《桜雲學園の正不明《アンノウン》》17話 アス研の疑い
「まぁ、さっきは學園の生徒が関わっていると思う、っていったけど、もうほとんど容疑者は絞れているんだ」
「えっ? そうなんですか?」
よかった、これでかなり楽になるな。
「うん。最初の質問に関係するんだけど·······アス研の誰かの仕業である可能が高いんだ。それでね、君にアス研にってもらってスパイとしていてほしいと思ったんだけど、まぁ、もうってるから、〈~~がこんなことをした〉とかそんなじでいいから僕に伝えてほしい」
「そんな! あいつらの誰かがやったっていうんですか?」
「そうだよ。そして、君はこの學園で唯一、事件に絶対に関わっていないと斷言でき、アス研に所屬している。なら、君に頼むしかないだろ?」
あの後、俺はそのまま家に帰った。
あれからずっと考えている。
アス研の誰かが犯人なのか?
なんで?
どうして?
誰が?
思考は無限にループする。
わからない、誰のことを信じればいいのか。
味方は誰で、敵は誰か。
ただ、會長はアス研の誰かの仕業の可能が高い・・・・・・としか言っていない。
ならば俺が、みんなが無実であることを証明できればなんとかなるんじゃないか?
むしろ、真犯人を探し出すことができればいいんじゃないか?
そういえばアス研でもこの事件について調べてるとかいってたよな、ならそれに參加すれば··········
よし。
とりあえず、アス研とか生徒會とかのことをやっていこう。
でも、その前に·····················テスト勉強、しよう。
赤點取って補習とかで時間を奪われたくないからね。
その日は夜遅くまで勉強しました。
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