《死の高校生活》9話 明かされる真実
もう何分待っただろうか。
この靜かな教室で、たった一人で。
一人でいると、時間がたつのが遅いような速いような。
わけがわからなくなる。
トントントントン。
!!
誰かの足音が聞こえる。
二、三人くらいいるだろうか。
だんだんこの教室に近づいてくる。
、、、ゴクリ。
俺は息を殺す。
心臓の鼓だけトクトクと聞こえてくる。
ガラガラ。
教室のドアが開いた。
俺はおそるおそる教卓の橫から顔を出し、ドアのほうを見た。
!!!
そこにいたのは、なんと松下先輩の彼氏である、武下先輩だった。
「まったく、、、松下も大したことなかったぜ」
武下先輩は両隣にいる二人の男子の先輩に呟く。
「俺が無理やりキスしてったくらいですぐ嫌がって別れようとか言いだしやがって、、、」
なんだと、、、。
俺は武下先輩の本を知ってしまった。
顔が學年一というくらいイケメンなので、格もよかったらいいのになと思っていたのは、夢のまた夢だった。
格は最悪だ。
「あーあ、、、ストレス溜まるわぁ!」
ダンダンダンダン!!
武下先輩は次々と機やイスを蹴りまくり、倒していく。
(そうか、、、あのとき散らばっていた機とイスはこういうことだったのか、、、)
武下先輩の恐るべし本を知り、驚きと恐怖がを往復する。
「はあ、、、はあ、、、まだ発散したりねぇぜ」
「おいおい、もういいだろ、武下」
「そろそろやめとけ」
武下先輩と一緒にきた二人の先輩が武下先輩をなだめる。
「なんだと、、、」
だが、武下先輩は逆ギレ。
「あ、いやなんでもない、、、」
武下先輩の威圧に押され、二人もひるんでそれ以上は何も言えない。
ガラガラ。
と、そこへ、ドアが開き、誰かがってきた。
香だ!!
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