そのき通った聲で続ける。

「むかし……わたしは闇の中にいた」

「闇？」

神扇かおうぎが聞き返すと芽彩はこくりと頷き再度口を開く。

●●●

芽彩は小さな村で生まれた普通のの子だった。最初は。

普通ではないと自覚したのは6歳のときだった。

芽彩は一人で遊んでいたら魔に出會った。が大きく、目がギラギラとしていて、い芽彩は足が震え、もちをついた。

その魔がこちらに気づき向かってきた。芽彩は逃げ出そうとしたが、がいうことをきかなかった。魔が襲ってきた。その瞬間芽彩は目を瞑り死ぬんだと予した。だが 、芽彩は生きていた。不思議に思って目を開けるとそこには魔が前に行くことが出來ず、何度も見えないなにか・・・にぶつかっていた。

芽彩はそれを黙って見ているしかなかった。やがて諦めたのかどこかに行ってしまった魔に芽彩は安心した。そしてそのまま家に帰った。

家に帰った芽彩は両親になにも言わず、黙っていた。なぜなら気味悪がられたりしそうだったからだ。

それから4年後、芽彩の人生が変わる出來事が起きた。芽彩の村に魔の大群が襲ってきたのである。

村人たちはパニックに陥り逃げう。芽彩は無意識に魔法を発していた。村全が守られるように見えない壁が村の周りにでき、魔達はってこれなかった。これを見た村人たちは驚き、一斉に芽彩を見た。このとき芽彩は知らなかった。魔法を使うとがる・・・・ということに。

芽彩を見たある村人が「ば、バケモノ……」と呟いた。そこからは伝染病のように瞬く間に広がり、村人みんな、両親も含めて「化けはどっかいけ！」と繰り返した。そのとき芽彩の世界が暗く染まった。

自分が信じていたのはなんだったのか、自分が守りたかったのはなんなのか、失意に沈む芽彩を村人は何度も同じことを言う。そんなとき芽彩の目の前に妙齢のが近づいてきた。

そのは芽彩にこう言った。「私のところにこないか？」と。芽彩はそれに頷いたかは記憶が曖昧だが多分行く、と言ったのだろう。

こうしてわたしは普通のではなくなった。

●●●

「……そんなことが」

話を聞く限り酷い扱いだ。助けてもらったのに化け扱いだなんて。

「……そんな、のはもう、へい、き」

「そうなの？」

「（こくこく）」

「出會っ、た、はここの、理事、長」

「えっ、そうなの！？」

「（こくこく）」

「そし、てこの出會、いがわたしのひと、つ目の」

「一つ目の？」

「そ、う」

「じゃあ、二つ目は？」

聞くと芽彩がじーっとこっちを見続けてきた。

「な、なに？」

「なん、でもな、い」

芽彩はそのまま続けた。

「この學、園に來て、わたしは二、つ目の、太を見つけた」

おまけss「話の途中」

話の最中

「へぇー」

「（こくこく）」

「そうなんだ」

「（こくこく）」

（か、可い……！頭でたい……！！）

本能がくすぐられていた。