《異能があれば幸せとか言ったヤツ誰ですか??》逸出

そして月日が流れ、コウジがホワイトルームに室してから三週間が経ったその日、コウジはいつものようにトレーニングに勵んでいた。

すると突然、天井から気な音楽とファンファーレの音が響いた。

「え?なになに?急に」

コウジが突然の音楽に戸っていると、部屋の扉が開いた。扉の向こうには、浜曷とヒカリが立っていた。

「本日でホワイトルームでの生活が終了しました。三週間間お疲れ様でした」

コウジは一瞬何を言っているか理解できていなかった。

「………………あ、もう三週間経ったの!?」

コウジはホワイトルームでの生活に慣れてしまい、三週間後にここを出ることを忘れてしまっていた。また、トレーニングと勉學に勤しみすぎて、日付の覚が完全に失われてしまっていた。

「ここでの生活は完全に自由になるので、殆どの生徒が墮落してしまうのですが、あなたのように規則正しい生活を送る生徒は非常に稀です。ましてや、毎日勉強とトレーニングに勵むの非常に良いことです」

浜曷に褒められ、コウジはし照れた。

「まあ、アンタにしてはよく頑張ったんじゃない?生活が真面目すぎてちょっと引いたけど」

城嶺が自分を褒めたと思ったら、また貶された。一どうしたら褒めてくれるのだろうか。謎である。

「それでは、これからクラス分けのためにあることを行うのですが、まだいくつかやることが殘っているので、塚田さんにはその準備をしていただく必要があります」

「やること?」

どうやらすんなり教室にはれないようだ。

「まず、これから塚田さんの『心華(しんか)』を決めます」

「しんか……?」

「城嶺さんの首にチョーカーのようなものが付いていますよね?」

浜曷は城嶺の首を指差しながら言った。

「このチョーカーは『アテスター』と呼ばれる、能力の暴走を抑えるものですが、この正面部分には、『心華』という花がデザインされています」

「イメージカラーならぬイメージフラワーだと思ってもらって大丈夫よ」

ヒカリがそう付け加える。

「そして、この花を決めるためにこれから植室へ行きます」

そんな部屋もあったのか。と、コウジは驚いた。

コウジは學園の制服を渡され、それに著替えると、植室へ案された。

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