《勇者と魔王が學園生活を送っている件について》第五章 食堂にて

[ここが食堂かあー。うおっ、料理たくさんあるー。]

こんなにたくさんの料理を見たのは初めてだ。

しかも、見るからに中々世間で味わうことのない料理が、たくさんある。そして、料理の一種類の臭いが濃くますます食べたくなる。

[ここの料理はうまそうな臭いしてるな。]

[コホン、ここの料理は全て無料だけど、お皿によそったものはしっかりと食べないとダメよ。まあ、あなた方は、、、。て、もう食べてるし。]

[うめー、この料理の名前何々?]

[それは、、、、。]

[それはな、スティフ。"ラーメン"と言うのだぞ。]

[そーなのかー、フレイヤは、頭がいいなー。]

で。

[ちょ、な、私が言おうとしたのにーーー。]

アテナの方を見てみると、顔が赤くなっていて今にも泣きそうになっている。どして?わからない。

次は、フレイヤの方を見てみると、凄く満足そうにしていた。そうか、フレイヤは、頭をでしてあげると、嬉しいのかー。さっきはわかんなっかたけど、今わかった。良かった。

スティフは嬉しそうにしていると、皆も食堂へ來はじめた。

[おおー、スティフ達三人はもう食ってんのか。]

[て、、、お前ら、スゲー食ってんな。何人前だよ、、。]

[ここのラーメンはスゲー味しいんだ。]

[ここのオムライスとやらの料理はうまいな。]

レイドが呆れつつ言うと、スティフとフレイヤは満面の笑みで同時に言った。

[そーなのか、フレイヤ"オムライス"しもらっていいか?]

[いいだろう。では、ほれ、あーーーん。]

そう言うとフレイヤは、自分の使っていたスプーンにオムライスをすくい、スティフの口の方に運んだ。

[あーん、おーこっちもうまいな。じゃあ、お返しにあーーん。]

スティフも、自分の使っていた箸でラーメンを挾んで、フレイヤの口まで運んだ。

[ラーメンとやらをくれるのか。では、あーん]

スティフからもらったのを噛んでいく度に笑みがこぼれていった。互いの幸せそうな姿を見て、男子の大半は、泣きそうになっており、子の大半は[キャーー]

と黃い聲をあげていた。だがその中でも一人だけ、何処にも屬さない子がいた。スティフはその事に気づき、その子のとこまで行った。

[なーなー、俺スティフ。お前は?]

[··········。]

スティフの自己紹介を無視するがごとく、顔を一つ変えずにただ、見つめるだけだった。

なんだろう?挨拶が足りなかったのかなぁー。

[俺は!!スティフ!!!]

[知ってるわ、、、、。]

[君の名前は?]

[それは、、、、強制?]

[いや、そうじゃなくて、教えてほしいと思って、、、、。]

そのし考えて、、、、、

[ステリア、、、、、。]

[そーかー、よろしくな。えーと、ステア。]

ステリアはこくんと頷き、顔の視線をスープ皿に落とし、スプーンでスープをすくい飲み始めた。

皆は、、、子達は暗くなっており、男子達は顔が険しくなっていた。

何故か、わからない。子はなんか[······盜られる、、、、。]とか言ってるし、男子は[スティフの天然モテ男が、、、。]とか言ってる。そもそも盜られるとか、モテ男とか、よくわからないんだよなぁ、、、。

皆が食べ終わるとスティフが、

[なあなあ次は、何があるの?]

[えーと、魔法學?]

[うーん、歴史學?]

[違うでしょ、數學でしょ!]

[いやいや、教練っしょ!]

クレイド、セイラ、アテネ、クレイの順に言ってる、、、、が、何か分からん。

[、、、魔法文學、、、。]

ステアが、小さい聲で言った。

[マホーブンガク?]

[あ、そうよ、魔法文學よ!さあ、皆いくわよ!]

ぞろぞろと、食堂から出ていく。スティフはステアに、

[ステア、ありがとな。]

さっきは頷いただけでよく分からなかったけど、ステアの顔の表し緩んでおり、笑ったようにじた。

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