《異能があれば幸せとか言ったヤツ誰ですか??》籌策
「…………はっ?」
圧倒的な違和が、柄越しにマサタへ伝った。
そんなマサタの揺を気にも留めず、アツシが薄する。
一気に接近したアツシは、右手の拳をマサタの顔面へ目掛けて打ち出した。
恐らく、平常時のマサタであれば容易に躱せたであろう。
だがこの時、マサタは薙刀の柄から伝わった異様なに困していた。
アツシが繰り出した拳は、マサタの頬を掠める。
それで終わるはずだった。
しかし、明らかに掠める程度の接であるにも関わらず、マサタの頬のはアツシの拳に引き摺られ、頭部ごと水平に回転した。
顔面の皮全てが剝げそうな痛みと同時に、は後方へと倒れ込んでいく。
その拳はまるで、拳と頬を接著剤で癒著させられた様な、そんな強い力が作用していた。
本能が、距離をとれとぶ。
「〈境界超越Manifold Breaker〉ぁああああ!」
その咆哮と同時に、自の左側の空間から距離軸を一つ消し、一つ下の2+1次元へと転移させる。
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それに伴い、マサタ自のも左方へと移する。
「おいおい、逃げンなよォ…。負ける覚悟はしてきたンだろォ?」
嘲るようにアツシが笑う。
その笑みに対して抱くは、紛れもない恐怖である。
冷靜にアツシの能力について考察する時間を稼ごうとしたが、どうやらこの判斷は誤りだったようだ。
距離を取ることで、かえって自分の恐怖心を見抜かされてしまった。
だが、得られた報が皆無というわけではない。
まず分かることは、アツシの才華は現時點では自分自にしか作用していないということ。
空間レベルで作用する才華であれば、その程圏にマサタがった瞬間に才華を発すると考えられるし、何より態々毆る必要など無い。
そして、れるだけでは才華が発しないということ。
事実、拳と接したマサタの頬には異常がじられない。
それはつまり、才華の発に何らかの條件や制約があるからだろう。
先ほどの異様なと拳の異常。これらの報を加味して、アツシの才華を推測するとすれば…。
「あンだけ大口叩いておいて、ビビって逃げンのかァ?」
「ああ。正直、ビビったよ。だから次は……………お前の番だぜ」
「ァあ?」
「チビる準備はできたか?」
「気持ち悪ィなァ、さっさと負けちまえ────よッ!」
その言葉と同時、アツシが素早くこちらへと走ってきた。
対峙しているマサタは、不敵に口角を上げるだけだった。
アツシが攻撃を仕掛けてくるのならば、こちらは仮定を決定にすべく、検証を行うだけだ。
一気に接近したアツシは、再び右拳をマサタへ向けて打ち出す。
それを見切り、マサタは薙刀の鋒をその拳へと振り下ろした。
アツシはそれを見るなり、空いた左手で鋒をけ流した。
首筋に切り込んだときに似た、刃が逃げていくような気味の悪い。
これは仮定の証明に足る反応である。
だが、確たる証拠を摑むためにはまだ弱い。
確証を得る為に、マサタはアツシへ向かって半歩踏み込んだ。
そして手首を返して、握っている薙刀の柄を半回転させる。
そのまま、それをアツシのへと振り抜いた。
「がはァッ!!」
確かな手応えと共に、アツシのからが吹き出る。
吹き出したが、マサタに付著する。
アツシは側方へと跳躍し、マサタから距離を取った。
「てめェ、何しやがった?」
「お前の才華が分かったから、対処してるだけだ」
「………ンだと?」
アツシは初めて、驚いた表を見せた。
「係數、それを変えるのがお前の才華だろ?」
マサタは自分史上最高のドヤ顔と共に、そう言い放った。
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