《異能があれば幸せとか言ったヤツ誰ですか??》火蓋
決闘場の正反対にある二つのゲートから、互いを睨み合いながら二人は場した。
あと數歩で互いがぶつかるというところで、の向きを九十度変え、観客席の椅子に腰掛けた學園長へ禮をする。
改めて見ると、大量の観衆である。五百はあったはずの観客席には隙間なく人が腰掛けている。すると、
「これより、転生・塚田コウジ対SSランク・城嶺ヒカリの決闘を執り行います」
學園長の隣で直立している浜曷が、毅然とした聲でそう言った。
同時に観客達が一斉に湧き上がる。どうやら決闘は、観戦する生徒たちも、期待をに來ているらしい。
「それでは、改めてルールの確認をします」
俺とヒカリを互に見やりながら、浜曷が聲を張る。
「今回の決闘は、固有武、能力の使用を許可した一対一の決闘です。勝敗は、アテスターを先に破壊されるか戦闘を続行不能になった方の負けです。また、塚田コウジは所屬クラスがないので城嶺ヒカリは一切のリスクを負いません。以上でよろしいですね?」
Advertisement
浜曷は俺とヒカリに確認を仰ぐように視線を向ける。そして、2人は頷く。
「それでは両者、所定の位置についてください」
その言葉を合図に、俺とヒカリは背中を向けて場ゲートへ向かうように歩みを進める。數十歩ほど歩いたところで足を止め、振り返る。
「本會場は半徑100メートルの球狀に特殊障壁が張られているため、銃火などの流れ弾が観客にあたる心配は一切ありません。存分に技と能力を発揮してください」
俺には、浜曷がヒカリに対し、暗に「手加減するな」と言っているようにもじた。
「ところで、アンタの固有武って一なんなの?」
城嶺が自の太ももに裝著されたガンホルダーを小突きながら問うてくる。
「それは…………コレだよ」
俺はブレザーのポケットにれていたそれを、ヒカリに見えるように取り出した。その武を目にしたヒカリは驚いたような顔をしていたが、やがてその表は呆れのようなへと変わった。
「そんな好きな武、選ぶ人なんていないと思ってたわ」
「そっちの覚と憶測だけで事を決めつけるなよ。俺はこの武、中々いいと思うけどな」
俺には俺なりの考えがあってこの武にした。故に、後悔も文句もない。だが、一つ嘆くことがあるとするなら、ヒカリよりも圧倒的にリーチが短くなることだろうか。
「アタシはいいなんて微塵も思わないわね。刀やナイフならまだしも…………ナックルダスターなんて」
ナックルダスター、通稱メリケンサック。拳による攻撃の強化に用いられる武であり、皮越しの骨ではなく剝き出しの金屬によってダメージを與えられるため、拳による攻撃の威力を大幅に上げられるのだ。
加えて、俺の能力の都合上、両手の空く武である方が都合がいい。戦とも悩んだが、戦は初心者が扱うには難易度が高すぎる投擲武であると思い、この武にしたのだ。
「まあ、アンタがどんな武を選んでいたとしても、私が勝つのは決まっているからいいんだけどね」
ヒカリは自信満々といったじに、俺にそう言ってきた。
「隨分と勝てる気満々みたいだけど、お前、『自信』と『自惚れ』を履き違えてるんじゃないのか?勝つのは俺だ」
勝ち気なヒカリに宣戦布告する。向こうはこちらを睨んでいるが、無論コレも戦略のうちである。ヒカリを挑発し、俺の程。つまり、両手でれられる範囲に近づければ、俺の勝率は飛躍的に上がる。
「なに?アンタがアタシに勝てるとでも?自惚れてんのはそっちの方ね。それに、今アタシのこと『お前』って言ったでしょ。人でもない人間に『お前』って呼ばれると、腹立つのよね。しは手加減しようかと思ったけど、やめた。全力最短で潰してやる」
この反応は計算外だった。
どうやらヒカリにお前という呼び方はご法度だったようだ。今までよりも更に視線をきつくしてこちらを睨みつけている。
特に、俺のを。
「お前には悪いが勝たせてもらう」
だが、俺はそれでもお前という呼び方をやめなかった。ひょっとしたらこの決闘場から生きて帰れないかもしれない。だが、こちらも弱気にはなれない。
戦う以上勝ちたいのは誰でも同じであるし、この決闘の結果でランクが高ければ、今後の學園生活において楽できるのは間違いない。そして、俺の能力は使い方さえ誤らなければ無敵とも言える能力である。だが問題なのは、相手の能力について容はおろか推測さえもついていないことである。どれだけ短時間で相手の能力を見抜けるかが今回の勝敗を分ける要因となるだろう。
「それでは両者、準備はよろしいですか?」
見かねた浜曷が決闘開始の合図を出すための確認をする。
「はい、問題ないです」
「ええ、いつでもどうぞ」
俺たち二人は互いに睨み合いながら同時に返事をした。
「では。決闘…………………開始ッ!!!!!」
【書籍化】陰キャだった俺の青春リベンジ 天使すぎるあの娘と歩むReライフ
【第6回カクヨムWeb小説コンテストラブコメ部門大賞を受賞!】 (舊題:陰キャな人生を後悔しながら死んだブラック企業勤務の俺(30)が高校時代からやり直し!社畜力で青春リベンジして天使すぎるあの娘に今度こそ好きだと告げる!) 俺(30)は灰色の青春を過ごし、社畜生活の末に身體がボロボロになって死んだ。 だが目が覚めると俺は高校時代に時間遡行しており、全てをやり直す機會が與えられた。 この胸に宿る狂おしい人生の後悔、そしてブラック漬けで培った社畜力。 これらを原動力に青春にリベンジして、あの頃憧れ続けた少女に君が好きだと告げる……! ※現実世界戀愛日間ランキング1位!(20/12/20) ※現実世界戀愛週間ランキング1位!(20/12/22) ※現実世界戀愛月間ランキング1位!(21/1/4)
8 145【書籍化】物語完結後の世界線で「やっぱり君を聖女にする」と神様から告げられた悪役令嬢の華麗なる大逆転劇
転生も巻き戻りもせずに大逆転を遂げる悪役令嬢の物語。 婚約者だった皇太子とその浮気相手の聖女に斷罪されたイリス・タランチュランは、処刑を目前にして牢獄の中で夢を見た。夢の中でイリスはこの物語の神だと名乗るウサギに出會う。ウサギは聖女であるヒロインへの不満から、イリスに向けて「やっぱり君を聖女にする」と言い出した。目が覚めると、イリスの瞳は聖女の証であるルビー眼に変わっていた。同時刻、神殿の大神官の元には有り得ない衝撃的な神託が下り、知らせを聞いた皇帝は愕然とする。自分を陥れた元婚約者とヒロイン、そしてその周囲の人々へ復讐を誓うイリスは、神に與えられたこの設定を存分に利用するのだった。 ※お陰様で書籍化が決定いたしました。詳細は後日ご報告致します!
8 155【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】
※書籍&コミカライズ決定しました!書籍第1巻は8/10発売、コミカライズ第1巻は10/15発売です! ※ニコニコ靜畫でお気に入り登録數が16000を突破しました(10/10時點)! ※キミラノ注目新文蕓ランキングで週間5位(8/17時點)、月間15位(8/19時點)に入りました! ある日、月坂秋人が帰宅すると、そこには三人の死體が転がっていた。秋人には全く身に覚えがなかったが、検察官の悪質な取り調べにより三人を殺した犯人にされてしまい、死刑となった。 その後、秋人は“支配人”を名乗る女の子の力によって“仮転生”という形で蘇り、転生杯と呼ばれる100人によるバトルロイヤルの參加者の1人に選ばれる。その転生杯で最後まで勝ち殘った者は、完全な形で転生できる“転生権”を獲得できるという。 そして參加者にはそれぞれスキルが與えられる。秋人に與えられたスキルは【略奪】。それは“相手のスキルを奪う”という強力なスキルであった。 秋人は転生権を獲得するため、そして検察官と真犯人に復讐するため、転生杯への參加を決意した。
8 151三分間で世界を救え!「えっ!ヒーローライセンスD級の僕がですか!」 就職したくないからヒーローになった男は世界で唯一のタイムリープ持ち。負け知らずと言われた、世界一のヒーローは世界で一番負け続けていた
ある日、地球に隕石が飛來した。大気圏に突入した際に細かく砕けた隕石は、燃え盡き 地上に居た人々にケガ人は出なかった。 その日、大量の流れ星が空に現れ、消えて行った。 SNSでは流れ星の寫真が溢れ、多くの人が話題に上げ、連日ニュース番組では街行く人に街頭インタビューをしていた。 數週間と時が過ぎ、話題にも上がらなくなった時に異変が起きた。 外見的変化が世界中から報告され始めた。 次第に外見の変化は無いが、「個性」と言われる能力が確認され始めた。 するとSNSでは自分の個性を載せようと、寫真、動畫がアップされ始めた。 そして事件は起きた。 隕石によって影響を受けたのは、人類だけでゃなかった。 動物にも変化が起きた。「突然変異」によって巨大化、兇暴性の増した「怪物」達が 人類に牙を向け始めた。 街を破壊して暴れまわるその姿は、まさしく「怪物」 生物の頂點に居た人類は、淘汰される危機にあった。 そんな中、個性を使った強盜事件、犯人は個性を使い犯行を行い 警察から逃げきる事に成功した。 世界中の國々で同様な事件が発生し対応に追われていた。 そんなある日、一人の男が現れえた。 街中で暴れ、警察が対応出來ずに困っていた時に、仮面を付けた男だけが犯人に向かって行った。 その様子はテレビ局のカメラや周辺に居た人々の攜帯でも撮影された。 個性を使った犯罪に、個性で立ち向かった勇敢な姿は見ていた人に勇気を與えた。 事件から數日後、政府がある事を発表した。 それはヒーローの組織設立を國が進めると言う事、ただ後日発表された詳細は、公務員として雇用するわけでは無く、成果報酬型のフリーランス。 報酬はバイトと変わらず、自分の個性を使って楽に稼げると、期待していた人は報酬もさることながら、他があからさまに酷いと、SNSで政府を批判した。 そんな事があった為に人は集まらなかった。 そんな時だった。 一人の資産家が政府に代わって新たなヒーローの組織「イポテス」を設立した。 ヒーローとして怪物から街を守り、個性を使う犯罪者達から市民を守るヒーロー。 この物語は「無敗のヒーロー」と言われた男、赤波新屋の物語である。 カクヨム掲載中
8 193ぼくは今日も胸を揉む
死んだ――と思ったら、異世界に転生してしまった。何故か、女の子の姿で。 元々変態少年だったぼくは、體が女の子になって大興奮! いつでも柔らかい胸を揉むことができるし、女湯にも女子トイレにも入ることができる。 しかも、普通の人間にはない能力がぼくにはあるらしく……。 とはいえ、痛いこととか怖いことは嫌だ。 だから自分の胸を揉み、他の美少女たちの裸を見たりしながら、平和に暮らしていきたいと思います。 もう、男には戻れません。 ……え、お金を稼ぐには戦闘をする必要があるかもしれない? 大丈夫大丈夫、ぼくにはチートと言っても過言ではないほどの能力があるし。
8 148俺のスキルは最強だけど!武器化スキルが中でもチートすぎてかっこよすぎる件
※作者は圧倒的初心者です暖かい心で受け止めてください。 この物語は俺TUEEEEE寄りの物語です。 異世界転生召喚させられた秋山良。 異世界に転生させられたが最初から神の失敗により、魔法力通稱‘‘MP’’がすぐなくなる體質にされてしまったけれど神からチートを貰ったのでそのチートを更に強くし、目標のため沢山努力する物語です。 そこから魔王討伐や更にまた転生をし更に強くなりある目標に向かって強くなる物語です。 ノリで書いた小説です。暖かい心でギャグ小説感覚で見てもらえると幸いです。
8 162