《最弱になりすました最強》神扇vs芽彩 3

「そ、の口調、は」 

「ん?俺を知ってんのか」

「忘れ、るわけ、ない」

芽彩は毆るのをやめ、距離を置いた。

「仕切り直しか……なら斬っとくか」

神扇…いやアマノトが足にくっついているものに目を向けた。

「聖と魔、相反する力よ、今ここにひとつとなりて顕現せよ【夜魔聖帝オベリオン】!」

アマノトの手に一振りの剣が現れる。刀がなにもかも浄化するような輝きを放っているが、その刀の真ん中には闇よりも深いをした黒い刀があった。それは刀というよりもエネルギーの塊のようにバチバチとスパークを立てていた。

「っ、その剣は、あのときの……」

夜魔聖帝を足についているものにれさせるとそれは消滅した。

「なっ……!」

芽彩はその景を見せられて絶句した。

「おいおい、そんな驚くなよ。もっと凄いのを見せてやるからよ」

「くっ……」

芽彩はこれ以上なにもさせまいとアマノトに近づく。拳を振るうが當たらない。どこに來るのか分かっているかのように避けられる。

「こ、の……さっさと、たお、れてっ」

芽彩は當たらないことに焦りをじて無我夢中で毆り続けた。

「だめだぜ、そんな無闇に毆ったら。敵を見失うぞ?」

芽彩の後ろから聲が聞こえた。芽彩が振り向いてもそこには誰もいない。

「今度はこっちだ」

橫から聲が聞こえる。だが、振り向いてもいない。

「ど、こ?」

「そろそろこの結界壊させてもらうぜ」

アマノトはそう言い、芽彩の目の前に姿を表す。そして夜魔聖帝オベリオンを掲げた。

「聖なる力よ、この黒き世界を浄化せよ!」

夜魔聖帝オベリオンが眩しいほどに輝くと芽彩が創った黒霧の檻が消え去った。

「な、んで……」

今まで一度も壊されたことがなかった黒霧の檻が壊されたことにより、芽彩は完全に戦意を失った。

「どうする、まだ戦うか?」

「もう、いい……」

「もっと大きな聲で言わないと分かんねぇなぁ」

(お、おい!やりすぎだって!!)

(これぐらい、いいじゃねぇか)

(ダメなものはだめ。早く替わって)

(ちっ、分かったよ)

「ギ、ギブアップするっ」

アマノトから神扇に替わったときに芽彩はギブアップを言っていた。

「だ、大丈夫?芽彩ちゃん」

神扇が駆け寄ると芽彩は抱きついてきた。

「うわっ、ど、どうしたの?芽彩ちゃん」

「こ、わかった……」

「あー、その、ごめんね」

神扇が芽彩の頭をでながら謝る。

「ん、いい」

「そっか」

神扇は芽彩をお姫様抱っこして小屋まで送った。

作者からのあとがき(久々)

また、長い間書けなくてすみませんでした!

今回で芽彩との対決は終わりです。今度は平穏な日々になるかなー。

そして、神扇が使う剣の名前をリベリオンからオベリオンに変更しました。最初はオベリオンだったんですがリベリオンになっちゃってたんでオベリオンにしました。他にも指摘されたところを直したので、これからもご指摘お願いします!

次は早く書きます!

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