の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが ~2nd season~》80話 あってはならないアレ

「位置著いて!よーい・・・」

競技用の鉄砲を持った人が、そう言って腕を上げる。それと同時に、私達は構えた。

よーいから打つまでは、そんなに時間はないはずなのに、やけに長くじてしまう。

ここでいい所を見せて、日向に振り向いてもらう。そのためにも・・・

パァン!

私は、勝つ!そうして、走り出した。

の!に!

「すみませーん!暴発でーす!」

そんな聲が聞こえてきた。暴発?え?え?

頭が追いつかず、私たちは全員転んでしまった。日向が駆け寄ってくれたけど、恥ずかしくて「大丈夫」とだけ伝えた。

結局、意味がわからないまま再開し、実力を発揮出來なかった。

とにかく、暴発させたやつ・・・許さん!

あ、どうも由良でした。

由良達が不手際で、不燃焼試合になってしまい、揺していると、お父さんの姿が見えた。いつもは絶対見せない、すごく険しい目をしている。

その顔を見たら、一周まわって達観した。なんかもう、普通に走れればいいや。とりあえず、頑張ろう。

そうして僕の番がやってきた。最後ということもあって、歓聲が凄い。お父さん達の聲も聞こえた。

パァンと、乾いた音が鳴り響く。今回は暴発せずにきちんとスタートし、そして・・・。

由良「ちくしょうめ、許さんぞ!」

「あれはないわぁ。あれはないわぁぁぁ。」

葉恵「いいとこ見せようとしたのに・・・。」

アフィア「・・・。」

日向「気にしなくても、みんなよかったよ。みんな頑張ってたじゃん。」

アフィア「そりゃ、頑張ったけど・・・。」

僕は、4人の愚癡を聞く側に徹していた。

あ、僕の結果?3位だよ3位。良くもなく悪くもない。どこまでいっても、僕はお父さんの息子なんだね。

あとから聞いた話だと、本當に打つべき人の後ろに待機してた、次のレーンで打つ人が間違って、トリガーを引いてしまったとの事。

僕達もそうだけど、1番の被害者は本當に打つべき人じゃないのかな。後ろからの不意打ちだよ?ビックリして転げ落ちるよね。

とにかく僕は、4人の愚癡を聞きながら、自分の席に戻るのだった。

大和「・・・。」

理子「あ、アクシデントはあったけど、ちゃんと走り終えてよかったね。」

聖菜「まぁ、そうだね。運がなかったとしか言いようがないし・・・。」

雫「あの、大和くん?そろそろ戻りましょう?」

大和「・・・あぁ。」

加奈「あー、こりゃダメだな。もう暫くはこうだろうな。」

大和「大丈夫だ、大丈夫・・・。」

ジェリー「大丈夫じゃないと思うのですが・・・。」

大和「何より悔しいのは、本人たちだからな。俺が悔しがっても、何にもならないし。」

加奈「お、長したな。しは大人になったってか。」

大和「あぁ。さ、戻ろうぜ・・・。」

リリィ「な、なんか・・・ちょっとおっかないなぁ。」

聖菜「怒らせちゃダメなパターンの人だからね、彼は。」

理子「そんな大和も素敵!」

雫「臺無しですよ。」

俺らは、とりあえずテーブルに戻った。・・・ちょっとばかし、イラッとしたが、子供は間違ってなんぼだからなぁ?そのくらい、許してやらないと・・・なぁ?

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