《最弱になりすました最強》華咲芽彩(かさきめあや)①
私の世界は心ついた時からずっと暗かった。真っ暗で先が分からない。周りには自分以外いなく、とにかく前に進むしかなかった。
いつだっただろうか。私が暗い世界でを見たのは。たしか……
●●●
「華咲芽彩かさきめあやに會いたい?」
「うん」
「どうしてまたそんなことを……」
「なんか會ってみたくて」
「會ってみたくてって、はぁ……」
「どうしたの千莉ちりさん、ため息なんかついて」
「なんでもないわよ。まあ、神扇かおうぎくんがそう言うなら合わせてもいいけど……気をつけてね」
「?、なにを」
「行ってみたら分かるわ。はい、これ」
そう言って千莉さんはどっかに行ってしまった。僕に地図が描かれた紙を殘して。
この學園には普通の校舎以外に地下牢や訓練所、生徒が住む寮舎などがあるがそのなかでも特別な建がある。それは育館の裏側にある置小屋だ。
「ほんとにここに居るのか?」
渡された地図に描かれていた場所に著いた神扇は疑問に思った。目の前の置小屋は今にも倒れそうなじだった。
「と、とにかくるしかない!」
神扇は扉に手を掛け開ける。
「し、失禮しま……すっ!?」
置小屋の中はとても部屋らしかった。外からの見た目とは雲泥の差だった。
「…………」
中と外のギャップに驚いていた神扇だが不意に聲が聞こえた。
「だ、だれ……?」
聲が聞こえたほうを向くとそこには一人のがいた。多分華咲芽彩ちゃんだろう。聲が震えているだけでなく、自もし震えていた。
「あ、ぼ、僕は天生あもう神扇って言って……」
「あも、うかお、うぎ……」
芽彩ちゃんは僕の名前を聞いたあと、しばらく考え事をするように黙った。
「えっと……」
僕はどうすればいいか分からず、そのまま突っ立っていた。
「んっ」
突然芽彩ちゃんが顔を上げて家?の奧に消えていった。
「これは、ってもいい、のかな?」
(いいんじゃね)
アマノトにも許可?を得たのでることにした。
しばらくすると芽彩ちゃんが姿を現した。こちらに歩いてくる途中なにかにつまづいたのか倒れかけた。それを見た神扇はすぐにを支えた。
「っ……」
「!!!」
二人の顔が至近距離で近づき、お互い直した。芽彩にいたっては顔が赤く、目は泳いでいてかなりパニックになっている。
(はやく離してやれよー)
アマノトがからかいがてらに言うと神扇はハッとして芽彩を離した。
「ご、ごめん」
「……(フルフル)」
僕が謝ると芽彩ちゃんは首を小さく左右に振った。怒ってないみたいだ。でも、まだ顔が赤いような……?
芽彩ちゃんはベッドに座って自分の橫をポンポンと叩く。
(座れってことかな) 
神扇は芽彩の橫に座った。
「……むかし」
小さい聲だが、確かに聞こえた芽彩の聲はき通るように綺麗だった。12歳とは思えない聲だと思った。
作者からのあとがき
めっちゃ遅くなりました。すいません!これからは週一ペースで書けたらと思って頑張っていきます!!
「雨と一緒にの子が降ってきた!?」が完結しました。詳しいことはそっちの作品に書いているのでよろしくお願いします。ありがとうございました。
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