゃダメだと」

次々と休むことなく斬りつけるアマノト。

「幻一刀  永えいの亟【不生ふき】」

不生はアマノトの力が続く限りまたは敵が力盡きるまで永遠に続く技だ。

マギクは何も出來ないまま次々に斬られていく。自己回復が間に合わないくらい速く、鋭かった。

『ぬぉうッ!』

マギクが力を振り絞り闇のエネルギーを周囲に拡散させる。

「おっ、と」

アマノトがそれに気づき、遠のく。

攻撃が止まったのでマギクは空へと飛ぶ。

『これで終わりにしてやる』

マギクの目が赤く輝く。

両手を前に出して魔法陣を描く。

『極魔法きょくまほう【死の黒弾デス・ブラックネス】ッ!!』

魔法陣から黒い極大の弾丸が現れた。それは先が尖っていて、黒い炎に包まれていた。

『この魔法はれたもの全てを塵も殘さず消し去るんだ!!』

マギクが高笑いしながら言う。

『これで終わりだ!死ねッ!!』

そう言うと死の弾丸デス・ブラックネスがアマノトに迫る。

『ハハッ、これで貴様も終わりだなぁ?天生神扇あもうかおうぎ!!』

そう言ってアマノトのほうを見るとそこにはこちらに剣を向けるアマノトの姿があった。

『あきらめたのか?』

●●●

マギクが死の弾丸を出したときアマノトは神扇と話していた。

(あれはやばいやつだ )

(どういうことだ?)

(極魔法は現代で使われる最強の魔法の一部だ。その威力は街一つは簡単に吹き飛ぶ)

(相殺しなきゃだめか……)

(ああ、……できるか?)

(ちょいと厳しいな)

(正面突破以外有り得ないな)

(なん、だと?)

(あの技・・・で貫通させるんだよ)

(あれ・・か)

(ああ、そのまま本─マギクを倒せば消えるはずだ)

(OK、分かった)

話し終わったアマノトは腕を水平にして死の弾丸に剣を向ける。夜魔聖帝リベリオンを橫ではなく縦にしている。

足と腰に力をれ、溜めをつくる。

アマノトのが魔力のによって覆われる。

死の弾丸がすぐそこまで迫る。

「幻一刀奧義【刺突牙しとつが】!」

アマノトが死の弾丸へと飛び込む。

アマノトのが剣人一けんじんいったいとなって一本の柱となる。

それはまるで暗黒を打ち払う希の柱のようだった。

「はぁぁぁぁっ!!」

死の弾丸のちょうど真ん中を貫いたアマノトは勢いが収まることなくマギクへとそのまま向かう。

『うぉぉぉぉっ!!』

さすがは元10位なだけあって反応は早かった。

マギクが拳に闇のエネルギーを纏わせ毆ろうとしてくる。だが、リーチが足りない。

二人が近づいた。

『ぐふっ…』

勝ったのはアマノトだった。夜魔聖帝オベリオンが半ばまで刺さり、見るからに致命傷だった。

マギクの拳はアマノトの顔スレスレで止まっていた。もうし遅ければ危なかったところである。

夜魔聖帝オベリオンを抜くとマギクが落下する。

「俺の勝ちだな」

アマノトはそう言って下へ降りる。

作者からのあとがき

決著は著きましたねー。次は平和な話なのかな?

文章が読みにくかったり、誤字字等があれば遠慮なく言ってください!頑張って直します!これからもよろしくお願いします!!

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