の子を助けたら いつの間にかハーレムが出來上がっていたんだが ~2nd season~》292話 人が多いと大こうなる(流)

そのままクリスマスイブのパーティ・・・というか家族會?は、半ズボンとスカートで出ることになってしまった、僕と睦月。

案の定、暴言を吐きたくなるほどにクッソ寒かった。バカ程寒かった。本當になんで半ズボンとスカートなのだろうか・・・意味不明だった。

その時の怒りは、次の日に貰ったプレゼントでも打ち消せないほど。風邪は引かずに済んだものの、明らかに僕の中で、ジェリーさん達の信用が崩れ去る音がした。もちろん、お父さん達も含めてね。

そしてまた、時は靜かに流れた。

おもちとおせちの取り合いになった正月、ほぼ全員がチョコ以外のものをプレゼントしてきた2月、そのお返しで、お年玉が吹き飛んだ3月を通り過ぎて、4月。

僕とアフィアちゃん、由良、江、葉恵は3年生に。奈々は2年生、睦月も高校正デビューを果たした。

・・・飛ばしすぎ?いや、あんまりダラダラと流しててもつまんないでしょ。同じような展開で飽きてきちゃうだろうし。なら最初から飛ばしちゃったほうがいいじゃんね。

特にこれといって変わったことは無かったし・・・強いていえば、2月のバレンタインデーに「來年のバレンタインデーは楽しみにしておけ!」と、アフィアちゃん以外の全員から言われたくらいかな。

でもまぁ、いつもの事だし。多のことで驚いてちゃ、あいつらの兄は務まらないでしょ。

てなわけで、すっ飛ばしましょう。誰がなんと言おうと、今は4月なのです。

奈緒「なんか語尾を真似された気がするのです!」

日向「お帰りはあちらです」

奈緒「辛辣すぎませんか」

日向「早速語尾が消えたよ」

大幅に時間が流れたあとに、誰かが來るのはもうテンプレートなんですかね。慣れたけどさ。

日向「いや、お母さん達が僕の部屋に來た時って、大抵ろくな事になってないんで。」

奈緒「そ、そうなのですか?・・・あ、もしかして、これが反抗期ってやつなのです・・・?」

日向「反抗期というか・・・反抗したくもなりますよあれは。」

奈緒「あー・・・心中お察しするのです。」

奈緒お母さんは苦笑いをしていた。これは恐らく、ただ前の苦労を見てたってだけじゃなくて、奈緒お母さん自もお母さん達に手を焼いた口だな。こちらこそ、心中お察しします。

日向「まぁ、そういうわけなので・・・特に用がないのであれば、部屋から出てもらってもいい?著替えたいので・・・。」

奈緒「あぁはい、ごめんなさいなのです。」

そういって奈緒お母さんは、僕の部屋から出て・・・

・・・行かなかった。一切こうとしなかった。

日向「・・・あの」

奈緒「はい?」

日向「はい?じゃないんですよ。著替えるから出ていってって言ってるじゃないですか。」

奈緒「私は気にしないのです。」

日向「僕が気にするんです。いいから出てってください。」

奈緒「いやなのです!せっかくの

久しぶりの出番なのに、もっと長く出てたいのです!」

日向「それが本音か!いいから出てけ!」

奈緒「ちっくしょおぉぉ!覚えとけなのですぅぅぅ!」

奈緒お母さんは、まるで敵の捨て臺詞のような言葉を発しながら、僕の部屋を出ていくのだった。奈緒お母さん・・・必死すぎませんか。

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