《桜雲學園の正不明《アンノウン》》01話 懐かしの桜雲
俺はバスに揺られながらこれから向かう場所について考えていた。
「桜雲さくも」それは近年政府の主導により、急速な発展を遂げた都市である。
なかでも特徴的なのは全校生徒が3000人を越える桜雲學園であろう。
そこでは〈未來科學〉というカリキュラムを學び、それにより與えられたタレントを駆使して、生徒同士で切磋琢磨しようというdevelop  one's  potential 通稱DOPドップが毎週開かれているらしい。
そんな學園に俺は明日から通うこととなっている。
以前桜雲に住んでいたのだが、ある事でしの間都會の方で父と一緒に暮らしていた。
だから今、俺が向かっている桜雲は俺の知る桜雲とは違うのだろう。
どんな風に変わったのか、あるいは殘っているのか昔の記憶と照らしながら商店街を歩くのもいいかもしれない。
〈次は桜雲學園前です。お降りの方は······〉
これからの予定を考えていると、ちょうど目的のバス停についた。
桜雲學園前はその名の通り、俺が通うこととなった學園の近くのバス停だ。
家に帰るついでに學園の方も見ていこうと思ったのである。
夕日が沈みかけているこの時間帯、學園には部活に勵む學生が多くいるのだろうと思い、し覗いて見るととても元気な聲が聞こえてきた。
サッカー部だろうか、ドリブルをし、今、まさにシュートをしようとするところで、彼の右手にはカードが握られていることに気づいた。
「喰らえ! 必殺、火の玉シュート!」
彼がそう言いながらボールを蹴ると、夕日のせいだろうか、ボールがまるで火の玉のように赤く、めらめらと燃え上がっているように見えた。
そして、そのボールはどんどん大きくなって······って、えっ? 大きくなっている?
いや違う、近づいている・・・・・・んだ!
なんと、彼が蹴ったシュートはまっすぐに俺の方へ向かってきていた。
やばい! 避けなきゃ!
でも、とっさのことで判斷が遅れた俺は回避が間に合わなく、その顔面にボールが當たる······ことはなかった。
「雪月花せつげっか!」
誰かがそうぶと、急に辺りの気溫が下がったようにじた。
そして、俺の目の前にはまるでボールから俺を守るかのように氷の壁ができていた。
「大丈夫ですか?」
制服を著たの子が俺に尋ねる。
「大丈夫です。でも、今のって?」
「タレントですよ。でも、今回はケガがなかったからいいとしても、サッカー部には何かペナルティーを考えなくては......」
タレントか。そういえば學園のパンフレットにも書いてあったな。きっと、今のが〈タレント〉なのだろう。
「あなたは桜雲學園ここの生徒ですか?  顔に見覚えがないので、もし違うなら......」
「あっ、はい、すいません。俺はもう行きますので」
そう言って、そそくさと校門の外へと出ていった。
まあ、明日から俺も學園生なんだけどね。でも何かあったら嫌だし、素直に帰ることとする。
學園からそのまま、マンションへ。オートロックは事前にもらっている鍵で開け、階段を上り、部屋の前まで來た。
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