《最弱になりすました最強》暗殺者

久々の更新です

夜の街カルラ

そこには今日も見えないところで悪いことが起きている。

「……見つからなかったか」

「ああ、慎重に警戒しながら來たから大丈夫だ」

待っていた男は葉巻を吸っていて帽子とサングラスで顔が見えない。キャリアケースを持ってきた男は中年のオヤジでそわそわしていた。

「……本當に大丈夫なんだろーな?」

「ああ、俺は噓はつかない……それよりも中は無事か?」

サングラスをかけた男がキャリアケースを貰い中を見ようとするとどこからか聲がした。

「まちやがれ」

「「っ!」」

二人がきょろきょろと辺りを見渡すが誰もいない。

「ここだよ、ここ」

そう言いながら姿を現わす。黒いマントと黒いフードにを著ており、顔はわからないが聲のじからして男。

「お、お前はなんだっ」

中年のオヤジが聲を震わせて聞いてくる。

「それはこっちのセリフだぜー。……てめぇらこそなにしてんだ」

「ひっ」

オヤジは逃げ出そうとするがサングラスをかけた男に捕まる。

「お、おい放せ!」

「……なんでバレてやがる」

「そ、それは……」

「ま、お前に用はなくなった。おさらばだ」

「え?どういう……」

オヤジが言い終わる前にバンと音がした。その數秒後、オヤジは地面に落ちた。サングラスの男の手には銃がある。

「お前はこの街で噂されている暗殺者だな」

「ひゅー、知っているのかい」

「こういった仕事をしていると耳にってくるんでね」

「なるほど、なるほど。知っているのなら話が早い。俺は雨之音よろしくな」

「・・・・・」

「まあ、答えてくれねぇか」

「俺は貴様を消すだけだ」

「怖いねぇ、……俺も消されたくないんで抵抗はするぜ」

「言ってろ」

サングラスの男は駆け出した。銃を二発撃ってくる。アマノトはそれを軽く避ける。その間にサングラスの男はあと二、三メートルまで迫っていた。サングラスの男がポケットから短剣を取り出して斬りつけてくる。アマノトは大きく後ろへ下がった。下がると同時に銃を撃ってくる。

「ちっ」

アマノトはそれを屈んで避ける。そしてサングラスの男に近づこうと駆け出す。サングラスの男は銃を撃ちまくるが當たらない。アマノトが蹴りを放つとサングラスの男は両腕でガードしたが大きく後ろへ下げされた。

「……貴様は魔法士か」

「バレたか」

「銃弾が変な方向に進んだからな。恐らくは風の魔法だろう」

「そういうあんたは魔道士だろ?」

「・・・・・」

「沈黙は肯定とみなすぜ」

「……何故わかった」

「教えてやんねーよ」

「……バレたなら仕方ない。確実に消そうとしよう」

そう言ったサングラスの男が消えた。その男はアマノトの後ろへ行き蹴りを放つ。だがアマノトは後ろを見ずにその足を摑んだ。

「なっ……」

サングラスの男が初めて驚きの聲を上げた。

アマノトがそのまま放り投げる。壁に叩きつけられた男はけなくなった。

「ぐっ……」

アマノトが男に近づく。

「……なぜ、あの攻撃が分かった?」

「目、だよ目」

「目?」

サングラスの男がアマノトの目を見ると妖しく輝いていた。

「そ、それはまさか……」

「知っているのか、あんた知りだね」

「その瞳は【輝眼】!」

「そう、あらゆるものを見通すものだ」

「その力は魔道士しか使えないはず、それも數人しか。魔法士の貴様がなぜ」

「答えると思っているのか?」

「・・・・・」

「お喋りはここまでにしてさっさと片付けるか」

アマノトはそう言って夜魔聖帝を出す。

「……その神聖さと禍々しさをじる剣を見るのは初めてだ」

「そうかい」

アマノトが夜魔聖帝を振るうとその男だけが消えた。

「今日の仕事は終わりだ」

アマノトは踵を返して去っていく。

●●●

「さすがだわ」

先ほどアマノトが戦っていた近くの建の屋上から黒いローブを著たが楽しげに笑っている。

「會うのが楽しみだわ。ふふふ……」

そう言っては夜の街に消えた。

の日々はもうすぐだった。

作者からのあとがき

いやー、隨分久々です。次のことがまだ考えの途中なんでとりあえず神扇の日常を書きました。みなさんが暗殺者だと忘れないように書いたかも

次回の更新はまだまだ先なので楽しみにのんびり待っていてください。

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